太宰とヘミングウェイ

 

   最初に、こちらは雑多なエッセイになっています。

書評ではありません。

 

最近、又吉さんのYouTube「渦チャンネル」が好きで、高校時代に読んだ太宰の小説に思いを馳せてみた。 

私は、どちらかといえば、海外の小説が好きだが、

海外小説を読んでいると、より一層太宰のすばらしさと海外小説の方が好きな理由が際立つように思えるのだ。

又吉さんは、「太宰の素晴らしいさは、内面の弱さを、それでもいいいんだ。と許容してくれるところ」だと

言っていたが、それは本当にその通りだと思う。

私が高校生だった時の多感な時期に、太宰の小説はすごく慰めになっていたし、「それでもいいんだ。」と

自分を許してあげられるような気がした。

それでも、一方天邪鬼な私は、太宰のそんな感情に引っ張られるような気がして、嫌いで嫌いで仕方がなかった。

私も一緒に落ちたくはないと。

 

私が海外小説が好きなのにもココにある。

 

これは、私がヘミングウェイや同時期の作者に感じていたことだが、

彼らもまた、そのうちに葛藤を抱えていたように思えるのだ。

でもそれは、自分の内側に籠るものではなくて、自分の外側に答えを求めるものだった。

「自分とは、何か。」「人生とはどのように生きるべきか。」

そんな哲学的な問いに切羽詰まった感情が伺われる。

 

思いを馳せれば、当時は戦争が終わってすぐの時代である。

彼らの多くは、同僚や家族、知人に先に旅立たれた経験をもっている。

それに、国家にすべての運命を委ね、終わりのあるか分からない戦争に巻き込まれ、

自分自身の運命と、国家の運命とを考えずにはいられなかっただろう。

 

私は彼らの、不安と自答との方が自分には性に合っていた。

私は、どのような人間かも、私がどのように生きるべきかも、

別に普段から考えているわけでもなんでもないが、

私が、不安になった時に何か答えをくれるような気がするのだ。

私みたいなナイーブでシャイな人間にはそれくらいが丁度よい。

 

李雲

 

 

 

 

 

 

1.ファウンデーション

  『ファウンデーション』は、SF小説界の巨匠アイザック=アシモフの傑作『銀河帝国の興亡(日本語題)』を原作とするSFドラマである。

 本作品は、『スターウォーズ』などの後続のSF作品に多くの影響を与え、いまなお世界中から愛されている。

 2021年9月24日より、金曜配信予定。

 

 

2.あらすじ

 数学者ハリ=セルダンは、膨大な集団の行動を予測する心理歴史学を作りあげ発展させることで、銀河帝国が近いうちに崩壊することを証明する。

 ハリは、帝国崩壊後に3万年続くはずの暗黒時代を、あらゆる知識を保存することで千年に縮めようと、知識の集大成となる銀河百科辞典 (Encyclopedia Galactica) を編纂するグループ「ファウンデーション」をつくることを画策する。

 けれどもハリは帝国崩壊を公言し平和を乱したという罪で裁判にかけられ、ハリとその信奉者たちは、銀河系辺縁部にある資源の乏しい無人惑星ターミナスへ追放されることになってしまった。

しかし、この追放劇すらもセルダンの計画に予定されていた事柄であった。(Wikipedia参照)

  銀河帝国の興亡をめぐって繰り広げられる、人間ドラマには目が離せない‼

 

3.ドラマの魅力

 本作は、ロボット三原則でおなじみのアイザック=アシモフの小説が原作ということで、重厚で壮大な物語が展開される。

 

 “人類が宇宙へと飛び出して以来、1万2千年の長きにわたり銀河帝国の平和が存続してきた。人口は1京人にまで及び、永遠に平和が続くかと思えたが、数学者ハリ=セルダンは、銀河帝国が崩壊しつつあることに気づく。”

 

という、なんとも衝撃的な事実から物語は始まる。 

 

 銀河帝国が崩壊しつつあることを受け入れられず、疑心暗鬼になる帝国と、ファウンデーション側の対立。そして、そんなこととは梅雨知らず、刻々と帝国崩壊へと繋がっていく状況変化とが合わさり、さまざまな人間ドラマが展開される。

 

 またSF作品ということもあり、遥か未来の科学技術を表現する映像美は、美しいといわざるを得ない。

 

海外ドラマ好きにおススメしたい作品となっている。

 

4.エピソード

エピソード1:皇帝の平和

数学のコンペティションで優勝した少女・ガール=ドニックは銀河帝国の偉大な数学者ハリ=セルダンに招かれ、故郷シンナックスを離れ、銀河帝国の首都・トランターへ向かう。

 

エピソード2:生存への道

帝国追放により、ターミナスへの移動が始まったファウンデーション計画。そんな中、ガールとハリ=セルダンの助手・レイチは距離を縮めていく。帝国首都では、皇帝たちが厳しい判断を迫られていた。

 

エピソード3:数学者の亡霊

皇帝の一人であるブラザーダスクは、昇天を前に自分のレガシーを振り返っていた。その頃、ファウンデーション計画の一団がターミナスに到着し、謎めいた物体を発見する。

 

エピソード4:蛮族の襲来

ターミナスでは、サルヴァ―が帝国に恨みを持つ者たちと対峙していた。一方、皇帝デイとダスクは対立していた。さらにドーンは大きな秘密を抱えていた。

 

エピソード5:目覚めの時

ガールは信仰と科学の矛盾に思い悩んだ過去を回想する。
外縁で孤立したターミナスでは苦難の展開が待っていた。
 

エピソード6:死と再生

ブラザー・デイはゼファー・ハリマと対面する。ハリマは次期プロキシマ候補で帝国と対立関係にある。首都ではブラザー・ダスクがブラザー・ドーンに疑念を抱いていた。

 

エピソード7:殉難者の秘密

アナクレオンの司令官たちと人質は伝説の駆逐艦インビクタスに乗り込む。

首都トランターでは、ブラザー・ドーンとアズーラの関係が深まる。

 

エピソード8:足りないピース

ブラザー・デイは皇帝クレオンの誰ひとりも、かつて挑戦したことのない苦行に挑む。

インビクタスではサルヴァ―が故郷へ戻るため、究極の選択をしていた。

 

エピソード9:試される未来

ターミナスに戻ったサルヴァ―はヌルフィールドの強烈な力を目撃することになる。

一方、トランターではブラザー・ドーンが大胆な決断をする。

 

エピソード10:飛躍

シーズン1最終話。意外な味方の活躍によりサルヴァーたちは同盟を結ぶことになる。

宮廷ではブラザーたちの対立が思いもよらない事態を招く。

 

※随時更新中

2021/11/05 目次追加しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

エピソード10:飛躍

1.あらすじ

シーズン最終話。意外な味方の活躍によりサルヴァーたちは同盟を結ぶことになる。

宮廷ではブラザーたちの対立が思いもよらない事態を招く。

 

2.前回のまとめ

 壁に描かれた絵を見て危機感を感じ、逃げ出したブラザー・ドーン。

しかし、それらは仕組まれたものであったと知る。

 そして、ターミナスではー。

なんとか駆逐艦インビクタスでターミナスに帰ってこれたサルヴァー。

けれども、ターミナスの住人・アナクレオン軍・セスピス軍の三つ巴の状況に陥ってしまっていた‼

そんな時、ヴォールトが強い光を発し、セルダン博士が顔を出す。 

 

3.内容【ネタバレ注意】

 場面は、皇帝デイ帰還後の皇宮内ー。

ブラザー・デイはブラザー・ダスクから報告を受けていた。

そして、今回の企みの主犯格であるアズーラを処罰しに行く皇帝デイ。

皇帝は、アズーラを連れたち外に出る。

そして、息子だと思っているブラザー・ドーンを傷つけられた報復として、

アズーラに厳しい処罰を言い渡す。

 

 

ブラザー・ドーンの身の振り方を決める時へー。

皇帝デイは、ブラザー・ドーンを生かすという選択をする。

               これに対し真っ向から反対するブラザー・ダスク。

 

ブラザー・ドーンは欠陥品だとののしる。

 

2人が言い争いをしている中、

デマーゼルは、ドーンを殺してしまうー。

 

皇帝は悲嘆にくれるー。

そんな時であっても、状況が待ってくれるわけでもなく、

初代皇帝のDNAが汚染され、不完全なクローンしかできないと知らされる。

 

 

                       ***

 

そして、ターミナスではー。

セルダン博士からみな真実を聞かされる。

 

 それは、外縁の対立の真実とファウンデーション設立の目的ー。

アナクレオンとセスピスの対立。

歴史では、セスピスの王がアナクレオンの姫を殺したとされていた。

けれども全て、皇帝クレオン2世が企てたことだった。

そしてファウンデーションは、滅亡に備えて、滅亡しても生き残れるような人材を確保すること

であった。

 

博士は言う。

“皇帝のクローン制が続く限り人類の進化はない。

           そしていずれ人類は滅びるだろう。” と。

 

博士は、ファウンデーション・アナクレオン・セスピス3者が協力しあうことが重要だという。

 

博士は言いたいことを告げて、去ろうとする。

そんな彼にサルヴァーは、自分の観るヴィジョンは何なのか? 

                        ゴーストの正体は何か? と問う。

 

 しかし、セルダン博士は一言、「知らない。」と告げて去ってしまう。

 

母と二人話し合うサルヴァー。

サルヴァーは、ゴーストの正体が分からないといわれ、

自分は異常者なんじゃないかと弱気になる。

けれども母は、そんな彼女に

「あなたは正しい。あなたがいたからこの危機を乗り越えることができたのよ。」

と優しく励ますのであった。

 

そして、危機の最中何度も対立したものの、互に認め合ったアナクレオン司令官ファラ

を弔うー。

 

                        ***

 

あれから1年半が経過した頃ー。

                ターミナスは平和を取り戻していた。

 恋人のヒューゴとおもに幸せな時を過ごすサルヴァー。

しかし何度も観るゴーストの映像が、彼女の血のつながった母の影響であることに

気づき、母であるガールを探すため、旅に出ることを決意する。

 

                        ***

 

そして138年後ー。

ガールが故郷シンナックスに帰ってくると、

故郷には、人もモノもすべてがなくなってしまっていたー。

 

哀しみにくれていると、水中に点滅している赤い光を見つける。

そこにいたのは、サルヴァーだった。

 

 

 

4.感想とまとめ

シーズン1終わっちゃいましたね。。。

毎週見るの楽しみにしてたので、終わってしまうのが少し寂しいです。

 

最終話では、

柔軟になるかに思えた銀河帝国は結局、そうならずに終わってしまい、、、

ターミナスでは、なんだかんだ、すべてセルダン博士の計画通り進行している。

 

といった状況。

 

そしてついに、ガールとサルヴァ―が邂逅しましたね!

シーズン1ではあまり活躍がなかったガールですが、もしかしたらシーズン2から

活躍してくれるかもしれませんね…‼

 

そしてこれは、完全なる蛇足なのですが、、、

個人的にデマーゼルが大好きでして、

彼女は、機械なの? て思うくらい感情豊かな女性なのですが、、、

プログラムに縛られて葛藤している様子がなんとも泣けてきました。。。

彼女には幸せになってほしいですね…!

 

シーズン2の公開が決まっているそうなので楽しみに待ちたいと思います‼

ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。