医学ニュースの深層 -94ページ目
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「高級ホテルに泊まり人間ドック受診 JTB、富裕層取り込み」(笑)

 JTBは12月から、人間ドック受診と高級ホテルでの宿泊・食事を組み合わせた旅行商品を販売する。2日間かけて血液、心電図、超音波などの検査を受け、健康に配慮した高級特別食を味わう趣向。医療に関する専門組織も立ち上げ、富裕層の取り込みを狙う。

 虎の門病院(東京・港)と提携し、昼間に各種検査を実施。夜は「ザ・プリンス パークタワー東京」(東京・港)に宿泊し、フカヒレや京野菜などを使った健康食を味わってもらう。価格は人間ドックと宿泊代などで1人14万4750円(2人1室の場合)。人間ドックを受けない同行者は2万8000円で宿泊できる。09年3月までに40人の参加を見込む。 (11:46) 今日の日本経済新聞からのネタです。


 ふ~ん(笑)。サバイバルしたい病院とJTBおよびホテルとの商売ですな。

 こういう商売は、もはや新手でも、なんでもないけどね。うちの大学病院でも法人化以降、こういう「サービス」の「雛形」を創って、やってるよ。

 一番儲かるのは、表のプレイヤーより、こういう企画を売り込んだコンサルタントなんですがね・・・。事業の雛形に、ちょこっと「工夫」を加えて、2匹目、いやN匹目のドジョウ(N=1,2,3・・・)を狙うわけです。


 で、一番、損をするのは・・・半健康人の「富裕層」の皆様。

まあ、何かしら「異常」が見つかるでしょうから、フォローが必要になる。

で、定期的に病院(この場合、虎の門病院が「主たる」責任病院になるはずなんですけどねえ、さて・・・笑)通いか・・・。骨の髄まで、金のことしか考えていない奴らにしゃぶりつくされますね。


 本当の「富裕層」の方々であれば、知人・友人に、そこそこ以上の優秀な医師をお持ちでしょうから、こういうのにひっかからないとは、思いますが・・・。


 ひっかかる方は、脳ドックをお勧めします(笑)。



 

ミシュランと麻生総理

米国では・・・

30秒毎に106,000個のアルミ缶を消費している。
6ヶ月毎に200,000人が喫煙が原因で死んでいる。
6時間ごとに100万個のプラスティック製コップを航空機で消費している。
1ヶ月に32,000件の豊胸手術が行われている。
毎日426,000個の携帯電話が破棄されている。


わけですが・・・日本じゃ、どうなんでしょうね?

誰か調べてね。


 1日に高級バーやレストランを3件ほどハシゴされるのは麻生総理だけどな。お金云々より、「よく、そんな暇があるな」(笑)と思う。

 ちなみに祖父の吉田茂 元 総理は、「バカヤロー解散」でしたが、

麻生さんが「解散」するなら「バカヤローの解散」になるわ。いろんな意味で。「の」が、あるのとないのとで、えらく違うな。


 ところで、ミシュランの今年度版が出たけど、あんな「ヤラセ」丸出しのガイドブックよりは、「麻生総理が贔屓にしている」・・・「俺様のレストラン」をどこかの出版社が出したほうが、いいんでは?

 彼の舌は、バカヤローでは、ないでしょうし。

「弱点の隠蔽」は人間の成長を阻害する重要因子である。

 元ヤフーのマーケティングディレクターであった、セス・ゴーディン (Seth Godin) のブログ・・・Is hiding a growth strategy? 」を見れば・・・

 

アメリカでは食べ物のカロリー表示が義務づけられている。

これは、カロリー過剰摂取による肥満の抑制効果を狙ったものである。

 日本じゃ、「メタボ」対策ということになりますかね?


 ところが、日本でもおなじみのハンバーガーチェーンWendy'sのニューヨーク店では、うまく規制を回避し、メニューにカロリー表示をしなくて良いようにしている。


  一方、ニューヨークタイムズに掲載されたポルシェCayenneの広告では、性能とスペックを表す細かなデータを大量に載せているが、燃費に関するデータだけは掲載されていない。

セスは次のように言う。

 「消費者に本当に重要な情報を必死になって隠しても、いずれ、それは市場であきらかになり、その企業が成長を続けることは非常に難しくなる。」と。


 Strength-based アプローチでは、Weakness(es)の克服に過度にエネルギーを注ぐことを良しとしない。さらに、セスの言う企業の成長と同じように、 Weaknessを隠していては人間的成長も遅れてしまう。自分のStrength(s)を中心にキャリアを築くかぎり、Weakness(es)はむしろ人間的魅力の一部となる(不完全さは時として人を惹きつける)。

 P.S: 今日のタイトルは、論文調だな(笑)。




コピ・ルアク

前の記事で書いた、「コピ・ルアク」、楽天で買えるのか?

ふ~ん。いっぺん、試してみようかな。



http://item.rakuten.co.jp/doaindonesia/fo-299-011/  


それか、海外の友人に頼もうかな?




1グラムあたりの経済価値

 『さまざまな物の価値を、1グラム(実際には1ポンド=453.6グラム)あたりの値段(monetary density)で比べた時に、何が高い価値をもつのでしょう?』

 
例えば、下記のように、人の血液は1ポンドあたり約$200で、このmonetary densityはコピ・ルアク(ジャコウネコの排泄物から集めた世界一高価なコーヒー)や銀とほぼ同じ。


ちなみに、monetary densityの高いものトップ3はといえば・・・

1位:
反物質 ($26,000,000,000,000,000)

2位:LSD ($55,000,000)
3位:ダイヤモンド($11,400,000)


・・・だそうです。


コピ・ルアク・・・飲んでみたいな。

私、コーヒー好きだから。




ピアスに関する疫学調査

BMJ(英国医師会誌)という、1流医学誌に掲載されていた論文です。

Body piercing in England: a survey of piercing at sites other than earlobe. BMJ 2008;336:1426-1428.



 鼻や唇、あるいは舌にピアスをするメンタリティって・・・。

私には、あんまりよくわからん。まあ,本人はいい気持ちなのでしょうね。

 個人的な印象ですけれど、日本よりイングランドの方がピアスの頻度はずっと多い。

では、そのイングランドでは実際にどのような数字になっているのだろうか?という研究です。


以下,耳以外のピアスについての数字。

まず、性別では,男性5%,女性15%と女性に多い。

・・・そらそうよ。


年齢層別で最も頻度の高い16-24歳では,男13%に対し女では46%だった。

・・・これもそうでしょうな。


地域別では,以外にもロンドンが最も低く7.1%。

最も高いのがEast Midlandsの13.1%。

ロンドン以外の他の地域では軒並み10%を越していて、ロンドンの低さが目に付きますな・・・。


 では、ピアスの部位はどこが多いのか?


女性では、何と,臍!で9.5% 鼻が5.3%と続く・・・。

男性では、これも何と乳首で1.8%、僅差の1.6%で眉毛の部分が続く。


いろんな人がいるのね・・・。日本じゃ、まだここまでは、いかんだろうけど。


これから、某看護大学での授業で使う、小ネタの1つでした。。。





カートグラムから見る日本の医師数と医療の質

米国大統領選では、オバマが新大統領に選出されましたね。



 map-6 青(オバマ)と赤(マケイン)の二色に塗り分けられた合衆国の地図を見て、赤(マケイン)が若干優勢?とか、3倍面積の大きいモンタナがニューヨークより大統領選に影響力あるかも?とあやまった印象を持つ場合があるかもしれません。





map-2 しかし、それぞれの州の大きさを人口で補正すると青(オバマ)優勢や、ニューヨーク>モンタナであることが容易に理解できます。このように、州や国の領土/領域を様々なパラメーターで補正し描き直したものをカートグラムと呼びます。こうしないと、上記のように間違った解釈をしてしまいます。



以下のHPでは、科学、職業、医療などの観点からの600以上のカートグラムを見ることができます。




さて、ここで医療の話題。

上記のDoctor欄をご覧ください。
昨今、マスコミおよび、一部の評論家の間でいわれているほどには、
日本の医師数、そして、医療の質については、
他国に比べて悪くはないように思えます。
そりゃ、もっと、質の高い優れた医師が多ければいいですが・・・。

 医師数最大の問題は、やはり診療科目の偏在(産婦人科、外科、小児科医の不足)と、地域の偏在でしょう。これらは、特に、独立行政法人化以降の医局の崩壊の加速に伴い、ひどくなっていったわけですが。


ただ単に、医師の数を増やせば、いいというものではない。
一番医師数が多いとされる中国の医療の質はどうよ?
多ければいいのか?(笑)
米国も見てみよう。医師数は、満足すべき状況でしょうが、質は、とても満足すべき状況にない。
日本は、こういうようになりたいのですかね?。

中途半端に、足りないから歯科医師を医師にしろとか、ひどいもんだ。
そう主張する歯科医らに、プライドはないのか?といいたい。
たぶん、録でもないボンボン歯科医が医師になりたがるでしょうよ。
そして彼らは、お金儲けのできる診療科あるいは、都市部に残りたがるでしょうね。

抜本的な、大学改革と医学教育改革が必要でしょう。
2004年以降の国公立大学の独立行政法人化の悪影響を一番、こうむったのは明らかに医学部・病院であり、現場の患者さん。

2004年以前に戻すのも、改革の選択肢ではないか?







高価な化粧クリーム

S生堂が9月に発売した化粧クリーム…


値段が!!
なんとまあ。


12万6000円!!

これクリームだけで、この値段かだら化粧水など、つけたら、20万はかかるそうな。


やんごとなき方から、誰かいい人に差し上げたら?

ということで、いただいたんですが・・・。


独身なもんで、渡すような女性はいません。

自分の秘書や女子学生などなどはいますが、1人に渡したら、トラブルの基だし。。。


で、自分に取材にこられた、女性アナウンサーに差し上げました。


とりあえず、一すくいだけ
メイクのときに使わせていただきました・・・のだそうです。


曰く、「クリームがもっちりして
肌に絡みつくような感触!!


うーーーーーーーーーーん☆
良い感じ。


一度だけの贅沢を味わいました♪」


なお、彼女のメイクさんによれば…
「高いパックを一回だけするより
毎日、安いパックをするほうが効果がある!!」
…と、いうことだそうで。


そりゃそうよ(笑)


「安くて自分に合うものを
毎日、がんばろーーー(^^)V」ということですが・・・


高くて自分に合うものを…
毎日、頑張るほうが、なお良い感じはしますがね。


さて、私は、これでも、医学者の端くれですので、癌細胞であれ、老化した細胞であれ、ほぼ正常な細胞に戻せることを最近確認しました。世界初!

おいおい、この話の詳細は、書いていきますね。。。

個人のキャリア形成と危機管理

 昨今のアメリカ中心の金融危機から、個人のキャリア形成と危機管理に関して学べることがあれるとすれば、「独立・自立しても孤立するべからず」のように思います。

いかに自分の存在をコミュニティーに組み込み、運命を共にする人を何人ももつか・・・。


 語弊がありますが、「自分がコケれば、多くの人にも迷惑がかかるようなつながりを遠慮せずに作ること」が最も強いセーフティーネットとして機能するのかもしれません。ただし、このセーフティーネットは双方向性であって、他人がこければ自分にも影響があるので、喜んでその人を助ける必要が生じます。

 過度の「自己責任論」に影響されて、「他人に迷惑をかけられたくないが、自分も他人に面倒もかけられない」ような孤立状態に陥らないことを個々人が意識すべきではないかと感じる今日この頃・・・。

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