秋の仁川に冷たい風が吹いた阪神競馬場で行われた第26回秋華賞は、4番人気のアカイトリノムスメが逃げ粘るエイシンヒテンを捕らえ、最後は3番人気のアンドヴァラナウトや2番人気のファインルージュの追撃を振り切り、最後の一冠を手にした。
2着にファインルージュ、3着にアンドヴァラナウトが入り、1番人気のソダシは直線失速して10着、オークス馬のユーバーレーベンは13着に敗れた。
アカイトリノムスメ騎乗の戸崎圭太騎手は昨年のチャンピオンズC(チュウワウィザード)以来のG1勝利で、牝馬クラシック初制覇となった。
また、アカイトリノムスメの母であるアパパネは10年の覇者で“母仔制覇”となり、奇しくも母と同じ10月17日での制覇となった。
父ディープインパクト・母アパパネの“三冠血統”がついにG1の頂へたどり着いた。
2月のクイーンC以来のコンビを組んだ戸崎騎手は「最後の一冠で乗せてもらえたことに嬉しく思いまし、勝てて良かったです」と久しぶりの騎乗に喜びを感じた。
競馬も戸崎騎手の“理想”な展開になり、「前に1頭(ソダシ)見る形で」と人気馬をマークする形での競馬で、最後はグイグイと伸びて後続の追撃を振り切って最後の一冠を手にした。
母のアパパネは2010年10月17日に秋華賞を勝って“三冠”を達成したが、奇しくもその娘も同じ10月17日に秋華賞を制した。
母も管理した国枝調教師は「また大きなところを狙いたい」と先を見据えた。
三冠馬同士の夢の血統に新たな“勲章”を手にし、これから先に見える将来へ堂々と羽ばたいていく。
やっぱりこの血統は素晴らしい!
アパパネの仔としては初めての“女の子”であって、上にいる3頭の兄馬(←1頭はセン馬になったが。)はなかなか結果を出せなかった。
この馬は今年のクイーンCを勝って「これは強いな!」と感じ、クラシックはこの馬で行くことを決めました。
桜花賞4着、オークス2着と勝てなかったが、それでも「最後の一冠は必ず勝ってくれる!」と信じてましたので、勝てて良かったです。
前日の府中牝馬Sでマジックキャッスルを飛ばしてしまったトサキント(←結果は15着。)でしたが、その翌日にアカイトリノムスメが勝ってと、まるで紫苑S最下位→京成杯AH1着みたいな感じでした。
ここにきてトサキントに結構救われている感じがします。
ありがとう、トサキント!
一方でまさかの“惨敗”を喫したソダシ。
レース後、ソダシの歯が折れていたことが判明した。
ゲート内で歯をぶつけてしまったが幸いにも症状は軽く、カイバも普通に食べているということで、大事にはならなかった。
レース前で皆がスタート地点に行った時、ソダシだけはポケット地点でじっと動かず、吉田隼人騎手が促そうとしても動かずと嫌な素振りを見せていた。
いつものソダシらしさがなく残念なレースになったが、これからもソダシのレースには毎回注目されることは間違いないです。
次はどこへ使うか、楽しみにしてます。