医学ニュースの深層 -89ページ目

仏で鳥インフル、鶏肉・フォアグラなど輸入停止 農水省

 「農林水産省は3日、フランスで鳥インフルエンザが発生したことを受け、

同国産の鶏のひななどの家禽(かきん)類や肉、内臓の輸入を同日付で一時停止したと発表した。

ガチョウの肝臓のフォアグラも停止の対象。

フォアグラは全輸入量の約7割を仏産が占めており、日本での供給に影響が出る可能性もある。

 仏からはブロイラー業者向けなどに鶏のひなを輸入しており、2007年は約19万羽を輸入。

ひなの輸入のうち、約37%を占めている。」(日経ネット)


 コメント:


 2月3日に、この通知が出たが、当分の間、フランス産のフォアグラや、ジビエ類は食えないな。この、少し前に輸入されてたものでも、悪徳フレンチ店なら、そ知らぬ顔で出すだろうな。特に、新規開店したビストロのシェフやソムリエは、こんなNewsはまったく知らないようだし、要注意。


日本が2008年にフランスから輸入した未調理のフォアグラは計404トンに上ることから、

農水省関係者は、日本国内のレストラン業者はフランス以外の国からのフォアグラ調達に苦慮するのではないかとみているらしい。

 なお、缶詰のフォアグラは輸入停止の対象外だから、たぶん、この国のレストランは、缶詰のものを、高い値段で売るんだろうな(笑)


 これから「フォアグラ丼」とか、まだ出してる店があったら通報してやりな。

缶詰の安いやつを通常価格で出してやがるか、廃棄用のフォアグラでごまかしてるんだろうから。

なぜ女性は突然怒り出すのか?・・・医学的解析!

男性諸氏から、すれば、女性の表題のような行為は???であろう。

 なぜ、こういうことを書くかは、直近の私の「凄まじい」実体験が原因であるが(それは、後日にして)、今日は、あくまでも医学的見地からの考察を僭越ながら披露させていただく。


 まあ、「女性は子宮で考える」という迷言があるが、それはさておき 一言で言えば、女性の脳と男性の脳は、違うから。


 脳内の「前交連」(感情の連絡通路とでも思ってくださいな)という神経束の太さが女性の場合、男性よりは太いのです。女性は男性よりも多くの感情情報を、この「前交連」で増幅させ、一度にドッと流せます。

 さらに、男性は扁桃体で短期記憶しか保存ができませんが、女性は「不快な感情」を長期記憶として大脳皮質で保存します。この大脳皮質で蓄積された女性の「不快な記憶」はいつまでも残ります。そして、どんどん溜め込まれた「その不快な感情」は、ある日、ちょっと何かの拍子でスイッチが入れば、ドカーンと破裂します。だから「男性からみたら・・・ささいなことで、なんで急に・・・」となるわけです。


 対処法:このような場合、嵐が過ぎ去るのを待つしかない。

男性は、どんなに腹が立って、女性を押さえつけようとしても逆効果。

うかつな言葉も厳禁。

まず、いいたいだけ相手の女性に言わせ、落ち着くまで、彼女を、そっと見守るのがベスト!


 ・・・かくいう私は、今、これを鋭意実践中!


C-Myc無しで樹立されたiPS細胞を用いて作製されたキメラマウスでも、癌発生

 今日は、慶応義塾大学で、iPS細胞のシンポジウムがあり、山中先生も出られるので、いってきました。毎日新聞後援だから、大きな記事が、また毎日新聞にバンバン載ると思います。


 さて、今日の山中先生は、「C-Mycは善か悪か?」について興味あるデータを示されておられました。


 Nature Biotechnology誌の論文掲載時では、C-Mycを除く3因子で樹立されたiPS細胞を用いて作製されたキメラマウスでは、26匹中、生後100日までに腫瘍の形成により死亡するマウスはいませんでした。

 しかし、その後、フォローアップ期間を100週間にまで延ばすと、1~2匹が発癌したそうです。2年で3.8%~7.7%の発癌か・・・。まるで、肝硬変からの発癌(肝細胞癌)率なみの数字だな。これじゃあ、まだ、ちょっと・・・。


 もっとも、C-Myc入りの4因子で樹立されたiPS細胞の場合では、この100週間で50%のキメラマウスが発癌(癌死を含む)したわけですから(論文発表時には20%)、C-Mycが発癌の原因というのは、全くそのとおりです。


 なお、昨年秋に話題になって、年末に、このブログでも、問題点を紹介した、プラスミドによる4因子で樹立されたiPS細胞の場合は、レトロウイルスによる4因子のiPS細胞と発癌率は同じでした。


 ただし、初期化にはC-Mycが有効で、「不完全な初期化」だと分化抵抗性による腫瘍ができるから、単純にMyc無しでいいかといえば、そうともいえず、この現象を防ぐためにC-Mycが必要になる。まあ、C-Mycを薬物で完全に代替可能ならいいけれど・・・。と、講演されてました。


 C-MYc無しの3因子で樹立されたiPS細胞で、それが癌化するのか否かを予測できるマーカーでも見つけられればいいね。やりました、今、論文投稿中。


 なお、ハーバードの「2因子+VPA」でのiPS細胞なら、将来どうなるか?

楽しみです。


 



Wiiの任天堂も、パナソニックも、NTTも・・・

通信機能付き万歩計で「メタボ」指導 NTT西が実験(日本経済新聞)


 NTT西日本とNTTは3日、沖縄県座間味村で万歩計などを用いた
保健管理システムの実証実験を開始すると発表した。
村民に通信用の部品「アクティブタグ」を内蔵した万歩計を付けてもらい、
歩数や血圧などの数値を自動的に収集。
そのデータをもとに、保健師が遠隔地から電話でメタボリックシンドローム
(内臓脂肪症候群)の予防や改善に向けた保健指導を実施できるという。

 万歩計には、診療所や自宅などに設置した専用の体重計と血圧計で測定した

データも自動で保存。

 村内に設置したゲートを通る際にデータベースに送信する。

1回で2週間分までのデータを送信できるという。

 パソコンを使わずに済むため、高齢者が多く、

医師不足に悩む過疎地に有効とみている。

 期間は2月3日から3月31日までで、村民の1割にあたる100人が参加する。

費用は7000万円と見込んでいる。

総務省の「ユビキタス特区」認定により、広帯域の電波を使用することが

できるため、実験が可能となった。

結果を今後の実用化に向けた開発にいかす。

コメント:

 少し前に、Wiiに関する記事をブログに書いた。

 一番の問題は、このビジネスをやるために必要な特許は、

もうすでに米国で取得されていること。

各企業の法務担当者さんらは、この事実をご存知なのか?

たぶん知らないな。

米国の会社から、高額なライセンス料を、いいように、ふんだくられますよ。

 前にも書いたように、私は、8年ほど前に、将来的に、こういうことがおきると、

東大の講義や、講演でいってたんですが・・・。

アクセス解析の批判

 会議終わって、ブログのアクセス解析みたら昨日から今日にかけて、たった1日で6万も順位が暴落(笑)。で、そんなに読者が減ったのか?

PV数みたら、2~3日前と、変わってない。


 一方、新しくブログ立てたばかりの某君の順位は、1日で20万位Up。


いやはや、物凄いね。何があったか、よくわかるよ(笑)。


 あんまり大学の先生をナメタライカンゼ(笑)!




 


 





予告(嗽薬の効果)

 さて、この時期だからこそ、風邪症候群あるいはインフルエンザに罹患されている方々が増加中です。


 まあ、「嗽と手洗いの励行」は重要ですけれどね。


 前者で使う「嗽薬(市販、あるいは処方薬)」はどれが一番いいのか?

に関する調査は、あまり見たことがありません。あっても、個人の趣向の範囲。


 そこで、やってみましょう!

天下のT大学(日本だけでは1位、世界では13位の医学部)、教官有志(上記疾患罹患中のもの)における、「ブラインド・テイステング」(といっても、「色つき」はわかるがな・・・笑)による「ベストな、うがいぐすり」の絞込みを。


 まあ、ご期待でださいませ!


これから、臨床の仕事へと・・・。

肌荒れを防ぐ「8×4」が発売

 たまには、美容の話も書かんといかんな(笑)。


 「ニベア花王(東京・中央)は肌荒れ予防と保湿に役立つ成分を配合したスキンケア用品

「8×4キレイ ケアプラス」を2月21日に発売する。

 袖無しの服を着る女性が増える春夏シーズンに向け、除毛後の脇の炎症を抑えたい

20―30代の女性を中心に売り込む。

 保湿成分としてユーカリやショウガ科の植物である月桃の葉のエキスを配合した。

荒れやすい部分をなめらかに整えるという。

汗を吸収する成分も加えた。スプレータイプと肌に直接塗るジェルタイプがある。

 オープン価格だが、スプレーは40グラム入りで398円、ジェルは30グラムで598円前後と想定している。 」


だ、そうですぜ。女性様方。


「iPS細胞から受精卵作り、容認を 学会が提言へ」のコメント

「産婦人科医や基礎医学などの研究者らでつくる日本生殖再生医学会

(理事長、森崇英京大名誉教授)は、人の皮膚などの細胞から作る

人工多能性幹細胞(iPS細胞)から精子や卵子を作るだけではなく、

作った精子や卵子を受精させ、着床前までの研究を認めるべきだとの見解をまとめた。

28日に発表する。

見解によると、iPS細胞から精子や卵子を作り、

受精させて染色体の異常が起こらないかなどを調べるため、

約5日後まで成長させることを提言する。

関係者は「生殖細胞を作るだけで受精させなければ、機能するかどうか分からない。

不妊の原因を探るには生殖細胞が育っていく過程を調べることが重要」と話している。

文部科学省の作業部会は、iPS細胞から精子や卵子を作る研究までは認める方向で議論しているが、

「技術的にも倫理的にも時期尚早」として受精を認めていない。

受精は命の始まりと密接にからむため、議論が多い。

同学会は、体外受精法で受精できない不妊の治療法の開発を目的にし、

05年に設立された。約200人が定例の会合に参加する。

昨年8月に委員会を設置し、人のiPS細胞から生殖細胞を作る研究について検討してきた。
(朝日新聞)」



コメント:



1. iPS細胞研究の「特需」に、我も我もと、たかる根性が透けて見える。
こういう研究をすれば研究費が取れる確率が高いとみて、
まず、マスコミにアドバルーンをあげさせて、世論を喚起する策をとったにすぎないと思う。京大・山中チーム以外による、この国の「iPS細胞研究者」の論文を一刻も早くみたいものだ。

2. こんな研究をするよりも前に、もっと重大な調査をしてもらいたい。
体外受精法で生まれた子供が、その後、どのようになっているか皆さん知ってますか?専門家なら、知ってる人もいますが、これを語るのは、かなりのタブーなのです。
医学界内部では、まず、調査は不可能ですから、フォローアップ調査を非営利団体でやって、公表してもらえればいいのですが・・・。

経済不況時に費用をかけずに健康を維持し、癌を防ぐ方法

景気の低迷にはさまざまな犠牲を伴うが、健康まで犠牲にする必要はない。


米ダナ・ファーバー癌研究所(ボストン)の専門家らによると、

以下に挙げる無料または低コストの方法に従えば、

多額の費用をかけなくとも健康な生活を維持し、癌リスクを軽減することができるという。


・体を動かす:早足で歩くなどの軽度から中程度の有酸素運動は心臓によいほか、

癌を克服した後の再発リスク軽減にも有用である。

いくつかの癌リスクを軽減する上での一貫した方策は、運動して肥満を防ぐこと。

エレベーターの代わりに階段を使う、テレビを見ながらエアロバイクやランニングマシンを使用する、

チームスポーツをするなどの運動も有効である。


・健康的な食生活を送る:加工糖、赤身肉、カロリーの摂取を抑え、果物や野菜を多く摂ることにより、

健康的な体重を維持し、一部の癌のリスクを軽減することができる。

多くの果物や野菜の有用な栄養分は、皮など色の濃いところに集まっている。

生のリンゴの皮には癌を予防する抗酸化物質クエルセチン(quercitin)が含まれ、

カボチャ類、サツマイモ、ニンジンなどのオレンジ色の果物や野菜には、

大腸癌、前立腺癌、肺癌および乳癌のリスクを減らすとされるカロチノイドが含まれている。


・喫煙を止める:最初から喫煙しないのがベストだが、喫煙者が少なくとも10~20年たばこを止めるだけで、

肺癌の発症率を50%低下させることができる。

禁煙は将来の医療コストを下げることにもつながる。

米国癌協会(ACS)によると、喫煙は肺癌全体の80%の原因となっているほか、

口腔癌、咽喉癌、膵癌、子宮癌、膀胱癌、腎癌などのリスクも増大させるという。


・アルコールを控える:飲酒を控えればそれ自体が金銭面での節約になるのはもちろんだが、

一部の癌リスクも抑えることができる。

例えば、閉経後女性が1日1杯の飲酒をすると乳癌リスクが増大することがわかっている。



 という、ごく当たり前と思われる報告が、ごく最近、ハーバード大学の名門付属研究所から出されています。


 でも、「わかっちゃいるけど、やめられねえ」というのが、多くの方々の本音でしょう。まあ、まずは、各自ができる範囲で「心がける」だけでいいですよ。

上記に記載されていることは。


 

みけんのシワを取る薬

 英系製薬会社のグラクソ・スミスクライン(GSK)は1月21日に、

A型ボツリヌス毒素製剤「ボトックスビスタ」が、みけんのしわ取りを適応として、

同日付で承認を取得したと発表した。診療は保険適用外となる。


 ボトックスビスタはボツリヌス菌が作り出した毒素を有効成分とする

筋弛緩剤である。

 表情を作る筋肉に注射して収縮を弱め、みけんのしわを改善するという。

                                [日経産業新聞]


こんなふうに、こわ~い病気の治療薬が、美容薬にもなるという1例でした。