2025年1月9日 朝
ソウル・論峴洞 観察ログ。
対象:専業主婦 43歳、結婚7年目。男児5歳。
経歴:中堅企業マーケティングチーム代理まで勤務。退職3年。
にんじんを切る。
水で洗う。
塩を振り、卵を割る。
いま、順序が入れ替わった。
助手席ダッシュボードから採取した指紋の束。
助手席ドアのガラス面、シート。
そして、夫に向かって手をついた
コンソールボックス上の指紋。
この順序が正しい。
ところが、扉が閉まった。
夫が動いた。
昼間は、やはり対照が難しい。
夜だ。
「ねえ」
はっとした。
後ろに立っている。
「ど、どうしたの?」
「水を飲みに来ただけだよ」
「疲れてるみたい」
「……」
夫は部屋に入る。
怪我人にしては、歩き方が自然だ。
そして、あまりに静かに歩いた。
私のほうへ。
閉じつつあるという確証だ。
これは、数学だ。
足の指に、力が入りすぎる。
太ももが、また締まる。
シンクに、重心が正確に密着する。
感覚と身体は、
一致している。
[観察メモ]
順序の変更=葛藤。
再整列=解消。
整理すると、
身体が反応する。
Ennd
by N≠N
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この記録は、連続した観察ログの一部です。
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