純情乙女の危険なあしらい ◇9 | 有限実践組-skipbeat-

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 こちらはリク魔人の妄想宝物庫を運営されているセーちゃんとのお遊びコラボ連載作です。

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 スタート話は完結済みのこちらから↓

 破壊神がやって来た【1 9】


 前のお話はこちら↓※セはセーちゃんちに飛びます

 純情乙女の危険なあしらい【セ1セ2セ3リ4リ5セ6リ7リ8


■ 純情乙女の危険なあしらい ◇9 ■





 さて、時を戻すとしよう。


 キョーコと古賀の間でそんな感じの打ち合わせがあったことなど露知らず。後日、蓮は盛大に悩むことになってしまった。



 苦悩の原因は他でもない。

 キョーコと夢のような接触をしたことで、無意識に自分がキョーコを襲うのではないか…という懸念が増大してしまった事に対してだ。



 シタい、触れたい、キスしたい。

 シタい、触れたい、まさぐりたい。



 普段は紳士然とした態度を一環させている蓮であっても、好きな女性を前にすれば抱く欲求は他の男らと変わりない。

 それでも蓮がその欲望を今まで抑え込む事が出来ていたのは、キョーコのことを理解していたからに相違なかった。


 そう。蓮は自信があったのだ。

 自分は正しくキョーコを理解しているはずだと……。



 そう、思っていたのに……。





 ――――――― ツルガサン、もしかして……ちゃったんですか?




 探るような甘いヴォイス。あの子の声が脳裏で何度もこだまする。

 そのたびに思い返すあの接触。



 アレは何だったというのか。

 あの子は分かっていたのだろうか。オトコである自分に対して純情乙女である彼女がナニをしていたのかを。


 もし自覚があったとしたら、それは一体どんな意図?


 蓮は今一度、そのときの事を思い返した。




 キョーコを喋らせなければ脳内妄想の旅に出ることもないと、早々に壁際に追い詰めオトす寸前までこぎ着けた愛しいウサギ。

 全身をガタガタと震わせていて、今度こそやっと捕まえたと思った。



「 こんなに震えて……寒いのかな?大丈夫、俺が温めてあげるから 」


 優しい声が出たのは演技ではなく本音だった。

 もちろん最初は怒りを持っていた。こんなにも自分から逃げようとするなど許さないと本気で怒っていたのだ。



 だからこそギュッと抱きしめた。

 どこからも逃げられないように強くキツメに。



 それがたぶん徒となった。

 そのとき自分は気づいたのだ。


 キョーコの手が、自分の腹部より下の……自分の特異部位に触れていることに。



 ……あっ、当たってる。

 やばい、なんとかしないと…。



 そう考えたのは、自分でも知らない己の本性がどんな風に出てくるのかが自分で予想付かないから。

 怖がらせたり嫌われたりは絶対にしたくない。


 だから少し離れようと思った。

 ほんの少々腰を浮かせればそれでいい。


 危険接触部位だけをキョーコから離したところで腕の中のウサギを逃してしまうほど薄っぺらな腕力では決してないのだ。


 だが腰を浮かせた瞬間、蓮は思い出した。

 キョーコは逃げたいウサギだった。



 隙間を空ければ彼女は大きく抵抗を示し、自分から逃げ出そうといみじく足掻く。


 とっさに蓮は気を張った。


 それはさせない!!

 せっかくこうして捕まえたのだ。もう今度は絶対に逃がさない!



 腰を浮かすのをやめた蓮は再び全身に力を込めた。

 キョーコを逃がしたくはなかった。


 だが愛しの彼女の手が微妙な位置にあることに気づいてしまえば、いくら自分に暗示をかけてもそれは無駄な抵抗でしかなかった。



「 …んっ! 」



 思わず声が漏れてしまった。同時に一瞬、腰が引けた。

 浮いてしまった隙間の中でキョーコの手が微妙に動き、心地よい圧を受けた自分のオトコが健気にもハッスル連動。一拍おいてキョーコの声が聞こえてくると蓮は自身に激しくツッコミを入れた。



「 え?なんか動いて? 」


 いま!!そこをハッスルさせている場合ではないだろう!



 もちろんこれは精神的な話である。

 だがそこで容赦のない追い打ちがやってきた。何を考えたのかキョーコがそこを撫で上げたのだ。

 蓮としてはいたたまれない仕打ちだったとしか言いようがない。



「 んっ、はっ! 」



 たまらず声が上がってしまった。どういうつもりなんだ、と蓮は思わずキョーコと目線を合わせた。

 もしかしたら本当に自分を誘っているのかも…というかすかな期待が無い訳では無かった。



 しかし期待虚しくキョーコの目には疑問の色が浮いていた。

 ではなぜいまこの子は自分のソコを撫でたのか?


 蓮には分からなかった。


 経験上、女性がみせるこのアクションはあからさまに誘っていますよの合図以外になり得ない。そしてもし本当に誘ってくれているのだとしたら蓮はこのままキョーコを食べてしまいたかった。



 蓮の欲望が津波よりも恐ろしい勢いに乗って山より遙かに膨れ上がる。一瞬、ダダ漏れになった雄の本能を素早くキャッチしたキョーコは大先輩が作った檻の中でビシッと背筋を伸ばした。


 その気配を察して逃がすまいと腰を震わせながら応じた蓮がキョーコを押さえつける。…と、純情乙女はあろうことか甘い声音で蓮の現状をどんぴしゃに指摘。これが蓮の判断を一つの方向に向かわせた。




「 ツルガサン、もしかして……あの…………………ちゃったんですか? 」




 良く聞こえない部分もあったが間違いないと蓮は思った。

 キョーコはいま自分のアソコが刺激を受けて勃っちゃったんですか?と問いていた。


 だとしたらソレはまさしく純情乙女キョーコからのGOサインではないのだろうか。この子はいま意識的に自分を欲情させたのだ。



 ならばこのままこの子を絡め取り、体の関係を持ってしまった方がよっぽど彼女を捕まえやすい。


 だとしたら妄想に囚われるのを恐れるのではなく、大手を広げて迎え撃つべきだろう。


 どこにも問題はないはずだ。

 何しろキョーコは過去、自分に純潔を誓っている。


 だから自分ならいいだろう!という身勝手な思い込みが蓮の脳内を席巻した。それは一瞬の出来事だった。



「 んはっ!も、最上さん、最上さん…! 」



 もういいだろう。俺がこの子を求めても。

 もういいだろう。俺が我慢をしなくても。



 今までキョーコが自分から逃げていたのは、純情乙女ゆえだったのかもしれないと蓮は思った。

 おそらく自分とこういう関係を築きたいのだという意思表示をするのが恥ずかしくて、ソレで逃げていたに違いない、と。



 ならば場所なんてもう構わない。

 時間なんて構わない。


 いまこの子が手に入るのなら俺はソレで構わない。



 そう、思ったのに……。



「 イヤダ、ツルガサン…シンジラレナイ…ドウシテ…ヤダ、ナンデ、ナニ……? 」



 そのキョーコのセリフで蓮は我に返った。


 そうだった。この子は初めてなのだ。

 だからこそココで、なんてイヤダと言うに決まっている。



 余裕を失ってはいけない。

 もっときちんとした場所で、もっとちゃんと優しく愛してあげないと……!!



「 ご、ごめん! 」



 キョーコに嫌われたくなくて

 蓮は逃げたいウサギの手を放してしまった。


 紳士らしくこの場は自分がセーブして、改めてちゃんとした場を設けなくては可哀想だと思って…。



 けれど自分の体は痛いほど反応していて立っていることさえ難しく。

 結果、キョーコに背中を向けてしまった。


 その果てはご存じの通り。捕らえたはずの獲物は脱兎のごとく逃げ去った。



 ちなみに蓮はこのあと満身創痍の体で男子トイレに向かった。

 入った先はもちろん個室。


 普段は自分以外誰も触れないその部位を愛しの彼女に可愛がられたことでめちゃくちゃハッスルしていた。


 まさぐられて敏感になって

 撫でられて気持ちよくなって


 キョーコに求められている!!…と、勘違いではあったけれど、それでも幸福感は味わえた。……がっ!!!



 個室の中で落ち着きを取り戻すまでの間、結局自分は無意識に襲いそうになっているじゃないか、と深く、深く反省した。


 いつもは困らされているキョーコの曲解思考。しかしあのときの自分ほど自分に都合よくキョーコの思考を曲解していたことは無かったと思う。



「 やばい…俺が何をしようとしたのか、最上さん、気づいていないよな…? 」


 蓮の中から余裕が消えてゆく。

 焦る気持ちだけが浮いてくる。


 もしキョーコがこの出来事を古賀に話しでもしたら、自分のことを良く思っていない古賀のこと、面白おかしく暴露してくれるに違いない。



 純情乙女キョーコがソレを聞いて何を思うのかなどもはや想像しなくても分かる。

 それを阻止せねば!…と蓮は思った。



「 どうする…。いっそ、古賀のスケジュールを手に入れて…… 」



 映画に出演するとはいえ、毎日の仕事がそれだけに埋まることは滅多に無い。


 社にお願いして手に入れて貰った古賀のスケジュールと自分のそれを照らし合わせ、上手くかち合っていた同局での仕事を見つけた蓮は早々に古賀の楽屋へ向かった。



 そこで何が待ち受けているのか、何も知らずに。







 ⇒10話(セ作) に続く


セーちゃん、お待たせしてごめんよー。よろ。aya



⇒純情乙女の危険なあしらい◇9・拍手

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