ビジネス本を紹介「不安をなくす技術」 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日、ご紹介する本はこちら。

 「不安をなくす技術」

 

●不安とは何か

この本は不安をなくす方法について書いてあります。

不安は、例えば、以下のようなことを考えることです。

・病気になったらどうしよう

・会社をクビになったらどうしよう

・突然、付き合っている人から別れて欲しいと言われたらどうしよう

・年金が受給されなかったらどうしよう

・今乗っている飛行機が落ちるかもしれない

・留守中に泥棒に入られるかもしれない

こうした感情は、まだ起きてもない未来の出来事に対して、恐れを感じている状況です。

そして、この恐れに対して、何をどうすればいいのか解らない状況、これが不安です。

 

それから、こうした不安以外に、次のような不安もあります。

 

・明日の上司への説明で失敗したらどうしよう

・スピーチで笑いをとれなかったらどうしよう

・依頼を断られたらどうしよう

・不合格になったらどうしよう

・PKで失敗したらどうしよう

・このままの収入でやっていけるだろうか

 

これらも、前述と同じように、まだ起きてもない未来に対して、恐れを感じている状況です。

ただ少し違うのが、自分が成功することを期待しながら、失敗する可能性を危惧しています。

自分の実力に期待しているからこそ発生する不安というのもあるわけです。

 

僕らは、こんな風に、自分の運命に期待しなかったり、逆に、自分の実力に期待したりして、未来に対して不安を抱えながら生きているわけです。

 

 

ただ、不安をなくす方法はあるようです。

 

この本では、2種類の方法を紹介しています。

1つ目は、不安を眺めることです。

2つ目は、行動することです。

 

●不安を眺める

不安をなくすためには、不安を眺めることが有効なのだそうです。

では、不安を眺めるためには、どうすればいいのか?

次のような方法があるそうです。

 

①意図的に「今ここ」に集中する

前述したとおり、不安は未来にあります。

そこで、未来ではなく、今に視点を移すことで不安を解消するわけです。

具体的な方法として、この本では深呼吸を勧めています。

椅子に座って、深呼吸をする。

5秒くらいで鼻で息を吸い、10秒くらいで口から息を吐く。

この呼吸に集中します。

これにより、未来ではなく今に集中できます。

不安な状態から脱出できます。

 

②不安を言葉や文字にする

前述したとおり、未来が解らないから不安になります。

だから、まずは、解らない状況から、解るという状況にシフトする必要があります。

その方法が、自分の気持ちや置かれた状況を、言葉や文字にするです。

誰かに相談する、それがダメなら、独り言でもいいから自分の気持ちを言葉にして話すわけです。

自分の状況を文字にして書き綴る、誰かに読まれる可能性があるのが嫌なら、鍵付きの日記に自分の気持ちや現況を書き綴ればいいわけです。

重要なのは、自分の気持ちや状況を理解することです。

 

●行動する

不安を解消する上で、一番の方法は、行動することなのだそうです。

行動することで、ほとんどのことは解消できるのだそうです。

 

ただ、それができれば、誰も不安になりません。

 

もちろん、作者だって百も承知です。

だから、作者は、行動する前にやるべきことがある言っています。

それは何か?

 

心配です。

人間には、不安な状況を抜け出して、行動に移る前には、心配という状況があるそうなのです。

つまり、不安を解消するためには、行動の前段階である心配にシフトする必要があるわけです。

 

不安と心配は、とても似たような言葉ですが、行動の有無に相違点があります。

僕らは、「不安」するとは言いませんが、「心配」するとは言います。

つまり、「心配」とは、感情であると同時に、行動の一種なんです。

 

心配という行動の一種であり、本格的な行動にシフトする前段階なんです。このため、心配というのは、不安を解消する上で、重要になるわけです。

 

それから、不安と心配の間には、主体性の有無に違いがあります。

不安とは、自らかが何も行動しておらず、自分以外の何かが自らの権利や利益を侵害している状況です。

不安には主体性がないです。

心配とは、自らが何らかの行動をしており、その結果、うまくいかないかもしれないことを嘆いている状況です。

心配には主体性があります。

 

主体性がなければ、行動には繋がりません。何も生まれません。

これに対して、心配しているということは、主体性が存在します。その先に何かが生まれます。

 

というわけで、以下のように、不安、心配、行動に移行することが重要になってくるというわけです。

 ①正体の解らない不安

 ②不安を眺めて不安を明確にする

 ③やってもうまくいかないかもしれないと心配する

 ④やってもうまくいかなくてもいいから、具体的な行動をする

 

●他人は思い通りにはならないが、自らは行動することができる

不安の多くは、誰かの行為や気持ちだったりします。

ストレスの大半の原因は人間関係なのです。

つまり、僕らの不安の根源は人間関係なんです。

例えば、以下のようなことに不安を感じます。

 

・嫌われるかもしない。

・失望されるかもしれない。

・怒られるかもしれない。

・バカにされるかもしれない。

 

残念ながら、他人というのは、自分の思い通りになりません。

他人は他人、自分は自分、解っているはずですが、僕らはこのことを失念してしまいます。

そして、僕らは不安になります。

この状態から脱却しなければならないわけです。

 

冷静に考えてみると、他人の気持ちは思い通りになりませんが、自分のことだけならば、自分の思い通りになるはずです。

つまり、自分で行動することは可能なんです。

作者は、不安を解消するのは、行動あるのみだと言っています。

だから、以下のように行動することで、不安を心配に変えればいいわけです。

 

・嫌われるかもしない。でも、勇気を出してi言ってみる。その後、嫌われかもしれないと心配すればいい。

・失望されるかもしれない。でも、勇気を持って断ってみる。その後、失望されるかもしれないと心配すればいい。

・怒られるかもしれない。でも、やるべきことやってみる。その後、怒られるかもしれないと心配すればいい。

・バカにされるかもしれない。でも、自分がいいと思ったことを提案してみる。その後、バカにされるかもしれないと心配すればいい。

 

ちょっとした行動をする、その後で心配をすればいいし、ダメならダメで対策を考えればいい、そして、また行動すればいい、こんな風に生きれたらいいなぁって思うわけです。

 

 

 

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