『連想』という言葉を使おうとすると、つい『連想ゲーム』と書いてしまうところで年がばれてしまいそうですが、昨日書いた『一問一答』にからめて『暗記』について書きます。

ほとんどの小・中学生は放っておくと一問一答でしか覚えようとしないのですが、人間の脳は付加情報が多いほど覚えやすくできているようです。

数字や文字の羅列を丸暗記していられる時間は非常に限定的となります。

しかし、語呂や規則性などの付加情報を足すと、思い出すトリガーがその分増えます。

連想する情報によって記憶を引き出しやすくするわけです。

付加情報は様々なカットで存在します。

漢字で言うところの「何辺に何」や、「〇〇という意味だからこちらの漢字」、

英単語で言うところの語源や対義語・類義語、例えば家族メンバーなどセットで覚えることもこの一つでしょう。

全体理解やストーリー的なものも含まれます。

円の面積・体積なども、公式の丸暗記はもちろんですが、語呂も大いに役立ちます。かつ、そのときは公式の丸暗記と語呂の暗記を両方とも覚えると、長期的な暗記には役立ちます。

こうした理屈は高校生になると、おそらく受験生はだれでも理解できますし、やろうとします。

「受かりたい」という動機づけがしっかりしてくるからでしょう。

しかし、小・中学生ではその動機づけがどうしても弱くなります。

したがって、付加情報を与えること、セットで覚えることも含めて、課題や小テストでメニュー化します。

ここでも覚えるのかどうかの個人差は出てしまいますが、『本人比』だと必ず成果は出ます。