本日、ご紹介する本はこちら。
「極上の孤独」
この本の作者は、元NHKのアナウンサーです。
この本には、孤独の良さが書いてあります。
●なぜ孤独がいいのか
本当の自分でいることは大切です。
しかし、本当の自分でいることは難しいのだそうです。
なぜか?
僕らは、集団の中で生きています。
都心部には、大勢の人がいます。
集団の中で誰かと繋がり続けるためには、誰かに嫌われないようにする必要があります。
嫌われないようにするためには、他者にあわせる必要があります。
そうすると、自分の個性や価値観を隠して生きることになります。
本当の自分を隠しているわけです。
「孤独は山ではなく、街にある」のだそうです。
他者からの評価を気にして、本当の自分ではない自分を演じる。
集団の中にいるからこそ、さみしさを感じてしまう。
本当の自分でいるためにどうすれがいいか?
自らの意思で孤独を選択する、これがこの本の主題です。
●極上の孤独とは
世間では孤独でいることを残念な状態だと思っている人がいますが、そんなことはないです。
孤独を好む人の方が充実した人生を歩めるのだそうです。
孤独といっても、仙人のように、人里離れた山奥で一人籠って生活することを推奨しているわけではありません。
それに、何らかのコミュニティに属していなければ、仕事が成立しません。食っていけません。
ここでの孤独は、他者やコニュニティーに依存しない、そういうスタンスのことです。
この本では、他者に振り回されず、充実感を持って生きていくことを推奨しています。
では、具体的に、独りで何をするのか?
独りで移動する、独りで買い物をする、独りで食事をする。
独りで読書する、独りで旅をする、独りで考え事をする。
そして独り考え、行動することで、成長する。
成長すれば、自分のできることが増え、人生の充実度がアップする。
作者の言うところの「極上の孤独」は、自分の自由な時間を堪能することのようです。
●独りの時間を大切にする
繰り返しになりますが、作者は、人里離れた山奥で一人籠って生活することを推奨しているわけではありません。
人を嫌いになって、拒絶するべきではありません。
独りの時間にスポットを当てているだけです。
先日、テレビを観ていたら、滝沢カレンさんと横澤夏子さんが出演していました。
二人は大の仲良しなのだそうです。
しかし、横澤さんは、ちょっとした悩みがあります。
どんなにお願いしても、滝沢さんの自宅に上がらせてもらえないのだそうです。
そこで、番組の中でいろいろなイベントを提供して、二人の友情を相互に確認してもらう。
その上で、横澤さんが「カレンちゃんの家に上がりたい」とお願いする。
共演者も視聴者も「まぁ断らないだろう」と思って観ていたら、滝沢さんはキッパリと断る。
このやり取りが面白かったわけです。
滝沢さんは、独りの時間を大切にしていて、そこに妥協はないのだと思いましたね。
滝沢さんは、テレビに出演されるタレントです。
この本の作者も元アナウンサーですし、作家さんでもあります。
お二人とも女性であり、何かを表現することで生計を立てています。
表現するということは、誰かに観てもらう必要があるわけです。
だから、当然、承認欲求はあります。
でも、他者に依存するような生き方はしない。
他者と一定の距離感をキープしています。
だから、こうした方々は、「あなたのことは好きだけど、私の領域に入らないで欲しい。」とはっきりと意思表示できるわけです。
何かかっこいいなぁって思ってしまいました。
●高齢化社会での孤独
現在、日本では65歳以上の高齢者が28%を占めます。
10年後には33%、20年後には38%になると言われています。
65歳で退職なら、人口の38%の方が「職場」というコミュニティを失っている状況です。
65歳になって新たなコミュニティを作るのは難しいです。
筋力、体力が衰えているわけですから、どこかに行って何かに参加するのも億劫になるからです。
コミュニティ欠如に関する悩みを抱えた高齢者が大勢誕生することになりす。
それから、日本人の平均年齢は47歳くらいです。
65歳で退職なら、多くの人が、20年後に「職場」というコミュニティを失うわけです。
つまり、20年後、「職場」というコミュニティを失う世代は、現在の平均的な年齢の人なんです。
他人事ではありません。考えておく必要がありますね。
例えば、3つのことが考えられます。
1つ目は、職場以外のコミュニティに属しておく。
2つ目は、職場でのコニュニティーを確保するため、生涯働き続ける。
3つ目は、コミュニティに属さず、孤独を堪能する。
どれが正解というわけではないと思いますし、組み合わせも可能だと思います。
いろいろ考え、いろいろやってみることが重要だと思いましたね。
極上の孤独 (幻冬舎新書)
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