Fri 171222 センター直後の人気記事/くじける前にまずメシを貪る/カレーか焼肉か | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 171222 センター直後の人気記事/くじける前にまずメシを貪る/カレーか焼肉か

 試験でもスポーツでも、もしもうまくいかなかった時に一番ツライのは、帰宅時に肉親と交わす最初の一言である。「どうだった?」。ダメだったのに、素直に「ダメだった」とは言えないのは、あまりにもツライ。

 ごく控えめに「まあまあだった」と答える自分の表情を見て、たちまちパパやママの表情が曇る。弟や妹でさえ、一目で「ああ今夜はオニーチャンに優しくしてあげなきゃ」と、何だか一瞬で顔つきが変わる。

 もしも優しいシバイヌやネコがいれば、毛むくじゃらの身体をスリッと寄せてきて「大丈夫ですよ」「まだまだこれからですよ」と、無理やりニコッと笑ってくれる。涙をこらえきれなくなる瞬間である。
にゃご1
(センター試験、どうでしたか? 1)

 そんな夜だ。「せめて今井ブログでも読んで、少しでいいから心の緊張をほぐしたい」という思いが受験生をとらえるのも無理はない。この10年、センター試験の終わった日には、アクセス数が急激に上昇するのである。

 ハッキリ定番になった人気の記事もあって、特に医学部の志望者諸君は、センター終了の直後に自らの「来し方&行く末」を考えるようである。というか、考えすぎるようである。

 周囲から「医学部ならセンターぐらい200点満点でなきゃ」と言われまくり、「あそこでもミスした」「ここでもミスした」と後悔しきりである。医師になる夢を、この一晩で諦めてしまうヒトも少なくないようだ。

 以下に、センター終了の夜にギュギュッとアクセス数が上昇する記事を掲載しておく。まあ諸君、センターリサーチ提出までの10数時間、超ベテラン予備校講師の発言でも読みながら、眠れぬ夜を過ごしてくれたまえ。
にゃご2
(センター試験、どうでしたか? 2)

 人気順にトップ8の記事を提示すれば、まあ以下のようになる。
Fri 081010 赤本には間違いが多いという噂で悩むな 過去問の正解で右往左往するな
Tue 081118 入試直後に答え合わせをするな/試験後に群れて帰るな
Fri 081226 医師になりたくないなら、安易に医学部を志望するな(1/3)
Sat 081227 医師になりたくないなら、安易に医学部を志望するな(2/3)
Sun 081228 医師になりたくないなら、安易に医学部を志望するな(3/3)
Fri 090116 センター試験は大キライだ(1/3) 予備校の3学期と講師の悪夢
Thu 111215 センター試験で失敗した諸君へ 失敗した諸君の周囲の皆さんへ
Thu 090129 センターで失敗した人の1ヶ月計画 「ゴール」という言葉はマイナスに働く

 おお、さすがに10年、怠らずに書き続けてきた人気ブログだ♡ 10年でのアクセス数を見ると、「ありゃりゃ、すげーな」の一言。こんなに長い期間にわたって読み継いでもらい、何ともありがたい限りである。最初にこのへんの記事を読んだ受験生諸君は、すでに30歳になろうとしている。

 だから諸君、2008年ごろの記事に登場するニャゴロワは、10年前のニャゴなのだ。当時5歳。ネコの5歳は、人間で言えば35歳ぐらい。まだまだ若々しい肉食女子ネコであって、確かに表情にもギュッと激しい肉食の意欲が漲っている。
にゃご3
(センター試験、どうでしたか? 3)

 2018年、あんなに美しく若々しかったニャゴロワも、15歳になった。人間で換算すれば、75歳から80歳に該当する。すっかり悟りきった長老バーちゃんネコの貫禄を見てくれたまえ。

 ニャゴロワは、過去15年のセンター受験生を、例の真っ白いお顔で見守ってきたのである。成功した者、失敗した者。失敗から見事に立ち直った者、その不屈の闘志。失敗から立ち直れずに挫折を受け入れた者、しかしその挫折を糧に再びしっかりと歩き出した者も多い。

 人生はいろいろであり、ニャゴロワも常にニャゴニャゴ呟いて走り回りながら、「やっぱり生物は食べなきゃいけません」と、生き物の生きる道を説き続けている。さすがニャゴ、ネコ界の長老の言ふことを諸君も謙虚に聞きたまえ。
にゃご4
(センター試験、どうでしたか? 4)

 センター試験に疲れ切ったヒトビトに、今井君とニャゴロワが結束してオススメするのは、以下のような食品の数々である。

① まず諸君、誰が何といっても「お茶漬け」だ。京都人はメンドーな田舎の人を帰らせるのに「ぶぶづけ、どうどす?」と意地悪に尋ねる。昔からそういう都市伝説があるが、ホントにそんな意地悪するならすればいい、今井君はスカッと受けて立つ。

 大好物のお茶漬けなら、今もなお茶碗6〜7杯は軽い。大っきなドンブリだって、3〜4杯いける。ジャコでも明太子でも、焼きタラコでも塩ジャケでも焼き海苔でも、この今井を侮ってもらっちゃ困るのだ。

 どんな失敗をした後だって、茶漬けを前にしたサトイモ君の食欲は凄まじい。お酒よりビールより、何が何でもお茶漬けだ。煎茶をかけてもいい。ほうじ茶をかけてもいい。「ダシ茶漬け」みたいな贅沢でもいい。

 今井の食欲、おそるべし。センター試験で失敗したぐらいで、お茶漬けも食べられないような精神力で、いったいどうやって医師として社会人として生きていけると思うんだね?
シンシン
(今井君は銀座に焼肉を貪りに行きました)

 ② 次は牛丼でござるね。「並盛」とか、バカなことを言ってちゃいかん。最低でも「大盛」、出来れば「特盛」を注文して、豚汁なり生タマゴなりも追加して、ジュルジュル汚い音を立てながら一気食いするのが理想だ。

 いや、ドンブリを置くか置かないかのタイミングで「特盛、もう1つ!!」と絶叫するぐらいがいい。だって諸君、たかが「特盛」じゃないか。戦国時代の飢えた野武士になったつもりで、貪れるものは貪れるうちに、どこまでも貪欲に貪り尽くしたまえ。
タン3種
(銀座6丁目「TORAJI」、タンがおいしゅーございました)

 ③はさすがに誰でも同じだろう。そりゃ諸君、「カレー」に決まっている。悔しいことがあるとか、満たされない欲望が胃袋の奥でブクブク泡立っている時には、何が何でも極辛のカレーがいい。

 1月13日夕刻、今井君は受験生諸君の重苦しい苛立ちをまとめて一気に解消するため、銀座の極辛インドカレー屋「デリー」を訪れた。極辛カシミールカレー、極辛カラヒカレー、そういう極悪なカレーにタンドリーチキンを絡めて大汗をかき、一気にイライラを解消しようを企んだのである。

 ところが諸君、銀座6丁目「デリー」は、午後7時の段階で超満員。2018年の東京は景気回復が激しすぎて、「実感がありません」「景気回復の実感が乏しいです」「末端には届いてません」どころの話ではない。カレー屋にさえ滅多なことでは入れないのだ。

 余りの繁盛に、カレー屋のオネーサンももう疲労困憊のてい。ロレツも回らない。「あああー、もうずっと満員なんですー」「いつになったらテーブルが空くか、わかんない状態ですー」「9時ラストオーダーまで、空きそうにないんですー」。多忙さに打ちひしがれて、お顔も腫れ上がっていた。
にんにく
(にんにくオイル焼き。おいしゅーございました)

 そこで一計を案じた今井君は、同じ雑居ビル内、ワンフロア上の焼肉屋「トラジ」を訪ねてみた。ワタクシは「トラジ」のベテランだ。東京駅前の新丸ビル店でも、西麻布店でも、もうとっくにメニューを熟知している。というか、店の人々がサトイモの姿をギュッと記憶しているぐらいだ。

 午後7時入店。午後9時半にお会計。その間にどんなお肉を貪ったかを、今日の写真の5枚目から7枚目に示しておいた。肉ではないが、「青森県産にんにくのオイル焼き」、たいへんおいしゅーございました。思わず2皿もお代わりしてしまいました。

 しかしそれでも諦めきれないのが、極辛カシミールカレー。あえて焼肉でお腹いっぱいにならないようにセーブしながら、「9時になったらカレー屋を再訪してみるべい」と虎視眈々、時を待っていた。しかし午後9時、願いを込めたカレー屋への電話も、再び「いっぱいなんですー♡」と無残に一蹴されてしまった。

 それでも諸君、人間は決して諦めてはいけない。午後9時半、今井君は来週の捲土重来を誓って、銀座を後にした。捲土重来。いい言葉じゃないか。人と言ふものはどんなことでも、ちょっとやそっとのことで諦めてはならないのだ。

1E(Cd) Krivine & Lyon:DEBUSSY/IMAGES
2E(Cd) Rogé:DEBUSSY/PIANO WORKS 1/2
3E(Cd) Rogé:DEBUSSY/PIANO WORKS 2/2
4E(Cd) Kazune Shimizu:LISZT/PIANO SONATA IN B MINOR & BRAHMS/HÄNDEL VARIATIONS
5E(Cd) Barenboim & Berliner:LISZT/DANTE SYMPHONY・DANTE SONATA
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