「WiiFit」で肥満対策の保健指導
「任天堂は27日、据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の健康管理ソフト「WiiFit」で
肥満対策の保健指導が受けられるサービスを始めると発表した。
4月からNECとパナソニックメディカルソリューションズ(大阪府門真市)、
日立製作所の3社が同サービスと連動したシステムをそれぞれ開発し、
健康保険組合向けに提供する。
「WiiFit」の体重計型コントローラーを使って計測した体重などのデータを、 インターネットにつないだWii経由で産業医に送り、保険指導を受ける仕組み。 携帯型の「ニンテンドーDS」用の、歩数計を使った健康管理ソフトにも連動する。 NECなど3社はまず自社の健保組合でメタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)検診対象者向けなどに活用する。 その後、他社の健保組合や特定保険指導サービス機関向けにシステムを 外販する計画だ。WiiFitは国内で300万本を販売している。 」(日本経済新聞) このビジネスモデルの原型は、まさに私が2001年ごろに、 東大の大学院講義で「医療ビジネスモデル特許」の1例として考えられるものだと 講義したもの。 そのときは、松下電器(パナソニック)の「ウエルナビ」という商品を基本にして、 上記と全く同じ「モデル」を大学院生諸氏に講義した。 ついでに、いくつかの講演でも紹介したところ、私の講演内容に興味を持った 日経の女性記者が松下電器(パナソニック)に対して 「上記のような特許を申請するような考えはないのか?」と聞いた。 その記者によれば、そのときの当該企業の考えは「?」で、 全く興味なさそうだったらしい。 変われば変わるもんだ。コンサルタント料でもくださいな・・・松下電器さん、 ならぬ、マネシタ電器さん(笑)。 |
東大の幹細胞研究シンポジウムに対するマスコミ報道
前代未聞の傷心の中(笑い事ではない)、先週の週末、本郷の安田講堂で表記のシンポが開催されたので、参加してきました。
翌日(日曜日)の日本経済新聞の記事については、「京都人さん」がお書きですから、そちらを読んでください。
一言でいって、日経の報道内容は、ちょっと「飛ばし記事」であり、まるで「東京スポーツ」(大阪スポーツ)を読んでいるようでした(笑)。
iPS細胞樹立に必須のSox2とOct3/4も化合物(化学物質)・・・それぞれRepSoxとRepOctという名前の化合物・・・で代替Okの可能性があるというのが、正しい見方です。
まあ、klf4がVPAで、ほぼ代替可能ですし、実は、RepKlf4という化合物がKlf4の代りをする見込みも高いので、いっきょに遺伝子の挿入ゼロといいたかったんでしょう。しかしまだ、マウスでの段階で、それも完全には成功していないし、ちょっとオーバーランですね。まあ、完成は「時間の問題」だということは、ハーバードで入手した各種の情報と、類似の研究に関与している1個人としての実感ですが、一般の方々には論文が出てからの報道で十分です。
なお、全部、薬で細胞を初期化させるのは、必ずしも安全とは限りません。
それだけの能力をもつ薬は、必ず大きな副作用をもたらします。
薬剤疫学上の常識です。とはいっても、大きな進歩であることには異論はありませんが・・・。
それよりも、もっと重要なことがなぜ報道されないのか?
・ヒトES細胞とヒトiPS細胞は同じだといわれているが、レチノイン酸に対する反応性が全く違う!後者は、前者の半分の反応性しか示さない。個別に両者を比べると、よく似ているものと、かなり違うものが混在している・・・1月24日の東大でのシンポジウムでの浅島先生(東大 副学長)の発表。
体重減少(笑)
今年に入って、正月明けから今日までで、なんと5Kgもやせた。
特にダイエットしているわけではない。
ちゃんと、まあ普通に食べてるし・・・。
仕事量・・・正月から「普通」に働いてるよ。
う~ん、癌かな?
いえいえ、原因は・・・「恋愛ストレス」。
ため息出るわ・・・。
がん、最後まで闘病 患者81%、医師は19% 東京大研究グループ
看護師も30%にとどまり、医療側と患者側の意識の違いが浮き彫りになった。
がん患者はどのように死を迎えたいと望んでいるかを探り、終末期医療の在り方に役立てる狙いで調査。東大病院の放射線科外来に受診中のがん患者と同病院でがん診療に携わる医師、看護師ら計1138人が回答した。
「やるだけの治療はしたと思えること」が重要という回答も患者の92%に対し、医師51%、看護師57%と、大きなギャップがあった。
一方「体に苦痛を感じないこと」「家族と一緒に過ごすこと」などは患者も医師も大半が重要とし、差はなかった。
調査した宮下光令講師は「医療従事者の回答は、現実や実現可能性を反映していると思えるが、自らの価値観と患者らの価値観が必ずしも一致しないことを自覚すべきだ」と話している。〔共同〕
重要な調査結果です。
実は、この調査、学生さんに、もう10年前になるかな、やってもらったことがある。
母集団の数は、ほぼ似ていたのですが、そのころは、医療従事者と患者の数字は、もっと接近していた。この「変化」が非常に気になる。
このあたりの分析を早急に検討したい。
「僕はあの時、桑田を憎んでいた」清原和博自伝発売
表題のことなら、関西TVが、正月の3日夜くらいに思いっきりワインを清原に飲ませて、ガンガンTVでしゃべらせてたな。
あのときの(18歳当時の)ドラフトのときの「会見机」あらへんか?、あったら、叩き割ってやりたいといって、ましたし。王監督の写真を下敷きにして、「なにくそ~」と腕立て伏せした。とかいってました。
なお、清原は、阪神の監督を狙ってると暴露してました。
まあ、それよりも面白かったネタは、高級ワインを「半時計まわり」にまわすのはいいけれど、ぐるぐる「力を入れて」かき回したあと、こぼれて、中身がなくなって。
・・・俺のワインを知らん間に飲んだ奴は誰や!・・・というネタでした。
閉経前の女性は、可愛い顔の女性が嫌いとの研究結果
イギリス・アバディーン大学心理学部の研究チームは、
研究代表者のジョーンズ博士は、
皆さん、こういうレベルの「学術誌」で発表された内容は鵜呑みにしないほうがいいですよ。
iPS細胞研究の話題
iPS細胞研究に関する「日本での新発見」が、今日もまた新聞紙上を賑わせていた。各誌の紹介は、「京都人さん」のブログに、まとめられている。
先日、私が「行かない!」と書いたシンポジュウムである。
ただし、今回のシンポジュウム発表の随分前(もう、1年近くなる)に、なされた結構重要ないい研究でも、まだ論文としては出版されていない・・・。慶応などのがそう。
聞けば、ほとんどは論文投稿中だという。
かなり、論文審査が厳しいのだろうか?それにしても、あまりにも、かかりすぎだ。
iPS細胞研究とヒトES細胞との比較データが必要だが、欧米勢、および中国に比べて、日本では、(研究規制が厳しい)ヒトES細胞データをなかなかとれないことが、ネックの1つでもあるけれど・・・。
反対に欧米発のiPS細胞研究だけは、やけに通りやすい(笑)。まあ、それでも、Nature(姉妹誌を含む)、Science、Cellといったトップ誌に採択されるというわけではなく、その次の専門誌の上位クラスになってしまうケースも多いが・・・。
なお、上記のトップ3誌には、もはや、この分野で載せるには超一流研究者の名前が入っていないと、どうも難しい。もし、入っていれば「とりたてて騒ぐことはなく、できることが十分に予想可能な研究成果」でも載る。・・・普通、他分野なら、その程度で上記のトップ誌には、かすりもしない。
こういう状況である以上、日本のこの分野の研究者は、今までシンジュウム・学会発表されたにも関わらず、まだ論文化されていない成果なら、もう「京大の山中教授」の名前を入れて論文を出せばいい・・・(ちょっとくらい、関わってもらって)。そうすれば受かりやすくなるだろう。実際、そうである。
そうでも、しないと、というか、そうするのが、オールジャパンだろう?
・・・と思うけれどね。
伝えようか・・・
チキンハートの持ち主である私は、大好きな人に想いを伝えられない・・・。
しかし、今日(9日)に言わなきゃ、ほぼ永遠に、その機会が無くなっちまう。
「伝えよう 本日内に 好きだよと」
なんか、今週は、早くも年内最悪の週になりそうな気配・・・。
全然、別の話だが(笑)、9日は、大阪でiPS細胞のシンポがある。でも、行かない。
山中先生のは、12月の半ばに聴いたばかりで、もう少し、間を置いてからのほうが、いいだろうし、他の研究者のは、まあ(笑)。
1月24日には、東大で、iPS細胞研究の第1人者であるハーバード大学のメルトン教授を含む、大きなシンポがあるしな。
なお、バイエル特許の問題点は、おいおい、書いていきます。