【問題14】
人口減少社会の到来に伴い、上下水道事業の基盤強化策が必要になっていることを踏まえ、①多面的な観点から上下水道共通の課題を抽出し、②最重要と考える課題を1つ挙げ,それに対する複数の技術的な解決策を示した上で、③解決策に共通して新たに生じうるリスクとその対策、④業務遂行において必要な要件を技術者倫理,社会の持続可能性の観点から述べよ。
【解答作成のコンセプト】
1 上下水道における基盤強化に関する技術的課題
(1)アセットマネジメントの実施
(2)官民連携の推進
(3)広域連携の推進
(4)ICTの活用
※解答を作成する際は、それぞれについて内容を説明することになります。
2 最重要課題とその解決策
(1)アセットマネジメントの実施
①ミクロマネジメント
②マクロマネジメント
③財政収支計画
※アセットマネジメントについては、こちら を参考にしてください。
(2)官民連携の手法
①個別委託
②第三者委託
③DBO
④PFI
⑤コンセッション
※官民連携については、こちら を参考にしてください。
(3)広域連携の手法
①施設の共同化
②管理の一体化
③経営の一体化
④事業統合
※広域連携については、こちら を参考にしてください。
(4)ICTの活用
①施設台帳の電子化
②AIを活用したアセットマネジメント
③ドローンによる管渠内点検
④水質常時監視装置と水安全計画
⑤スマートメータ
※解答を作成する際は、いずれかを選んで原稿用紙1枚半くらいで説明することになります。
3 解決策に共通して新たに生じうるリスクと対策
上下水道施設の整備は、相反する要求事項が含まれている。必要性、経済性を優先して脆弱な施設を整備すれば機能性、安全性が損なれる。リスクの隠ぺい、偽装により、二次災害が発生する可能性がある。また、検討段階では適切な技術であっても、新たな調査、知見により、地球環境、人体への影響が発覚する場合もある。技術者が公共の福祉の確保、法令遵守、継続研鑽を実践できるよう、指導・教育体制を確保する。
4 業務遂行において必要な要件
分析・評価、計画、設計、施工、維持管理等、業務遂行における全工程において、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する必要がある。また、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努める必要がある。
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