【R2技術士予想問題と解答例】上下水道の基盤強化 | 新見一郎

新見一郎

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

【問題14

 

人口減少社会の到来に伴い、上下水道事業の基盤強化策が必要になっていることを踏まえ、①多面的な観点から上下水道共通の課題を抽出し、②最重要と考える課題を1つ挙げ,それに対する複数の技術的な解決策を示した上で、③解決策に共通して新たに生じうるリスクとその対策、④業務遂行において必要な要件を技術者倫理,社会の持続可能性の観点から述べよ。

 

 

【解答作成のコンセプト】

1 上下水道における基盤強化に関する技術的課題

(1)アセットマネジメントの実施

(2)官民連携の推進

(3)広域連携の推進

(4)ICTの活用

※解答を作成する際は、それぞれについて内容を説明することになります。

 

2 最重要課題とその解決策

(1)アセットマネジメントの実施

 ①ミクロマネジメント

 ②マクロマネジメント

 ③財政収支計画

※アセットマネジメントについては、こちら を参考にしてください。

 

(2)官民連携の手法

①個別委託

②第三者委託

③DBO

④PFI

⑤コンセッション

※官民連携については、こちら を参考にしてください。

 

(3)広域連携の手法

 ①施設の共同化

 ②管理の一体化

 ③経営の一体化

 ④事業統合

※広域連携については、こちら を参考にしてください。

 

(4)ICTの活用

 ①施設台帳の電子化

 ②AIを活用したアセットマネジメント

 ③ドローンによる管渠内点検

 ④水質常時監視装置と水安全計画

 ⑤スマートメータ

 

※解答を作成する際は、いずれかを選んで原稿用紙1枚半くらいで説明することになります。

 

3 解決策に共通して新たに生じうるリスクと対策

 上下水道施設の整備は、相反する要求事項が含まれている。必要性、経済性を優先して脆弱な施設を整備すれば機能性、安全性が損なれる。リスクの隠ぺい、偽装により、二次災害が発生する可能性がある。また、検討段階では適切な技術であっても、新たな調査、知見により、地球環境、人体への影響が発覚する場合もある。技術者が公共の福祉の確保、法令遵守、継続研鑽を実践できるよう、指導・教育体制を確保する。

 

4 業務遂行において必要な要件

分析・評価、計画、設計、施工、維持管理等、業務遂行における全工程において、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する必要がある。また、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努める必要がある。

 

 

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