医学ニュースの深層 -22ページ目

メタボとウエスト・・・無関係!?

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準となる血圧などの検査値の多くは、日本人男性の場合、腹囲(腹部肥満の有無)に関係なく体重が増えれば悪化する傾向が強いことが、立川メディカルセンター(新潟県長岡市)の調査で分かった。3月には厚生労働省研究班の大規模調査で、女性の腹囲と循環器疾患発症の関連性が低いとの傾向も明らかになり、腹囲を必須とする現在の特定健診のあり方も問われそうだ。今月号の米糖尿病学会誌「ダイアベティス・ケア」に発表した。

 調査は、同センターの人間ドックを08~09年に受診し、風邪などをひいていない男性1271人(平均年齢51.6歳)を対象にした。メタボ診断基準の血圧、血糖値、中性脂肪、HDL(善玉)コレステロールと、体重変化との関係を、国内でメタボの主因と位置づける腹部肥満がある群とない群でそれぞれ分析した。

 その結果、血圧と血糖値は、腹部肥満の有無に関係なく、体重が増加すれば悪化した。また、HDLコレステロールは、腹部肥満がない群だけが体重増加によって悪化し、いずれも腹部肥満との関係は見いだせなかった。一方、中性脂肪は、腹部肥満がある群で体重増加との関係があった。

 世界では、メタボ診断基準作りの中心になってきた国際糖尿病連合などが昨年、腹囲を必須とせず、他の血液検査値などと同列に扱う統一基準を発表した。一方、日本の診断基準は、腹囲が必須条件になっている。

 分析にあたった小田栄司・同センターたちかわ総合健診センター長は「腹部肥満がなくても、体重が増えれば検査値が悪化することが分かった。腹部肥満を必須条件に生活指導を実施する現在の特定健診は合理的とは言えず、早急に見直すべきだ」と話す。<毎日新聞>



コメント;


  たった1つの指標のみで、(将来の)リスクを判断する・・・これがいかに、リスキーな行動か、ご理解いただけるかと思う。まだ、1つの指標で「がん」や「生活習慣病」の将来リスクを100%予測できるものはない。

有用な指標を 複数組み合わせても、完璧どころか、ハズレることがある。


さて、 「腹囲」は、メタボの1つの「代理指標」として、日本では珍重されてきた。

その指標は「非常にわかりやすく」、しかも「(話題の)ネタにもしやすい」。

 今回の論文では、「代理指標」としても、あんまり有用ではないと示された格好だ。

 ただし、1つの論文だけでこの結果が「確定」とはいかないのも医学の世界だけどね・・・。

同じ数以上の規模で同様なデザインの試験を複数、総合解析して、ようやく、「まあ信用できる」エビデンスとなる。


 いずれにせよ、少なくとも、日本人に対しては、腹囲を少々気にするよりは、デブか否か、BMIを気にした方がいいと思います。



改正移植法が施行・・・一般の方々の関心は?

 脳死となった人からの臓器提供の要件を緩和した改正臓器移植法が17日、施行された。日本臓器移植ネットワークは東日本の提供病院を対象に、改正法の仕組みなどについての説明会を都内で開催、救急医や脳神経外科医らが参加した。

 従来は、意思表示カードなどによる本人の提供意思表示がなければ脳死での提供はできなかったが、改正法では本人の意思が不明でも、家族の承諾で提供が可能。これまでできなかった15歳未満からも提供できる。虐待を受けた18歳未満からの提供はしない。

 説明会で、参加者の一人は「明らかに虐待とは思われない18歳未満の交通事故でも、虐待を疑う必要があるのか」と質問。厚生労働省の担当者は「死因が虐待と関係があるかどうかだけでなく、虐待を受けていた疑いがあるかどうかを確認してほしい」と答えた。(共同通信)



コメント:


 この話題、どうも、一般の方々には、ほとんど関心が無いようだな。

まあ、各Mediaも、この話題で、大きく紙面や画面をさいていないしな。


 将来的なヒトiPS細胞利用の「移植医療」とも、関わりは大いにあるのだが・・・。


日本の政治家=政治<<<政局

今年の夏から秋は、去年同様、政局になろう。

いったとおりでしょ。


政治家は、政局よりも政治をやるのが仕事だと、思うがね。


小泉内閣が「終了」してから、日本の株価は4千円さがっている。

その間、リーマンショックやら、最近のギリシャ問題などなどの要因はあるけれども、

日本の場合の持続的な株価の低迷は、「政局の持続的継続」が大きい。

この間で「失われた日本の富」は、いったい、いくらになると思う?


それを、闇雲な(なんの戦略もない)消費税上げという、実に短絡的な「政策」で、穴埋めしようとしているのが、今の政治家(特に民主党)のアホども。

なお、別に、小泉氏を評価していませんから、誤解のないように。


子供手当てなどで、庶民の消費性向が上昇したのか?

まったく効果がないどころか、彼らを地獄のふちに追いやっただけだろう。

前からいってるが・・・。

こういう質問をこそ、野党は数値を示して、政策の是非を問えや。


経済学者・評論家は、いったい何をしているのだ。

上記のような数値をだせ!。仕事をしろ。

W杯の経済効果を試算している場合かw



今日は「国政選挙」

今日は、参議院選挙か。

各Mediaの予想通り、民主党は、苦労するのだろう。

まあ、49議席くらいでしょうね。

与党で過半数は無理で、政界再編が活発化し、9月に、大きなヤマ場がおとずれることでしょう。


結局、ここで、以前から言ってたように、最後の最後には、民主党と自民党とその他で大連立でもするんじゃないの?


政治家と官僚と金持ちの生活が第一の「国家」になるな。

今まで以上に。



今日も・・・

今日も忙しくなりそうだ・・・。


さっき論文投稿したし・・・。

ある論文誌の編集作業もやったし。


これから特許明細書がきそうだな。

米国の大手弁護士事務所(ファーム)から。

Reviewしてコメントしなきゃ・・・。


今日は、7月9日か?忙しさのあまりではなく、嬉しさのあまり「泣く」日にしたいな。




七夕の日に・・・

今日は七夕か。
短冊に願いを書こうにも、願い事が多すぎてかなわない。

早朝に、W杯のゲームを見てた。ちょうど、論文の執筆構想が終わったので。
それにしてもオランダ強いねえ。
よく日本は善戦できたもんだと、今更ながら思う。
決勝は、オランダードイツなのかな。両方とも、私にとって、ゆかりが深い国だ。

思えば、日本の「介護保険」制度設計研究のため、長期間、ドイツ・フランスにいたことがあり、オランダには10年前の今頃、学会(感染症関係)で滞在してた。あのころに戻りたい・・・とつくづく思う。

・・・で、上記ゲームの終盤のころ、ハーバード大学から「特許」の件でASAPに返事をよこせメールが来た。
ASAP(as soon as possibleの頭文字に注目)・・・可及的速やかに!という意味。

 それこそ、ASAPに回答を仕上げて(言っておきますが、1つの英文論文書くよりも大変なんだよ、特許文書を書くのは・・・)、送った。

さあて、先方から、どういう返事が来るのかな?

まあ、当分、こういう生活から、抜け出すことはないだろう。

そして、10年後、私は、まだ「さまよう」場所にいるのかしら ?



iPS医療、審査迅速に…開発初期から国が相談

 厚生労働省は来年度から、iPS細胞(新型万能細胞)など日本発の最先端医療技術をいち早く実用化するため、開発初期から企業や研究者と審査側が相談できる新事業を始める方針を固めた。

 製造販売承認を得るにはどんなデータが必要なのかを審査側と事前にすりあわせておくことで、審査を迅速化できると判断した。

 医薬品や医療機器の製造販売承認を得るには、動物実験に加え、人間を対象にした臨床試験を行い、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の審査を受ける 必要がある。しかし、iPS細胞などの最先端技術は同機構がどのような観点で有効性や安全性を審査するか分からず、開発が遅れることが多かった。

臨床試験の直前に同機構と相談できる制度はすでにあるが、相談料が数百万円かかり、中小企業や大学研究者には敷居が高かった。新事業では同機構から の情報提供とともに、相談料も安価に設定する方針だ。
(読売新聞)

コメント;

 このNews・・・一見、朗報のようにみえるのだろうか?
私には、あまり、そうは見えない。

 今までもこれからも、医療はiPSだけでかたづくわけではない。
すなわち、iPS細胞だけで、なんでもかんでも「一発全治」なんてありえない。
前から述べているように、たとえ、iPS細胞がフルに臨床応用できたとしても薬や医療機器との「併用療法」がベストになるであろう。

 だから、これよりも、まず先に、やらねばならないのは、すでに臨床試験入り目前にもかかわらず、日本で放置されている(しかも海外ではすでに臨床試験にも入っている)新薬候補などの審査を迅速におこなうことであり、いわゆる「治験相談」のレベルを米国FDAなみに向上させることにつきる。

 さらに、上記の新聞記事中にもあるように「・・・iPS細胞などの最先端技術は同機構がどのような観点で有効性や安全性を審査するか分からず、開発が遅れることが多かった。」・・・。

 これを読んで、日本の若きiPS細胞研究者諸君は、?とも思わないのだろうか?

 だいたい、上記のような「新薬候補」の審査ですら、???な審査官らが、それよりも数段難しい(というよりは、ヒトiPS細胞は、まだ有効性/安全性の評価基準の設定はおろか、標準化もされていないのが現在の情況)、ヒトiPS細胞利用の臨床研究・臨床試験デザインの「相談」を受けるだと(笑いがとまらん)。


 ところで、なんで、こういうことを厚生労働省がMediaに流したと思う?
国政選挙の有無に関わらず、もう、この時期から霞ヶ関では「来年度予算」の概算要求の綱引きが始まるからさ。
まあ、厚生労働省は、いわゆる「アドバルーン」をあげてみたんでしょ。

厚生労働省は、上記の新聞記事のような理屈を盛り込んで、財務省に予算を要求したいんだわ。
これは、ちょっとでも、もらえたらいいなあ(笑)という感覚だ。
そして、たとえ、ちょっと予算がついても、iPSに限らず「審査全般」に使われるのさ。

久しぶりに過激な記事だったねえw

 

民主党とは・・・「官から民へ」→「菅」から「官」へ・・・そして国民は?

来週の日曜日は「国政」か。


今の民主党の基本政策の「本音のスローガン」は、次のようになろう。



「官から民へ」→「菅」から「官」へ。


・・・そして国民は「カンカン」・・・。


そして、霞ヶ関の財務官僚は、「(官僚主導の復権で喜びのあまり)・・・「ざまあ、カンカン(踊り)」


消費税10%か・・・これ以上、税率を未来永劫あげない。そして、食料品など生活必需品は5%に据え置く。

使途を、国民にオープンにする。これだけを確約し、憲法にでも明記するなら、賛成してやるわw

ありがとう・・・日本代表(W杯)

日本代表のw杯はご存じのような結果に終わった。
決勝Tの1回戦・・・試合には負けなかった。あれで十分楽しませてもらった。
家にTVがあったことを、数年ぶりに思いださせてくれたよw

TBSの昔の超人気ドラマだった「ありがとう」の視聴率を抜いたんだって!?

今日も明日も「ありがとう」♪か・・・懐かしいな。
番組の主題歌だけは覚えてるわ。

しかし、今回のW杯のおかげで、民主党は、かなり助かったな。
内閣支持率の低下を極小で押さえられたじゃないかw
今回の日本代表には1試合でも多く戦って貰いたかったが、「政治家の生活と名誉が第一」の民主党は、
今年の秋あたりで、崩壊していただきたいな。

w杯:決勝トーナメント

さて、今日は大一番。
開始直後12分前後、前半終了5分前、後半開始10分、終了10分・・・この間、特に注意して、
相手に点をとられないように。
恐らく、相手の「頭脳的ラフプレイ」に悩まされるかもしれないが、相手からFKやPKをもらい、確実に1点とる。

スコアは予想したが、とにかく勝ってもらいたい・・・オカダJapan.

それにしても・・・

1次リーグのオランダ・カメルール・デン(田)マークの頭文字をとればオカダJapan.だったが。
決勝Tを付けくわえれば・・・パラグアイ・スペインか。

じゃあ、オカダJapanパス!ということで、ここまでは「通過」してね。
その後は、どうせアルゼンチンか。
オカダJapanパス有る・・・ン?  
そうか、それすらも、通過の可能性があるのか?(笑)

そのつぎ・・・決勝はブラジルでしょうが。
オカダJapanパス有る?!・・・ブーで、やっぱりいくらなんでもだめか(笑)。

科学者ならぬ、希望的観測ですが、ベスト8で十分ですから、とにかく今夜・・・勝ってくれ!