昨日の続きです。
文型や文法を覚えようとせずにすべて丸暗記で英語を学習しようとする生徒が、ここ数年増えているように思えます。
増えたかどうかの検証は難しいことですが、丸暗記学習が定着してしまった生徒の行く末に関しては説明できます。
一昨日書きましたが、『違い』による理解ができないので理解に難があり、文法上ありえない文を作ってしまったり、そもそも解答の裏付けが記憶(なんとなくこんな感じの言葉)でしかなくなるので学年が追うごとに成績は下がります。
厄介なのは、中学校1年生時は丸暗記でも評定5をとることが可能なところです。
しかし、中学校の2~3年生では間違いなく落としていきます。
さらに高校入試レベルとなると目も当てられない結果となります。
英語は、国語や数学と同様積み重ねがものをいう教科ですが、とくに短期間で急速にレベルが上がるところに特徴があります。
つまり、成績を下げる時も急速に下げます。
厄介なのは、明らかに基礎ができていない生徒でも、自分は英語が得意と思っているところです。(評定5ですから無理もありません…。)
確かに、SVCとSVOを理解するためには、be動詞と一般動詞の違い、名詞、形容詞、副詞と言った品詞の違いなどもあわせて理解することが求められます。
つまり、「面倒くさい」のです。面倒くさいと考える人にとっては用語1つがもう面倒くさい!
丸暗記で好成績、自分は英語が得意と思っている人に「地道な」「面倒くさい」「そんなこと言われていない」ことを学習させるのは至難の業です。
しかし、ここが重要であることは不変です。
図を多くしたり、言葉を変えてみたり、重要性を様々な形で説いたり、工夫をしながら教え続けています。