エピソード9:試される未来

1.あらすじ

ターミナスに戻ったサルヴァ―はヌルフィールドの強烈な力を目撃することになる。

一方、トランターではブラザー・ドーンが大胆な決断をする。

 

2.前回のまとめ

 ガールは、セルダン博士から30年前の博士殺害の真実と、博士の目的について聞く。

それを聞いたガールは、セルダン博士の計画に対する反発を高め、

セルダン博士のもとから去ることを決意する。 

 その頃、駆逐艦インビクタス内にてー。

サルヴァ―は駆逐艦インビクタスの制御に向かうものの失敗し、

 タイムリープが始まってしまう。

  そしてルミナス教団ではー。

皇帝デイが過酷な試練スパイラルに挑み、見事神託を得て

政敵を打ち倒すことに成功する!!

しかし実は…。

過酷な試練に挑んだにもかかわらず、

神から何の啓示も得られずに終わるのであったー。

 

3.内容【ネタバレ注意】

 

 皇宮内にてー。

 ブラザー・ドーンは恋人のアズーラとともに皇宮から逃げ出す準備をしていた。

 すると、ブラザー・ダスクから呼び出しを受ける。

呼び出されたのは歴代の皇帝の武勇伝が描かれた壁画の間であった。

「見せたいものがある。」というブラザー・ダスクから、

3羽の鳥の絵を見せられる。

ブラザー・ダスクが3羽の鳥を初めて撃ち落としたシーンを壁に描いたというダスク。

 しかし、ダスクの言動に違和感を抱いたドーンが、色覚補正の機器を身に付けると…

 

そこには真っ赤に染められた3匹の鳥が描かれていた…!!

 

 それを見て自分の身の安全に危機感を覚えるブラザー・ドーン。

明日実行するはずの脱出計画を今日決行しようとする。

 

 なんとかスター・ブリッジの被災地の中に紛れ込むことができ、

街を散策しつつデズニアン地区に住む恋人アズーラの家へと向かうと、

アズーラが家で出迎えてくれた。

一時の休息を得ようとシャワーを浴びようとした、ちょうどその時、

アズーラの裏切りにより、帝国に捕まってしまう。。。

 

そして目を覚ますとー。

そこには自分と同じ顔の人物が目の前にいた。

彼は、自分の替え玉となるはずのクローン。

本来なら、自分が死んだときのみ動き出すはずの彼が目の前にいた。

彼から逃亡計画はすべて自分たちが計画したものであったと聞かされる。

 

 

そして、絶体絶命になったその時、ブラザー・ダスクと帝国軍が現れる。

殺されるブラザー・ドーンの替え玉。

逮捕されるアズーラ。

 

ブラザー・ドーンはダスクと向かい合う。

ダスク、お前は我々の弱点そのものだと罵り、ドーンのもとを去ろうとする。

そんな彼に、自分の処分を決めるのは皇帝デイだ、といい命乞いをするのだった。

 

もうすぐ皇帝デイが帰還するー。

 
 
 
                         ***
 
 
 

 幼き日の記憶を思い出していたサルヴァー。

そして目を覚ますと、そこはジャンプした直後の駆逐艦インビクタスの中であった。

ジャンプが完全に終わると、目の前にはターミナス。

理事長ルイス=ピレンヌが身をていして、ターミナスへと駆逐艦を導いたことを

サルヴァーは知る。

ターミナスへの帰還を試みるサルヴァー。

するとセスピスの宇宙船もジャンプに巻き込まれているのを発見する。

 

その艦へとなんとか乗り移ると、

死んだと思っていた恋人となんと再開する…!!

束の間再開したものの、応答しないターミナスの住民たちのことが気がかりで、

問題を解決するために別行動を取ることとなる。

 

 

 ターミナスへ戻ると住民たちは皆その場で眠りに落ちていた。

これはどうやら、ヴォールトのヌルフィールドの暴走が原因だと気づく。

眠っている母親のもとに駆け寄ると、母はセルダン博士の方程式が格納された容器を

持って倒れていた。

それを母の手から受け取り、ヴォールトの前にかざすとヴォールトから不思議な光

が発せられ、扉のようなものが出現する。

 すると、眠っていた住人達全員が目を覚ましだした。

 

 そこにセスピス軍がやってくる。

ターミナスにて、アナクレオンとセスピスという旧敵同士が相まみえることになる。

 そこに逃げ隠れていたファラ司令官が、セスピスの宇宙船を乗っ取ってやってくる。

皆殺しにしようとするファラに対して、サルヴァーは話を聞くように言う。

サルヴァーの提案は、アナクレオンとセスピスそしてターミナスの3者が手を組む

というものだった。

 当然受け入れられないファラ。

宇宙船をつかってサルヴァーを攻撃しようとする。

 ちょうどその時、ヴォールトから強い光の柱が立ち昇る。

ファラは、得体の知れない光に向けて、宇宙船から攻撃を仕掛ける。

 それを阻止しようと、サルヴァーはファラの持っていた武器をつかって、

ファラを殺してしまうのだった。

 

 そしてヴォールトからおもむろに人影が現れる。

なんとそれは、セルダン博士であったー。

 

 

 4.感想とまとめ

 今週もなかなかの展開でしたね…!!

まさかのアズーラの裏切りでドーンは捕まってしまい、

要らないヤツ扱いをされることになり…

 そして、ターミナスでは、なんとセルダン博士の登場⁉

なかなか面白い展開になってきました。

 

来週が、ファーストシーズンの最終回なので、どんな結末になるのか楽しみに

したいと思います!!

 

 

 

 

 

 

 

 

エピソード1:皇帝の平和

1.あらすじ

数学のコンペティションで優勝した少女・ガール=ドニックは銀河帝国の偉大な数学者ハリ=セルダンに招かれ、故郷シンナックスを離れ、銀河帝国の首都・トランターへ向かう。

 

2.内容【ネタバレ注意】

 物語は、ガール=ドニックのナレーションから幕を開ける。

 

 数学のコンペティションで優勝したことで、心理歴史学の権威ハリ=セルダンから招待状をもらったガール=ドニックは、銀河帝国外縁部にある故郷シンナックスを離れ、首都・トランターへと向かう。

 

 

首都に着いたガールは、彼の助手・レイチと出会い、ともにセルダン博士のいる帝国図書館へ。セルダン博士と面会したガールは、セルダン博士から「明日、君と私は逮捕される。」というなんとも衝撃的な事実を聞かされる。

 

一方その頃、銀河帝国の皇宮では、3人の皇帝ドーン(夜明け)・デイ(昼間)・ダスク(日没)

らが、銀河系外縁部にて犬猿の仲となっていた、アナクレオンとセスピス両惑星間の仲裁に当たっていた。

 

銀河帝国は、400年の間クレオン1世から続く、クローンによる専制政治が敷かれ、

1万2千年という長きにわたり平和を享受していた。そんな帝国にとってセルダン博士の予言は帝国の死を告げるものであり、民衆からの支持を失うことを皇帝はひどく恐れた。

 

 裁判にかけられる、セルダン博士とガール=ドニック

彼らの罪状は、”帝国政権の失墜を企てた”というものだった。

尋問されるセルダン博士。

 ハリ=セルダンは、

  “帝国は滅亡する。秩序は消滅し、星間戦争が果てしなく続くー。

  それを止めるすべはない。”

 

 と告げた。

 

 

 セルダン博士は、

帝国の滅亡を止めることはできないが、

滅亡に続く暗黒時代を1000年に短縮することはできるという。

 

 博士のファウンデーション計画が明かされた瞬間だった。

計画の目的は、“人類のもてる知識と歴史を保存する”こと。

滅亡から逃れた人類が暗闇の中から再起し、文明を築くいしずえ(Foundation)をつくること

だった。

 

 そもそも彼の理論自体が間違いであると疑ってかかる帝国。

これを証明するため、博士の理論が偽りであることを証明するために召喚されたガールであったが、彼の理論が正しいこと、帝国は滅亡する、と結論づけた。

 

 ちょうどその頃、

宇宙からトランターへの入り口である、スター・ブリッジに異常が起こる。

スター・ブリッジが破壊されたのだ。

 スターブリッジ爆破事件を重く見た帝国は、ファウンデーション計画の存在意義を認め、

死刑ではなく、彼らのターミナスへの追放と計画の存続を願うのであった―。

 

3.まとめと感想 

 さすがアイザック=アシモフ原作ということもあって、1話から重厚な物語を

楽しめました~!!

スター・ブリッジの爆破という衝撃的な事件から幕を開けた本作ですが、、、

誰が犯人か現段階では分かっていないのが気がかりですね。

それにこの事件が今後に影響していきそうなのでことの顛末を見守っていきたいと

思います。

それから1話から帝国追放となった主人公ガールですが、今後どうなっていくのか

が非常に気になりますね!!

 

今後の展開が楽しみです。

 

 

 

 

 

2021/11/05目次追加しました。

2021/11/11写真を追加しました。

 

 

エピソード8:足りないピース

 

1.あらすじ

ブラザー・デイは皇帝クレオンの誰ひとりも、かつて挑戦したことのない苦行に挑む。

インビクタスではサルヴァ―が故郷へ戻るため、究極の選択をしていた。

 

2.前回のまとめ

駆逐艦インビクタスの制圧に向けて船内に乗り込むサルヴァ―たち。

犠牲を出しつつも着実に管制室へと近づいていく。

 

その頃ルミナス教団にてー。

皇帝は自らの正当性を主張するため過酷な試練スパイラルに挑む決断をする。

 

また、セルダン博士と再開したガールはー。

レイチがセルダン博士を殺した理由を知る。

互いに言い争いになる中、

ガールは自らの秘められた能力について知るのだったー。

 

 

3.内容【ネタバレ注意】

 場面は、セルダン博士とガールが言い争いをした後から始まる。
彼女は、何度も津波が故郷を押し流す夢を見ていた。
その不安を押し流すため、数学に熱中するガール。
しかし、自分の直感が正しいということに気づいてしまう。
 
彼女には、直感で未来を予知する能力があった。
 
 ガールは博士になぜヘリコンという惑星にレイチを向かわせるよう仕向けたのか?
を問いただす。
彼の目的は、帝国に秘匿された第二ファウンデーションの設立だった。
曰く、第一ファウンデーションは批難の的を集中させるためのものであったと。
 
ガールは、これ以上計画に利用されることを嫌い、
船を降り自分の故郷へと帰ろうとする。
しかし、セルダン博士は計画に必要な存在であるため、なかなか聞き入れてくれない。
ガールは自らの死を賭けにして、やっとのことでセルダン博士のもとを去り、
故郷へと旅立ったー。
 
 ***
 
その頃、駆逐艦インビクタス内にてー。
管制室の制御に向けて、サルヴァ―は館内を進んでいた。
途中システムの妨害にあい、なんども死にかけるも、
やっとの思いで、管制室までたどり着く。
 
管制室の扉の防衛機能を解除するサルヴァ―。
アナクレオンの司令官たちを出し抜き、
ターミナス理事長のルイス=ピレンヌとともに管制室へとたどり着く。
 
次の時空間ジャンプまで20分前とのアナウンス。
 
 急いで管制室の制御に取り掛かる。
どうやらジャンプシップの行き先を決めるために必要な人物が射殺され、
そのせいで操縦が不可能になったとわかる。
 船の制御をするためには誰かが、殺された人物の代わりを努めなければ
ならない。
サルヴァ―は、自分が身代わりになる、と決意する。
 
 しかし彼女が装置へと近づいた瞬間、
アナクレオン司令官たちが管制室へと侵入してくる。
取っ組み合いの乱戦になるサルヴァ―とアナクレオンの司令官ファラ。
 
結局、船を制御しきれずに次なるジャンプが始まってしまうー。
 
 
 
                     ***
 
 
 その頃、ルミナス教団ではー。
皇帝デイがまさに苦行に挑もうとしていた。
170㎞の道のりを食べ物も水もなく、誰の手助けも得ずに神マザーのいる
神聖な場所へと向かう。
その過酷さゆえに、途中で脱落するものが後を絶たない。
 
 長い道のりを歩いている途中、皇帝デイは一人の老人と出会う。
皇帝デイは彼からマザーの子宮と呼ばれる試練の目的地まで至るヒント、
そこで与えられる啓示のこと、などなど様々なことを教えられる。
 
 老人に助けられながら、なんとかマザーの子宮へとたどり着いた皇帝デイ。
見事試練に打ち勝ち、マザーの子宮の泉へと足を踏み入れる。
 
 
 場面は啓示の審査へー。
“塩が動き始め、ゆっくりと渦を巻きながら立ち上がり、花びら3枚が立ち上がった。”
と皇帝デイは報告する。
 審議官は延齢草の神話を持ち出し、クローン制を肯定するのだった。
 
マザーに認められ、皆から祝福される皇帝デイ。
そして、ゼファー・ハリマからも自らの敗北と祝福の言葉をもらう。
 
 
 教団をさるハリマと皇帝のご意見番デマーゼルの2人の場面へー。
ハリマは皇帝に付き従うデマーゼルに、“なぜ皇帝に付き従うのか。”と問う。
デマーゼルは、自らがAIであり、皇帝の命令に従うようプログラムされた存在である
という秘密を打ちかけるのだった。
 自分は作られた存在であり、魂はないというデマーゼルに、
ハリマは優しく、デマーゼルには心があり、マザーの意志で生きよと慰める。
 
そんな彼女に、デマーゼルは痛みのない安らかな死を与えるのだった。
皇帝はデマーゼルにハリマを処罰させたのである。
 
 
無事執行し終えたと報告するデマーゼル。
デマーゼルは、皇帝の受けた啓示が、偶然に・・・も自分の受けた啓示と同じだったこと
について尋ねる。
知らないという皇帝デイに対し、デマーゼルは
  “何も見えないー。そんな空虚さは誰にも望みませんから。”
とだけ、告げて去っていくー。
 
 
そして、トランターへと帰る船にてー。
皇帝は啓示の場面を思い出していた。
必死の思いでたどり着いたマザーの子宮で、何も得らない。 
 
そんな虚しい結末で旅は終わるー。
 
 

4.感想とまとめ

 最後衝撃的でしたね。。。

見事ゼファー・ハリマの台頭を阻止することに成功した皇帝でしたが、、

やはりクローンは自然に反した存在のようですね…。

まだまだ帝国は安泰のようですが、徐々に帝国の崩壊へと近づいているのかも

しれません。

 為政者が自らの過ちをただす未来は来るのでしょうか。

自らの存在意義まで問われてしまえば、クローン制を廃止するのは難しいのかも

しれませんね。

 ここまでセルダン博士の予言通りのことが続いていますが、

懸念があるとすれば、主人公格であるガールとサルヴァ―の存在。

彼女たちの特殊な能力が、セルダン博士の予言する未来をどのように変えてしまうのか。

もしかしたら、帝国が滅亡しない未来もありえるのかもしれません。

 
今後の展開に期待です!!