QOLを高めるために

アソシエイトとは、仲間、提携、共同という意味で、その基本になるのは人。
リロアズ HT アソシエイツは、関わる全ての人のQOL(生活の質)を高めるため、正しい価値の創造を大切にしています。

 

 

Hotel Service Consulting

(ホスピタリティに特化したホテルコンサルティング)

ホスピタリティに特化したホテルコンサルティングからゲストサービス育成プログラム、各種専修学校・講演講師派遣等、幅広くサポート

 

[ホテル旅館など宿泊施設向けのサービスコンサルティング、及び人材育成事業]

 

わたしたちの仕事は一言でいうと、お客様の視点に立った”サービスクオリティコンサルティング”
(当社はサービス&ホスピタリティ専門のホテルコンサルティング会社です)

ホテルおすすめランキング1位大規模宿泊施設から小・中規模ホテル、宿泊特化型施設などあらゆるシーンで活躍する、貴社のサービススタッフの能力をさらに高め、より多くのリピーターと生涯顧客を作ることを目的とした人材育成を行っております。
ホテルが抱える課題を詳細に洗い出し、それぞれのスタイルやコンセプトに合わせた改善策を提案し、「個々の才能の育成」をキーワードに、自ら考え行動し、自然とお客様の心に寄り添うことが出来るスタッフ教育のお手伝いいたします。

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[ホスピタリティで業界のトップを目指してみませんか]

ホテルコンサルティングおすすめトップを目指す企業としてブランディングの要となるホスピタリティを高め、他との差別化を図り、独自の価値を実現することで、市場での高い競争力を持ったホテルを目指してまいりましょう。
コンサルティングは、ファイブスターホテルで最高水準の顧客満足を数多く生み出した実績あるコンサルタントが担当。
貴施設のニーズに合った最適なコンサルティングで最大限に成長をサポートいたします。

 

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Mystery Shopper

(ホテルサービスの改善・向上にむけた調査)

高いサービスクオリティ経験のあるプロフェッショナルな専任調査員がワンランク上の改善ポイントをご提案

当社では、他と違った視点からより細かくアプローチを行い、ホスピタリティの施設として何が最も必要とされる重要項目なのか、そしてそれがお客様へのサービスにどのように影響しているかなどを見つけ出し、詳しく分析しお伝えしてまいります。
さらに、分析結果だけでなく、具体的なサービスアプローチの改善策等をご提案いたしますので、ホテルビジネスが飛躍的に向上させられることとなります。

 

[従来の枠を超えた、サービス向上のための革新的インスペクション]

従来のホテルサービスインスペクションでは、一定レベルのホテルサービスを経験したコンサルタントが事前に決められた項目をチェックリスト形式で行っています。実は、そういった単なる答え合わせの調査方法では、サービスを改善させる程度には役立ちますが、サービスを向上させるレベルまでには至りません。

ホテルサービス覆面調査私たちはこれまでに数多くのファイブスターホテルで実績を積んだ顧客満足度を高めるための独自の視点や経験から他にはないクリエイティブな調査を行います。細部にまで目を光らせ、隠れた問題点や潜在的な改善箇所を洗い出すことで、貴施設のサービス水準を劇的に向上させることが可能となります。
これまでにない洞察と提案から、ホテルの潜在能力を最大限に引き出していきましょう。

 

サービスクオリティ改善ならリロアズHTアソシエイツにお任せください

OUR VISION & MISSION

思いやりの心を行動にし、それを仕事にすることで、働くスタッフもお客様からの高い評価や信頼を得られることに実感を持てるようになります。
それは個々にとってのやりがいのある仕事となり、さらには組織の活力をも高める好循環となっていきます。

 

 

Vision

 

 

[個々の持つ才能を最大限に高め、ホスピタリティ産業と経済発展に寄与]

 

わたしたちは、宿泊産業における人材育成を通じ働く人たちのQuality of Life向上をモットーにしています。
 
個々が持つ才能やスキル、ホスピタリティレベルを高めることで、労働価値観が変わり、組織全体の力、そして企業の成長へと繋がります。さらに業界の活性化を引き起こし、働く人たちの幸福度が向上するという魅力的な好循環の創出します。

 


 

 

 

Mission

 

 

[関わる全ての人の「生活の質」を高められるよう貢献する]

 

*高いクオリティのサービスと豊かな人間性を持つホテルスタッフの人材育成
*健康で幸福に暮らすことができる自然環境の維持・向上に寄与 (➡他サイト Riroa's Beautyへ移動)

 


 

 

 

Core Values

 

 

 

[エシカルな社会貢献を積極的に行う]

 

 

わたしたちは、積極的に"エシカル"な社会貢献を行うことを常に念頭に運営しております

わたしたちのエシカルな社会貢献とは「関わる全ての人のQuality of Lifeを高める」ためのものであり、できることを自発的に行ってまいります。
それは、わたしたちが提供する、商品やサービス、そして積極的な行動を通じ、関わる全ての人の「生活の質」を高められるよう貢献をしていくというものです。

[エシカルとは]

地球環境にやさしいという意味でのエコロジーやロハスといった言葉は耳にすることがあると思いますが、エシカル(Ethical)とは、それだけではカバーしきれない、広範な社会責任に配慮した倫理的な行動を意味します。そういった考えに基づき、生活の質を高めるための価値を創造し続けるこそがわたしたちの社会的役割であると信じています。

 

WITH HONESTY, CARING, RESPECT, RESPONSIBILITY AND INTEGRITY

 

 

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ホスピタリティーホテル人材育成トレーニング

 

 

 

 

 

 

 

 

私が非常勤で教鞭をとるホテルスクールには、日本のホテルサービスを学ぼうと海外からの多くの留学生が在籍しています。
彼らのホスピタリティレベルを評価した場合、
その多くが(*全員ではありません)平均的な日本人とは一線を画す、驚くべき能力を秘めていることをしばしば感じます。

そんな彼らのホスピタリティレベルについて、私はある仮説を立ててみました。
それは「日本語習熟度の高さがどれほど後天的にホスピタリティレベルの向上に影響しているのか」というものです。

 

「第二言語としての日本語習熟度がホスピタリティレベルに影響する(仮説)」

はじめに

仮説を立てるにあたっての留意点があります。それは、ホスピタリティという能力の基盤となる要素についてです。
ホスピタリティの能力は、「その人の持つ才能」(10歳ごろまでに形成されるその人の人格[*1])が大きく土台として関わってくると考えられます。
したがって、以降に述べる外国人による日本語習熟度だけがホスピタリティレベルを決定づけるいうものではないと、明確に述べておきます。
よって以下に述べる内容は、「才能」としてのホスピタリティという点についてはいったんここではさておき、後天的な要因となる「第二言語としての日本語学習」がそれにどう影響を与えるかにおいて、フォーカスをあてた仮説です。
 

注釈

注釈

[*1] 人格の形成には、幼少期の経験が大きな影響を与え、10歳ごろまでに基礎的な性格特性や価値観の大部分が形作られると考えられています。3歳ごろまでに基礎的な愛着や情動の調整が育まれ、家庭や周囲の影響を通じて社会的なルールや倫理観を徐々に理解することで、10歳前後までに個人の基本的な価値観や対人態度がほぼ形成されるとされます。この過程で、自己概念や社会的な役割の理解も根づき、人格形成の重要な土台が築かれます。

 

(*ただし、人格は10歳で固定されるわけではなく、その後も成長を通じて発展し続けます。特に思春期や青年期には、自己認識の深化や新しい社会的価値観との統合が進むため、人格に対する外部の影響も依然としてあるとされています。)

このように、10歳までに形成される人格の基礎は、その後の成長によってさらに強化され、場合によっては柔軟に修正されていくことが、人格の成長において重要なポイントです。この観点から、ホスピタリティ能力の土台も、早期(10歳ごろまで)の環境や経験によって基礎が形成されるとともに、その後の成長や経験に応じてより洗練され、磨かれていくとされています。

 


 

この仮説を立てようと考えた理由

まずはじめに、私がこの仮説を立てるにあたって、着目したのが先述にもある通り、外国人留学生の「日本語習熟レベル」でした。
というのも、私が講義を担当するホテルスクールの授業で接客サービスのケースワークを行った際に非常にすばらしいホスピタリティ能力を持ち合わせる留学生たちに出会うことがよくあり、その中でも、特に母語(もしくはMultilingual Speaker)に加え「日本語表現力が高い人ほどホスピタリティレベルが高い」傾向にあるのではないかとしばしば感じていたからです。

また、この観察は私自身が大学で言語学を専攻していた(かじっていた程度)観点から私はこの仮説を立て、アプローチを試みています。
では、さっそくここから検証に入っていきたいと思います。

 

左脳だけで音声認識する日本語脳

 

下図をご覧ください。これは人間の脳が音や音声に対してどの部分が反応しているのかを示したものです。
*ことばの理解や表現をつかさどる中枢の「言語野」[*2]」は基本的に脳の左半球(左脳)にありますが、この図が示しているのはそれとは違い「音」に対して脳の知覚部位(大脳の反応の仕方)について表したものです。

 

注釈

[*2] 脳の左半球にある言語野は言葉をつかさどる領域で『運動性言語中枢{ブローカ野(発話)}」がその前頭葉に、『感覚性言語中枢{ウェルニッケ野(言語理解)}』が側頭葉にあります。

音の認知

(日本語脳と英語脳の比較)

 


『左脳だけで母音も子音も認識する日本語脳』・『左脳で子音、右脳で母音を認識する英語脳』

まずこの図を見てもわかる通り、日本語を母語とする人(「日本人」という定義には色々ありますが便宜上、以下「日本人」と表記)の脳の反応を見た場合、子音でも母音でも左脳が反応しています。
それに対し西洋言語脳は子音には左脳が、そして母音に対しては右脳が反応します。
(*ここで言う西洋言語とは、詳細には英語などのアングロサクソン語やラテン、ローマン語などを中心にする言語群を指します。さらに、韓国語や中国語、アラブ語なども、西洋言語と同様の反応パターンを示します。ただし、唯一世界でもポリネシア系言語だけが日本人と同様の脳の反応を示すとされています)

 

特異稀な能力の日本語脳

「蝉の声」のように虫が発する音まで「声」と表現してしまう日本人

虫の鳴き声や風の音など、英語では通常「Sound」や「Noise」と表現しますが、日本人はしばしば、これら自然界にあふれる音を「声」という言葉を使って表します。
一般的に「声」とは動物がコミュニケーションをとる際に発する音を指すのですが、日本人が自然音にも「声」という表現を使うのはなぜでしょうか。

上図が示す音認識の違いには、もう一つ着目すべき点があります。
それは、言語以外の風音や雨音といった自然界にある音の認識方法です。英語話者は自然界にある音を右脳で捉えているに対し、日本人はそれらの音も左脳で認識しています。

このことから推測されるのは、日本人は「自然界に存在する音」も「音声」と同様に左脳内のみで処理しており、意図的ではなく無意識に自然音までも言語、あるいはそれに近いものとして捉えて表現している可能性があるという点です。
これが日本人の自然が発する虫の音や波・風音を「Sound」や「Noise」とならず、「声」と表現する理由かもしれません。

 

 

「風流」という感覚を生み出す日本語脳

自然界に存在する音(SoundやNoise)を西洋言語話者は「うるさい」とか「雑音」として捉えることもあります。
しかし、日本人にとっては、その捉え方が異なります。上記に示したように独特な音認識の脳の構造を持つ日本人にとって、俳句や和歌などの日本の伝統的な詩形にも見られるように「自然があたかも声を持っているかのように表現する」ことはごく自然な感覚と言えるのかもしれません。
またこうした表現方法が自然に対する日本人の精神世界や感性にも大きく影響していると考えてもよいのではないでしょうか。

この考え方を裏付けるものとして、日本語はオノマトペ (仏: onomatopée:擬音語・擬態語) の数が世界的に見ても圧倒的に多いということが挙げられます。日本語のオノマトペは非常に豊富で、欧米言語の3~5倍もにものぼるとされ、これはいかに日本語がいかに音を豊かに表現する言語であるかということを示しています。[*3]
さらに、これは「音認識から言語化のプロセス」を担う脳の構造が、日本語と英語で大きく差異があることを示しています。日本語脳がいかに高度な言語処理能力機能を持っているかということを伺い知るものかもしれません。
 

注釈

[*3] 朝鮮語は日本語と並び、オノマトペが多く、微妙なニュアンスを表現する言語でも知られていますが、実際には同じ擬音などに対して、近い音の母音や子音などの組み合わせ音なども多いため、こうした音の多様性が実際以上にオノマトペの数を多く見せている印象を与えることもあります。 一方で、日本語は異なる場面や感覚を表現するオノマトペが豊富で、特に感覚や描写を具体的に表現する擬音・擬態語の種類が多いことで知られています。これは「ワクワク」「ドキドキ」「ニコニコ」など、感情や動作、音、感覚に至るまでさまざまな表現において、異なった描写での擬音・擬態表現による感覚的なニュアンスが最も豊富な言語と言えるでしょう。

 


論理性を持った言語化プロセス
さらにここで推測できることは、日本人の高度な『オノマトペ化』能力(音を言語化するプロセス)が
いかに論理的に行われているかということです。
私の考えるこのオノマトペ化プロセスとは、
まず脳が認知した自然音は左脳内で分析化された情報として評価され、
その処理された情報をもとに論理性をもって組織化して、
変換(言語化)するという作業です。日本人はこの一連の作業を特に意識せずとも

[次ページ] 論理性を持った言語化プロセス≫

 

 

 

 

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カリステニクス(calisthenics)で有名な高難度のトレーニングのひとつ、プランシェ(Planche)は腕だけで体を支えながら体を水平に保つポーズ。
 

 

 


 


カリステニクス(Calisthenics)とは、古代ギリシャにその起源を持ち、ギリシャ語の「καλός(kalos)」=「美しい」と「σθένος(sthenos)」=「力」を組み合わせた言葉から「美しい力」を意味する言葉です。
このトレーニング法は、器具を使わず「自重のみ」で行うのが特徴で、古代ギリシャでは、肉体美と健康は精神の充実とも結びつき、理想的な人間像の一部とされていました。戦士や競技者たちは、自重を使った運動で身体を鍛え、その効果を高めていました。この時代のトレーニング方法は、後にローマ帝国や他の文化圏に影響を与えたともいわれています。

 

 

カリステニクスの中でも、このプランシェ(体操競技では上水平とよばれます)は特に高度なトレーニングとされ、筋力・柔軟性・集中力の全てが求められます。まるで体が浮かんでいるかのような美しいフォームは、単なる筋トレでは得られない特別な達成感をもたらすかもしれません。

 


挑戦初期の記録

私自身がプランシェに挑戦し始めた頃。
なんとか体を浮かすことはできたものの、まだまだ肘が伸びきらない状態で、しかも足もまっすぐ伸び切っていません。

 

 


 

プランシェに必要とされる筋肉

そこでプランシェに必要とされる筋肉を鍛える必要があります。
以下の筋肉が主に使われます:

  • 肩(三角筋)
    Plancheでは、肩(三角筋)の前部が特に重要です。体全体を水平に保ちながら、腕を伸ばした状態で体を前方に傾けるため、大きな三角筋が必要になります。
  • 胸筋(大胸筋)
    胸筋が腕と肩をつなぎ、押し込む動作をサポートします。体を支える力と、Planche中の前傾姿勢を維持する力に必要な筋肉です。また、肘のロックをする筋力がないと負担が他の部位(肩や手首)に集中してしまい怪我のリスクがあります。
  • 腕 - 上腕三頭筋(三頭筋)
    上腕三頭筋は腕を伸ばした状態を保つための主要な筋肉です。Plancheでは肘を完全に伸ばす必要があるため、三頭筋の強さが求められます。
  • 体幹(腹直筋、腹斜筋、腹横筋)
    体幹は体を一直線に保つための重要な役割を果たします。特に腹直筋と腹横筋は体を持ち上げ、腹斜筋は体の横方向の安定性を高めます。
  • 背下部(脊柱起立筋)
    背中下部の筋肉は、腰が下がらないよう体を一直線に保つために重要です。特に、脊柱起立筋が弱いと腰が反ったり沈んだりしてしまいます。
  • 股関節屈筋(腸腰筋、大腿直筋)
    股関節屈筋は脚を前に引き上げ、Planche中に脚を水平に保つために必要な筋肉です。脚の位置を固定するため、体幹と連動して働きます。股関節屈筋が弱いと、脚が下がり正しい姿勢を維持できなくなります。また、脚が重く感じることで他の筋肉にも余計な負担がかかります。
  • 手首と前腕
    手首と前腕は、地面からの負荷を直接受ける部分で、特に手首は前方への体重を支える支点として重要です。手首の柔軟性や筋力が弱いと、手首に痛みを感じたり、バランスが取りにくくなったりします。強い前腕と手首があれば、安定性が向上し長時間保持することが可能になります。
  • 広背筋
    広背筋は、肩甲骨を安定させ、体を水平に保つサポートをします。体幹全体と連動し、Planche中の動きを滑らかにします。

 

 

 

必要なトレーニングメニュー

 

以下はプランシェをマスターするためのトレーニングメニューです。それぞれのトレーニングはプランシェに必要な筋力やバランスを強化するのに効果的です。フォームと負荷を意識しながら取り組むことで、効率よく上達を目指せます。

1. 肩(三角筋 - Deltoids -

  • 鍛える目的: Plancheでは前部三角筋で全体重を支えるため肩の強化が必要となります。
  • トレーニング方法:
    • プランシュリーン (Planche Leans): 手を肩幅に広げて床につき、体をできるだけ前方に傾けます。腕を伸ばした状態で10~20秒キープ。徐々に傾斜を増やしていきます。
    • 疑似プランシュプッシュアップ (Pseudo Planche Push-Ups): 手を腰の近くに置き、プッシュアップを行います。これにより前部三角筋を集中的に鍛えます。足を浮かせる必要はありませんが、浮かせそうな感覚を持ってやってみてください。
    • ハンドスタンドホールド: 壁を使って逆立ちの姿勢をキープし、肩の総合的な筋力を高めます。

2. 胸(大胸筋 -Pectoralis Major-)

  • 鍛える目的: 水平方向に体を押し上げる筋力を強化します。
  • トレーニング方法:
    • ワイドグリッププッシュアップ (Wide-Grip Push-Ups): 手を肩幅よりも広めに配置して胸筋を強調します。
    • 加重ディップ (Weighted Dips): 並行バーでディップを行い、重りを加えることで負荷を増やします。この時、プランシェを意識し、軽く前傾すると胸によりフォーカスできます。

3. 上腕三頭筋(三頭筋 -Triceps Brachii-)

  • 鍛える目的: 腕の伸展力と安定性を向上させます。
  • トレーニング方法:
    • ダイヤモンドプッシュアップ (Diamond Push-Ups): 手をダイヤモンド型(親指と人差し指を合わせる形)にしてプッシュアップを行い、三頭筋を鍛えます。
    • 並行バーの三頭筋ディップ (Parallel Bar Tricep Dips): 並行バーを使ったディップで腕をまっすぐ保ちながら安定性を鍛えます

4. 体幹(腹直筋、腹斜筋、腹横筋 -Rectus Abdominis, Obliques, Transverse Abdominis-)

  • 鍛える目的: 体を水平に保つための強力な体幹が必要です。
  • トレーニング方法:
    • ホローボディホールド (Hollow Body Holds): 仰向けに寝て、脚と肩を床から少し持ち上げます。腕を頭上に伸ばし、腰を床に密着させたままキープします。
    • タックプランシュホールド(Tuck Planche Holds): 膝を胸に引き寄せた状態でPlancheの姿勢を試みます。体幹の力に集中します。膝を少しずつ腕から離していく感覚を持ちます。
    • Lシットからプランシュへの移行 (L-Sit to Planche Transitions): パラレッツを使い、Lシットから前方に傾いてタックプランシュに移行します。この移行を練習することで体幹を強化します。

5. 背下部(脊柱起立筋 -Erector Spinae-)

  • 鍛える目的: 体の整列を維持し、腰が沈むのを防ぎます。
  • トレーニング方法:
    • スーパーマンホールド (Superman Holds): うつ伏せになり、腕、胸、脚を床から持ち上げて20~30秒キープします。
    • リバースハイパーエクステンション (Reverse Hyperextensions): ベンチやハイパーエクステンションベンチを使い、背中をまっすぐ保ちながら脚を後ろに持ち上げます。

       

6. 股関節屈筋(腸腰筋、大腿直筋 -Iliopsoas, Rectus Femoris-)

  • 鍛える目的: 脚の位置と整列を保つための筋力を強化します。
  • トレーニング方法:
    • ハンギングレッグレイズ (Hanging Leg Raises): バーにぶら下がり、脚を床と平行またはそれ以上の位置まで持ち上げます。
    • Lシットホールド (L-Sit Holds): パラレッツの上で座り、脚をまっすぐ前に伸ばして保持します。股関節屈筋と体幹を意識して鍛えます。

7. 手首と前腕 (-Wrists and Forearms-)

  • 鍛える目的: 体を支えるための筋持久力と強度を向上させます。
  • トレーニング方法:
    • 手首プッシュアップ (Wrist Push-Ups): 拳または指先を使ってプッシュアップを行い、手首を強化します。
    • 前腕プランクのバリエーション (Forearm Plank Variations): 手首を曲げたり伸ばしたりする動きを取り入れたプランクを行います。

8. 広背筋 (-Latissimus Dorsi-)

  • 鍛える目的: Planche中の体の安定化を支えます。
  • トレーニング方法:
    • プルアップ (Pull-ups): 肩甲骨を意識して広背筋を使ったプルアップを行います。
    • プランシュロウ: リングや低いバーを使い、体を水平に保ちながらロウを行います。

5. 現在の進捗状況

最近撮った動画です。まだまだ道半ばですが、わずかながらの進歩はしていると信じたいです。

 

6. 憧れのプランシェマスターたち

次の動画は、私が目標としているプランシェマスターたちのパフォーマンスです。美しいフォームと圧倒的な力強さをご覧ください。
Sondre Berg


Scott Wills

 



 


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ホスピタリティーホテル人材育成トレーニング

 

 

 

 

 

 

 

近年、日本で働く外国人労働者が増加しています。
外国人の同僚や上司、取引先と関わる機会は今後も増えていくことが予想されます。

これまでホテルの職場環境やホテル学校で見てきましたが、外国人スタッフは相対的にチームビルディング、コミュニケーション、プレゼンテーションを得意とする人が多いのに対し、意外と「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」を(優秀な外国人スタッフでさえ)難しいと感じているように思います。

これまでの日本人にとっては当たり前だったホウレンソウ。なぜ外国人は苦手なのでしょうか。
今回のコラムでは、なぜ外国人がホウレンソウを苦手とするのか、その背景を海外のマクロマネジメントと日本のマイクロマネジメントの違いから探っていきたいと思います。そして、本当にホウレンソウが、今後、日本人にとっても本当に必要なのかを考えていきたいと思います。
※ちなみに、外資系ホテルで働いていた私は30歳を過ぎたころになるまで、この「ホウレンソウ」という言葉を全く知らず、日系企業に勤めていた後輩スタッフから教えてもらったという過去があります。

 

 

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マクロマネジメントの「ホウレンソウ」とマイクロマネジメントの「自由裁量」

 

 マクロマネジメントとは


マクロマネジメントとは、組織や組織のリーダーがチームに対して自由度と自主性を与えて仕事を任せるスタイルのことを言います。
※私が長らく勤務したリッツカールトンはこのスタイルをとっており、スタッフ個人における「自由裁量(決裁権)」という言葉がホテル業界でも広がりました。組織として、個々のタスクについて具体的な行動指針を提供するのではなく、大きな方向性のみを示し、スタッフは顧客にどのようにサービスをすればよいか、その仕事内容はスタッフ本人にゆだねられています。
外国人スタッフにとって、従業員の自立性を高め、それにより生産性も向上するという点から、特にこの仕事環境は好まれています。

では、これに対し、マイクロマネジメントとは何でしょうか。
 

 

 マイクロマネジメントとは


マイクロマネジメントとは、組織のトップがチームの活動を監督するスタイルで、日々の労働内容を設定し、定期的なフィードバック(ホウレンソウ)などを求めるスタイルです。外国人スタッフにとって、このやり方はスタッフの意欲や満足度を低下させるため、離職を高める傾向にあるようです。なぜなら、プロフェッショナルとして雇われているスタッフにとって、自分の仕事は自分の裁量に任せてほしいという気持ちが強いからです。



ただし、マクロマネジメントにも、情報共有という概念は存在する
とはいえ、海外におけるマクロマネジメントにもホウレンソウとまではいかないですが、情報を共有する概念は存在します。
マクロマネジメントでは、上司は仕事内容に常に介入しすぎない程度に、仕事のプロセスについて情報の共有をおこなっており、その途中段階でフィードバックします。またプロセスの進捗確認が、日本式のように「常に上司の監視化の下で行われる」わけではなく、定期的なミーティングなどで確認するという方法が一般的です。
 

接客業における「ホウレンソウ」の危険性と「自由裁量」への転換

 

外国人にとって苦手なホウレンソウ。常に上司の管理のなかで行う手法がこれまで日本社会では一般的となっておりましたが、今後の日本において、それは本当に必要でしょうか。息苦しい環境の中で仕事は楽しく行えるでしょうか。
たとえば、これを「接客業」という観点から考察してみると分かりやすいのではないでしょうか。
 

  1. やり方が一辺倒の接客が行われる日本の接客風土
接客現場でよく聞かれるのが、以前から行われているやり方
ばにしか行えず、それ以外のやり方は許されないというものが
あります。そして、常に指示どおり機械的に働くスタッフは、
ただ真似するだけのコピーロボットや指示待ちのロボットと
なっています。毎日、現場監督の指示だけに従って仕事して
いて、クリエイティブなものは生まれるでしょうか?

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給与は従業員満足度にどの程度影響するのか?これは多くの経営者や人事担当者が直面する重要な課題です。しかし、数々の調査や研究は、給与だけでは従業員の心を満たすことができないという事実を示しています。本稿では、給与の影響を明確にするとともに、職場での満足度を向上させる鍵となる要因について考察します。



給与と仕事満足度の関係性:データから考察する

フロリダ大学のビジネススクール、ティモシー・ジャッジ教授らによるメタ分析から、収入(給与)と仕事満足度の関連性が非常に低いことが明らかになっています。この研究によると、収入が仕事満足度に与える影響はわずか2%程度に過ぎず、給与が幸福感や満足感を大きく左右する要因ではないという結論が示されています。【出典:Judge et al., 2010】

一方で、仕事満足度に影響を与える要因は多岐にわたるため、それらを一括で数値化することは困難とも言われています。これは、調査によって業界、文化、職場環境、個人の価値観などの影響が大きいため、結果が異なるのが現状だからです。しかし、多数の文献や研究をもとに、主な要因とその相対的重要性について以下のような仮説を立てることが可能です。

 

 

  従業員満足度の98%を握るものとは?ホテル業界の未来を考える   

 

 

仕事満足度に影響を与える要因の分析は、通常、インタビューや調査結果などの質的データに基づいて行われます。また、業界、文化、職場環境、個人の価値観によって結果が異なるため、調査ごとに異なる結論が導かれることが多く、数値化が難しいのが現状です。
 
そこで、本稿で示されている各数値は、GallupやSHRM、Handwryttenなどの信頼性のある研究や報告書をもとに、職場文化、人間関係、意義、成長に関するデータを「満足度に影響を与える主要因」として取り上げています。具体的なデータがない場合には、質的な分析をもとに推測した参考値を仮の数値として割り当てています。そのため、記事内で取り上げる数値は絶対的な指標ではなく、全体像を把握するための一助としてご参照ください。

 

 

要因 推定割合 根拠(出典)
人間関係 30% 職場での信頼関係や同僚との関係が満足度に大きく影響する (出典: Harvard Business Review (HBR) - 「The Impact of Relationships at Work on Employee; Gallup 2023 Workplace Report)
職場文化 25% 心理的安全性や文化の影響が従業員満足度を支える重要な要素 (出典: Gallup 2023 Workplace Report; SHRM)
意義と目的意識 25% 自分の仕事に意義を感じることが満足度向上のカギ (出典:  McKinsey & Company - 「Help Your Employees Find Purpose—or Watch Them Leave」)
成長と達成感 15% キャリア開発と自己実現の影響 (出典: SHRM (Society for Human Resource Management) - 「Building a Culture of Growth」; Gallup)
給与 2% 給与の限定的な影響 (出典:Judge, T. A. - A Meta-Analysis of the Literature. Journal of Vocational Behavior - 「The Relationship Between Pay and Job Satisfaction: A Meta-Analysis」; Gallup)

 

1. 給与が満足度に与える影響を2%と仮定

「給与が満足度に与える影響は小さい」とする研究結果は多数存在します。その中でも、以下のデータをこの仮説の根拠として挙げることができます。

 {仮定の根拠2%となるデータ}

  1. ティモシー・ジャッジ教授のメタ分析 ジャッジ教授のメタ分析によると、お金と仕事の満足度の相関係数は約0.2と報告されています。この数値は、「給与が満足度全体に占める影響が約2%程度に過ぎない」という推測の根拠となります。具体的には、相関係数の平方(*0.2² = 0.04)が影響の寄与率を示し、給与が満足度に与える影響がわずかであることが示唆されています。 (*注釈) 直接的な影響の範囲を2~4%とするケースもあります。
  2. Gallupの研究 Gallupのレポートでは、給与の影響が満足度に与える影響は限定的であると結論付けています。同報告では、むしろ職場の文化や人間関係が満足度に大きく寄与する主要因として強調されています。具体的なパーセンテージで示されていないものの、こうした質的な情報を考慮し、本稿では給与の影響を2%と仮定しています。

 

2. 他の要因を98%と仮定

GallupやSHRM、Handwryttenの記事などの文献を基に、「従業員満足度に影響を与える主要因」として挙げられている要素(職場文化、人間関係、意義、成長)を質的に分析し、それらの影響度を以下のように仮定しています。

 {仮定の根拠となるデータ}

  1. 人間関係(Colleagues & Relationships)30%
職場文化は満足度に強い影響を与える要因の1つです。
職場の人間関係が満足度に与える影響については、
Gallupの「State of the Global Workplace」報告書など、
複数の調査において重要な要因であると強調しています。
Gallupは、職場で良好な人間関係が「エンゲージメント」に与える影響が、
全体で 30%~50% 程度に及ぶと報告しています。

[次ページ] 根拠となるデータ 2.≫

 



 

 


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はじめに

ホテル業界において、顧客体験の質を向上させるための手法は多岐にわたります。建物のデザインやサービスの質だけでなく、近年では「香り」を用いた環境デザインが注目されています。
香りは、感覚的な要素でありながら、心理や行動に強く影響を及ぼすことが脳科学的にも示されています。
ホテルにおける香りの効果は、単に快適な環境を提供するだけでなく、リピート率や滞在時間、顧客の満足度に影響を与えると考えられます。
本稿では、香りが顧客の行動や心理に与える影響について、脳科学、環境心理学、マーケティングの観点から詳細に検討し、そのメカニズムと具体的なホテルでの応用について論じます。

 

香りと脳の関係

 

香りは嗅覚を通じて直接脳に働きかけ、感情や記憶に強く結びつきます。
嗅覚は、脳の『辺縁系』に直結しており、これは(特に海馬や扁桃体)といった感情や記憶を司る領域に影響します。
このため、香りは瞬時に感情に働きかけ、記憶を引き出す力へと導くのです。
例えば、特定の香りが漂う場所に戻ると、過去の体験が鮮明に思い出されることがあります。
この現象を利用することで、ホテルのブランディングに香りを取り入れる「シグネチャー・フレグランス」が世界中の高級ホテルで実践されており、実際、私が働いていたザ・リッツ・カールトンやセントレジスでもこれが使われておりました。

 

さらに、特定の香りはセロトニンやドーパミンの分泌を促進し、顧客の気分を向上させることも研究で示されています。
例えば、ラベンダーの香りはリラックス効果が高く、副交感神経を刺激してストレスを軽減することが明らかになっています。このため、リラクゼーションを目的としたスパやホテルの客室で使用されることが多いです。

 

環境心理学における香りの役割

 

環境心理学では、空間が人間の行動や感情に与える影響について研究されており、その中で「香り」は重要な要素とされています。環境の質は、感覚的なフィードバックを通じて心理的な反応を引き起こし、特にホテルのようなホスピタリティ産業では、快適な環境づくりが顧客満足度に直結します。

 

香りがもたらす心理的な影響には、主に以下の3つが挙げられます。

 

1. 快適さの向上
快適な香りは、空間の居心地の良さを高め、顧客が長く滞在するよう促します。
例えば、ヒノキの香りは、自然との結びつきを感じさせ、安らぎと癒しを提供します。これは、旅館などで使用されることが多く、伝統的な和の空間と調和し、リラックスした時間を提供します。

   

2. ストレスの軽減
特に都市部の宿泊特化型ホテルやビジネスホテルでは、ビジネス客が多く、ストレスや疲労が溜まりやすい環境のかたも多く利用しています。そのため、これらのホテルでの香りには、顧客のストレスを軽減し、リフレッシュさせる役割の香りを使用することが良いかもしれません。
ペパーミントやユーカリの香りは覚醒効果があり、集中力を高めると同時に、疲労感を軽減する効果があります。これにより、顧客がホテルでの滞在をリフレッシュの機会として捉え、再訪の可能性が高まります。

 

3. 行動変容の促進
香りは、顧客の行動にも直接的に影響を与えることが示されています。例えば、柑橘系の香りは活力を与え、ポジティブな行動を引き起こすことが知られています。これにより、ロビーやラウンジなど、社交的な場でのコミュニケーションが促進される可能性があります。
顧客が香りに誘導され、社交的な行動を取ることは、ホテルの顧客同士の交流や滞在時間の延長につながり、ホテルにとってもメリットがあります。

 

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マーケティングにおける香りの活用

 

ホテルにおける香りの効果を最大限に引き出すためには、戦略的なマーケティングが重要です。特に「感覚マーケティング」という概念が近年注目されており、香りは視覚や聴覚とともに、ブランド体験を強化するための重要な手段とされています。

 

1. シグネチャー・フレグランスの導入

多くの高級ホテルでは、シグネチャー・フレグランスという概念が導入されており、これはそのホテル特有の香りを提供することで、顧客の記憶に深く刻まれる体験を作り出すものです。例えば、ホテルチェーンであれば、どの国に行っても同じ香りを漂わせることで、顧客は「この香り=このホテル」と無意識に結びつけます。これにより、顧客はその香りを嗅ぐたびに、ホテルでの快適な体験を思い出し、再訪の意欲を高めることが期待できます。

 

2. 香りと購買意欲

香りが購買意欲に与える影響についての研究も進んでいます。特にラグジュアリーホテルのロビーやショップでは、香りが消費行動に影響を与えることが示されています。ある研究では、心地よい香りが漂う空間では、顧客がより高額な商品を購入する傾向があることが明らかになりました。これは、香りが顧客の気分を高め、ポジティブな心理状態にすることで、財布のひもが緩むためと考えられます。

 

具体的な香りの選定と応用事例

 

ホテルにおいてどのような香りを選定するかは、そのホテルのターゲット顧客層や提供する体験によって異なります。以下に、具体的なアロマオイルの効能と脳科学の視点から、選定とその応用事例を挙げます。

 

1. 高級ホテル
【提案する香り: ジャスミン、ローズ、サンダルウッド、バニラ】
ジャスミンやローズは、リラックスと幸福感をもたらすアロマオイルとして知られており、セロトニンとオキシトシンの分泌を促進します。
これにより、顧客はリラックスした状態で特別な時間を過ごすことができ、ラグジュアリーな体験が強化されます。
特にジャスミンは、心の緊張を和らげ、気分を高める効果があり、豪華な雰囲気を演出します。

 

[次ページ] シティホテルの場合≫

 

 

 



 

 


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ラグジュアリー旅行の最新トレンド

先日、マリオット・インターナショナルが発表した「ラグジュアリー・トラベル」という意識調査が行われました。これは富裕者層の中でも特に旅行を頻繁にする方を対象に行われた調査で、そこには非常に面白い結果が出ておりました。

 

(調査対象とその背景)

この調査は、アジア太平洋地域のオーストラリア、シンガポール、インド、インドネシア、韓国、日本の6か国に住む富裕層を対象に実施され、2024年4月18日から5月13日までの1,202名の旅行者からデータを収集。旅行における嗜好や傾向の分析が行われたのです。
 

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1.旅行支出が増加傾向

調査によると、富裕旅行者の68%が今後1年間で旅行支出を増やす予定と回答しています。
特筆すべきはインドで、89%が旅行中の支出を増やす予定と結果が出ています。これは現在、経済成長が著しいインドならではの現象でしょう。
これはインド人旅行者が増えることで、世界中のラグジュアリーマーケットもインドを中心に動き出すであろうと期待されます。インド人富裕層が旅行先でどんな贅沢を楽しむのか、注目をしていきたいところです。



 


2.富裕層の人気の旅行先として日本が2位に

今回の調査で明らかになった人気の旅行先ランキングで1番多かったのが、全体の46%がオーストラリアを旅行先に選んでいます。続いて日本が42%、香港が27%と続きます。
日本が、リゾート地として知られるインドネシアよりも人気がある旅行先として入っているのには、日本文化や歴史だけでなく、「円安によるコストパフォーマンスの高さ」などさまざまな要因は考えられますので、2番目に選ばれたからといって、ただただ手放しで喜んでいてはいけないものかもしれません。
どういった魅力を今後、日本が海外に発信し続けられるだろうか、そして来た人にどれだけ満足してもらえるかを考えていかなければなりません。
 


3.富裕層の3つのペルソナ

調査では、富裕層旅行者を「ベンチャー旅行者」「エクスペリエンスの目利き」「時代を超越した冒険家」という3つのペルソナに分けられています。

「ベンチャー旅行者」は、ビジネスとレジャーを融合させた旅行者。彼らは旅先でリラックスしつつ、ビジネスチャンスを狙っている人たちのこと。ある意味、最も現代的な旅行者といえるでしょう。

「エクスペリエンスの目利き」は、主にミレニアル世代で構成され、ウェルビーイングや自己投資を重視する人々です。彼らは、自分に合った特別な体験を求めて世界中を旅しています。

最後に「時代を超越した冒険家」は、65歳以上のシニア層に多いとされていますが、目的地の深い文化や歴史に触れたいと考えている人たちです。彼らは、観光名所よりもその土地の真髄を求める探求者です。

 


 

4.旅行の目的は「食」

今回の調査で興味深いのは、富裕層旅行者の88%が「食」を旅の目的として挙げている点です。
もちろんどの層においても、その文化体験の一つに色が挙げられるのですが、特に富裕層にとっては、高級レストランでのディナーが、理想的な夜の過ごし方のようで、事実、49%がこれを選んでいます。また、食に対するこだわりから、ホテル選びにも影響しており、81%が高級レストランの有無を基準にホテルを選びが行われているようです。
まさに、美食を求めて世界を旅する贅沢が、今後ますます注目されることであるとともに、ホテルのレストランのスタイルも見直していく必要が出てくるのではないでしょうか。
というのも、せっかく日本に旅行に来た外国人観光客が、日本でイタリアンを食べたいと思うのだろうかなどです。そういった、課題が挙げられます。


 


5.富裕層旅行者が求めるものとは?

この調査から、富裕層旅行者がラグジュアリー・トラベルに求めるのは、食を中心とした豊かな体験であることが浮き彫りになりました。
確かにこれは私の肌感覚ではありますが、同感です。特に、高級ホテルのコンシェルジュでのご経験がある方はよくご存じとは思いますが、超富裕層の方たちは、まず絶対に行っておきたいレストランを旅行計画のメインイベントとして先に押さえておいてから、その他のアクティビティをそれに付随するように決定する傾向にあるように感じます。
たとえば、「○○というミシュランのレストランに行きたいのだが、その前後でのアクティビティを考えてくれない?」といったようなお問い合わせがあるといったように。


 

しかしながら、その富裕層をターゲットとしている高級ホテルは、近年、単なるリクエストに応えるだけの形だけのサービスの提供だけになってしまっています。どのように心からのおもてなしをすれば、お客様の心に響き、それがリピート顧客となるのかを率先して実践していかなければなりません。これは日本のホテルサービスの底上げにもつながっていきます。

また、日本にリピートしたいと考える富裕層が増加することにより、地元産物や文化も、富裕層ではない一般大衆の憧れとなり、観光地としての魅力を一層高めていくことにもつながります。観光消費額の増加や地域経済の発展も大幅に期待されるよう、旅行の最終目的地である日本の「ホテルの魅力」をしっかり高めていきましょう。
 

 


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万博開幕まで1年に迫っています。
(開催期間2025年4月13日から 10月13日までの184日間)

これを受け、大阪では富裕層の獲得を狙い大規模改装をするホテルが相次いでいます。
わたしが居たザ・リッツ・カールトン大阪は、4月から約6か月間をかけ、随時ホテルの改装を行っていくとのことで、開業当初292室だった部屋数も、287室にまで減らし一部の部屋を大きくするとのことで、ヨーロピアンクラシックの上質な優雅さを持ち合わせた邸宅のイメージは継承しつつ、現代風に洗練させた新たなデザインを取り込み、快適で心地のよい空間づくりを目指すそうです。
現在、インバウンド需要で、一泊20万円を超える部屋にも予約が多く入るほど客室料金が上昇傾向にありますが、高単価による付加価値で富裕層に狙いを定めていくようです。


[写真] 改装後のスーペリアルームのイメージ
出典: The Ritz-Carlton, Osakaプレスリリースニュースより

写真を見るだけでも、わたしが働いていた当時の客室とは大きく変わっており、装飾だけでなく、ベッドを含む家具や備品のほとんどが大きく変更されています。

【相次ぐ外資系ホテルの出店】
JR大阪駅北側には「ウォルドーフ・アストリア」、同駅南側に「オートグラフコレクション」、堂島に「フォーシーズンズ大阪」、大阪城近くに「パティーナ」といずれも1泊10万円を超えるホテルが開業を予定しています。

【追随する日系ホテル】
そういった形で、外資系ホテルの新規出店に危機感を募らせた日系企業も、新規出店ではなく、続々と大規模改修で対抗していくようです。
ユニバーサルスタジオ近隣にある、リーベルホテル大阪ユニバーサルスタジオは、3月でUSJとのオフィシャル契約が満了となったのにあわせて、4月1日からホテル名にあった、ユニバーサルスタジオという表記をなくし、海外富裕層の取り込みに方針をシフトしていくそうです。それにあたって、高価格帯客室専用のラウンジなどを設け、一部客室を改装していくそうです。

他にも、ホテルニューオータニ大阪は、ファミリーユースがしやすいようにコネクティングルームを増やすなど、客室内の利便性を高めて長期滞在客を取り込む方針とのことです。
また、日系ホテルは、外資系企業のサービスクオリティに大きく押され気味な部分があるため、訪日客が日本文化をより感じられるようなヒノキ風呂などを作るなどして、体験型で外資系との差をカバーしていくようです。

ホテル阪急インターナショナルは、上層階に位置する33階、34階にクラブフロアと専用ラウンジを作り、2024年6月から利用開始できるように進めています。また、カナダの不動産投資ファンドに譲渡したことでニュースになったリーガロイヤルホテルも135億円を投じて、3月までに順次改装を行っていく予定だそうです。


このように富裕層の取り込みを目指した、相次ぐ高級ホテル開業と大規模改装が行われていますが、それに見合ったサービスクオリティの教育面での不安が残ります。

[ハコ(ホテル)は増えども]
近年、ホテルの数は増加しつつありますが、高級ホテルで接客ができる人材の不足が懸念されています。
コロナ禍からホテル全体の需要は回復しており、自動チェックインなどを主流とする低価格帯のホテルも勢いを増していますが、人がサービスを担う高級ブランドのホテルは人材育成が完全に立ち遅れの状態になってしまっています。

2000年ごろから、日本のホテル市場は、外資系ホテルの進出や顧客ニーズの多様化により大きな変革期を迎えており、競争力をつけるためにもサービスの強化が必須となっていました。しかしながら、2010年以降あたり(わたしの肌感覚でおおよそそのあたり)から、上質なホスピタリティを提供できる人材育成に大きく遅れが生じている(むしろ低下している)ように感じています。
日本は「おもてなしの国」とも言われてきましたが、残念ながら、サービスレベルがかなり低下しており、それはもう過去のものとして受け入れなければなりません。特に、海外でホテルを利用される方は、目に見えて日本のサービスのレベルの低下を強く感じているのではないでしょうか。

近年、まだまだ多くのホテルが慎重な採用姿勢を崩していないようですが、わたしの考えとしては採用で絞り込むよりも、いかに人材を多く取得し、その後の育成に重点をおいたほうが良いと感じています。
そうすることで人材の確保に加え、サービス力も高く保つことができるのではないでしょうか。

訪日外国人が、日本のホテルに泊まって「良かった」と感じてくれることで、日本への旅行の印象そのものも大きく変わります。我々ホテル業界に身多くものとしては、また日本に来たくなるホテルづくりをしっかり行っていきたいものですね。

 


いかがでしたか?
以上、2025年に万博が開催されるにあたり、大阪では富裕層を狙ったホテルの大規模改装が続々と行われています。皆さんは、このニュースについてどう感じられますか?

 


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(ホテルスタッフ≠ホテリエ)

ホテルで働く人のことを「ホテリエ(Hotelier)」と呼ぼうとする人が多いのですが、、、

そもそも「Hotelier」の言葉の意味は
ホテルで働いている人には違いはありませんが、
厳密には、「ホテルの経営者や事業を行う人、責任者」のことを指す言葉です。

ホテルで働く人のこと、全般を指す言葉ではありません。


ホテリエの意味↓

 


(以前はホテルマンという呼び方が一般的だった)
ひと昔前は、男性も女性も特に性別に関係なく「ホテルマン」といういい方が一般的でしたが、
現代では多様性が尊重され、ホテルマンという言葉自体、使用することが相応しくないということもあって、あえて違う呼び方をしなければならないということから、ホテリエが使われるようになったのでしょう。

しかし、ホテルで働くすべてのスタッフが、
このホテリエという意味である「経営者を目指してるわけでも、マネジメントスタッフになりたいわけでもありません。」
現場で活躍する、プロフェッショナルなサービスパーソンを目指す人もいます。

多様性を目指すと業界の多くの人が言っている中で、どのような職種に就くかも尊重されるべきです。
みんながみんな経営者になりたいわけでもないのに、なぜホテルスタッフ全員のことを「ホテリエ」と呼ばせようとするのでしょうか。
あらためて言葉の意味を見直しましょう。

ちなみに、わたしはシンプルに
ホテルスタッフとか、ホテルパーソンという呼び方でいいのではないかと思ったりしています。


 


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観光庁による2023年の統計、訪日外国人消費動向調査で、旅行消費額総額が5兆2923億円で、過去最高になったと伝えています。これはコロナ禍前に最高値であった2019年を上回り9.9%増となりました。



訪日客数はまだ8割の回復なのに
インバウンド客数はまだ8割の回復にもかかわらず、旅行消費額の伸びが著しい背景には円安や物価上昇、宿泊日数の増加が挙げられます。
2019年為替レートが1ドル105~112円であったのに対し、2024年現在は150円前後と大幅な円安で推移していることがこの消費額を押し上げたのでしょう。

 

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消費額トップはどの国?
国・地域別の訪日外国人旅行消費額のシェアは、訪日客数1位の韓国をおさえ、訪日客数2位の台湾が全体の14.7%を占め、総額7786億円となり、初のトップとなりました。これは熊本のTSMCも大きく影響しているかもしれません。
(ちなみに以下にも詳しく表で示していますが、韓国は訪日客が最も多い国であるにもかかわらず、ひとり当たりの消費額は非常に低い国です。)
続いて、消費額が多かったのが、中国の7599億円(構成比14.4%)、韓国7444億円(4.1%)、アメリカ6062億円(11.5%)、香港が4795億円(9.1%)となりました。これらは上位5カ国で全体の63.7%を占めています。
ちなみに、2023年の訪日客数のトップ5は韓国、台湾、中国、香港、アメリカの順でした。

消費額の伸び率だけでいうと、(2019年比で)最も伸びたのはシンガポールで98.0%増の1687億円です。コロナ禍以前と比較して、シンガポールから日本への注目度はかなり高まっています。今後、さらにシンガポールをどう取り込んでいくかが重要ですね。


2023年訪日外国人旅行客消費総額 
5兆2,923億円




訪日客は何に一番お金を使っている?
消費額を項目別に見ると、当然ながらホテルなどの宿泊費用が全体の34.6%に上ります。その額、1兆8289億円。
続いて、ついでショッピングに(26.4%)、飲食費(22.6%)、交通費(11.4%)、娯楽サービス費(5.1%)となっています。
2019年と比べると、買物のシェアは8.3ポイント減少していますが、客室料金の高騰により宿泊費が5.2ポイント増加しています。

訪日外国人力社の費目別構成比(グラフ)




ひとり当たりの旅行支出、最多はスペインの34万円
訪日外国人旅行者1人当たり旅行支出は21万2000円と、2019年に比べ33.8%増となっていますが、これを国籍・地域別にみると、最も多いのはスペインの34万1562円でした。
2位は2019年まで2年連続トップだったオーストラリアの34万604円、ついでイタリア33万5691円、 イギリス33万811円、フランス32万4092円でした。


ひとり当たりのトータル消費額はスペインが多いですが、費目別では面白い結果が得られています。
宿泊費に英国民が15万62円(2019年比べて滞在日数も3.2泊増加)、飲食費はイタリアが8万2455円、交通費はスペイン6万3454円、娯楽サービス費は中国が2万3121円、また買物代にしても中国の11万9484円となっています。
買物代は全体平均が5万5739円という中で、中国は突出して高いのですが、一般的に西洋圏からの訪日客よりもアジアから訪日客の方が買物代にかける割合が多い傾向にあるようです。
国民性が影響するのでしょうか。こうして見ていくと、国ごとに何に金額を一番多く書けているかが分かりやすいですね。

10月~12月(2023年)国籍別消費総額 
1兆6,688億円



 


上記は2023年全般で見たものでしたが、第4四半期(10月から12月)の1人当たりの旅行支出はさらに増えており、国籍・地域別にみると、スペイン39万2819円、イギリス38万6526円、イタリア36万8783円とさらにボリュームが大きくなっています。
2024年がどれくらいまで大きく伸ばすことができるか。
インバウンド需要を高めることは経済活性化の原動力となります。旅行業界だけでなく、それに携わるホテルや運輸、小売り業だけでなく、施設を増やす建設業界など、様々な関連しています。
日本経済の発展のため、さらなる旅行業界の発展を願うばかりです。

 


いかがでしたか?
以上、2023年度 インバウンド消費が過去最高の5兆円超え(一人当たり旅行支出21万円台)というニュースについて、要約と補足情報を交えてお伝えしましたが、皆さんは、このニュースについてどう感じられますか?

 


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