紫源二の啓示版 -54ページ目

とっても静か

 

 

 


とっても静か

 

だいぶ分かってきた

 

自分と世の中のこと

 

筋肉と金が

 

身につく、つかない?

 

それと寿命のこと

 

余命がなくても楽しいかも

 

なくなることって

 

とっても神秘的なことだから

 

この脳味噌も

 

この身体も

 

せっかくシャワー浴びたのに

 

燃えて消えてしまう

 

だからもう何も考えなくてもいいから

 

私という主体がなくなるから

 

もう子孫を遺そうという本能に突き動かされることもなく

 

快楽を感じることもなく

 

心臓の音も聞こえない

 

それって

 

とっても静かだから

 

 

 

 

 

 

 

 


這いつくばって

 

 

 

 

明日、雨みたいだから

ゴムで見えない首を縛って

いたぶってやったら

腸詰のようにうねって



廃墟の街の記憶吐き出して

天国に行った

脳内記憶の配線を寸断させるのも

人格を失くしたオートマンの気晴らし

死者との交信も可能な

幽霊言語による映像



 

 

 

 

 


血は蜜よりも・・・

 

 


アロー

缶詰の缶切りで指切って

舐める舌先に

眼から流れて落ちる

海岸の堤防から突き出したペニスの口から

下見てうねる波

たぶん溺れるから

きみに

舌先動く海綿のヒトデ

這いつくばって指先

決して脱出できない迷路

潜り込ませる

ゆがむ口角

唇の塩味甘く匂う唾液

きみの蕾

閉じたまま

溢れる密に群がる蟻の触覚

角砂糖にブランデー浸して火を点けると

燃えるように乾く声帯

長い髪は濡れて

 

忘れてしまった記憶漂う

きみにとっては野蛮な勲章

ペニスにからませて縛り

仰向けにさせたまま

咥えさせてやる

アロー ハワユー

フィーリン?

アユ?

オーライ?

 
 
  

 

 


遠い星座

 

 

 

 

あなたは地獄を味わったと言うが
 
それが天国かもしれなかったとぼくは言う
 
 

それが痛みだと言うのなら
 
快楽なんて憎しみ以外のなにものでもないのに

 


夜空は絶望の闇に満ちていて
 
希望の光は針の先のようにしか光っていないから

 

 

飽きることなく見あげる
 
決してたどり着けない

 

死の床で歌うメロディー
 
遠い星座

  
そこからあらゆる悲劇が生まれ
 
解脱するまで永続する
 
だからぼくは別れた方がましだと言うが
 
きみは別れを忘れるために出会ったのだと言う
 
 
だとしたら
 
ぼくの死は
 
無言の絶望
 
来世に託す夢は

 

自分への復讐しか企てられない自分には
 
自分のいない平和を祈るだけ
 
 
きっときみは
 
そんなぼくには気づかずに
 
ぼくの死をみとるのだろう

 

 

あいしている

 

 

 

 

 

 


雨の日は図書館に行くと

 

 

 

明日は雨だから図書館にでも行こう
 
一日いたら退屈するだろう

 

夕方過ぎにパラパラふらんす文学めくるだろう
 
そしたら隣に女がいるだろう
 
ぼくは囚人だと思うだろう
 
寝る前騒音聞いてると
 
頭がおかしくなりそうで
 
きみのこと想像してもいいかと
 
懇願したくなるだろう
 
でも何も言わないマネキン
 
自由になりたいと思うのは当然
 
あるのは明日の意志だけだから
 

振り返りもせず

 

席を立ち

 

どこかへ行ってしまうだろう

 

そしたら一日暮れるだろう

 

灰色の曇り空からうっすらと

 

西日が差せば雨上がり

 

疲れて思考も止むだろう

 

 

 

 

 

 

 


下弦の月が欠けていくとき

 

 

 

だんだん月が欠けていく
 
下弦の月
 
崇高なへびが咥えた王冠

 

剥ぎ取られた頭
 
裸の王様の家来が追放され
 
給仕係りの女がボルシチを煮た鍋の柄杓で頭を叩くと
 
叫びはじめる
 
 
だれか助けてくれ!
 
もうこの世は終わる
 
あらゆる価値が混沌としながらも
 
ただ、金と権力だけがとめどもなく膨張して
 
坂道を転がり落ちて行く
 
 
理想

 
 
だんだん月の輝きが欠けていき
 
もう誰も月の光を見ない
 
明け方ひっそりと出た途端

 

すぐに西の空に沈んでしまうから
 
 
 

 

 

 

 

 


雨になる前に出かけましょう

[2008年06月04日(水)]

 
 
そんなに太ったお腹

気にしてるの?

それに

二重あご

いいの、それで

食べられるだけ食べて

自然農法で作った玄米のお粥
 
それに新鮮な無農薬の野菜のスープ
 
何十種類ものハーブで香りをつけたの

明日はドライブに連れてって

あの海の見える丘の上

カモメが風に舞っているから

あそこで少しゆっくりしましょう

あなたが作った彫刻

あたしが売りに行くわ

だから

運転してくれる?

あのスカイブルーの軽トラック

荷台にあなたの作品載せて

風を切って走るの

街まで遠いけど

着いたら雨になるかもしれないわ

だってさっきラジオで言ってたもの

台風が来てるんだって

あたし好きよ、台風

あなたは?

雨になる前に行きましょう

だって荷台に掛けるシートなんてないでしょ?

あたしがおにぎり握るから

それとお茶をペットボトルに入れて

街であなたの彫刻が売れてお金ができたら

そのまま駅まで行ってくれる?

夜行列車の切符買うのよ

どう? いい?

トラックも売って

ヨーロッパの南端に行きましょうよ

だってあそこら辺は暖かくて

海もあるでしょ?

そうしたら

あなたの芸術の試行錯誤

もっとし易くなるかもね


次の朝
 
二人は軽トラックに乗って

窓を全開にして

走った
 
生暖かい風が海から吹いていた
 
荷台には彼が作った彫刻がゴロゴロ音を立てていた



売れるかどうか誰もわからない

田舎の街で唯一のギャラリー

そこの女主人が買ってくれるかどうか

二人にもわからない

でも、もし売れなかったら

次の街まで走るつもりらしい

ガソリンが続く限り

どこまでも

どこまでも
 
 
 
 
 
 

厳冬の夜に思い出す秋の夕暮れ

 

 

 

オルガンの音がよく似合っていた
 
吹きさらしの窓枠に映っていた
 
秋の夕暮れ

 

寒い風がオレンジ色のガラスを叩くから

 

急いで暮れていく鰯雲を目で追うと
 
目に見えない時代の不安がそこにあって
 
やがて硝煙の匂いが漂いはじめ
 
それが肉の焼けた臭いにまで

 

きっと、なるだろうとおもう
 
 
それが未開の原始人の儀式だと言われても
 
だれが本気にするだろう
 
道を歩いているのに
 
目の前が見えないなんて
 
だれにも信じられないだろう

 

ぼくを見る人は皆、眉をひそめるが
 
当の本人が目先の不幸を知らずに
 
落とし穴に堕ちるかもしれないのに
 
誰も気づかないだけなのだ
 
 
こんなにも早く
 
歴史は繰り返すのか?
 
地球の自転の半径が
 
意外にも狭まっているから?
 
そんなことガリレオでさえ知らなかった
 
それなのに
 
夕方、風呂に浸かっているぼくにはわかるから不思議だ
 
 
遠くに光る木星の光がやたらに神秘的に輝くとき
 
沈む上弦の月を追いかけるように
 
雨雲が天空の半分を覆い
 
暗黒を見つめる目が

 

雨粒を瞳に感じると
 
生暖かい布団に潜り込もうと思いつく
 
そこで見る夢が
 
もしかしたら未来を暗示するかもしれないと思い
 
戯れに路傍の雑草を吹く風を思い出し
 
またしてもあのコンクリートのザラザラした感触から逃れようと
 
急いで塩辛いスープでも飲みたくなって
 
部屋に帰るのだけれど
 
やはり、誰もいない
  
 
そんな夕暮れ
 
またぬるい湯に浸かり
 
頭の中まで気が抜けたようになったら
 
急いで濡れたまま風呂から出て
 
裸のまま布団の中に潜り込む
 
 
ふるえながら見る夢は暗示に富んでいて
 
ユダヤの預言者のようにも高貴に感じるが
 
偉大な神のお告げは
 
じつはいつも決まって世の終末なのだ
 
ところがこの世が終わったためしはない
 
どんなにこの世を呪うほど
 
世界に苦しみが満ち溢れていたとしても 
 

 
 
 

 

3連休終わり

 

3連休も終わりだ。

 

ひさびさに粘土でボディーを作った。

上半身と下半身を別々にした。

石膏で型どりをするときに便利なように。

すでに、型どりで何度も失敗していて学習済み。

今日中に型どりをすることもできたが、

じっくりとディーテイルを仕上げようと思って急ぐのをやめた。

別に慌てる必要もないから。

 

咳が続いていたが、どういうわけか、だいぶ良くなってきた。

 

風呂場のタイルの目地を補修した。

とても奇麗になった。

 

 


早大二文表現芸術専修2006

 

 

2006年はバセドウになって、本当に苦しかった

 

2007年は太藤病になって、本当につらかった

 

2008年はだいぶ体調が戻ってきた

 

2009年は・・・?

 

そう思うと

 

2006年以前の体調が思い出せない

 

それ以前はヘビースモーカーだった

 

もう煙草は一切やっていない

 

 

2006年 早大二文の夜のキャンパスがなつかしい

 

バセドウで授業が出れなったのを挽回するために猛勉強した

 

そんなにやらなくてもいいのに

 

むきになって勉強した

 

おかげで フランス語はA+

 

インド思想もA+


インド思想は17歳でインドにドロップアウトした僕にとっては

 

絶対A+をとらなければプライドがすたると思って全力を尽くした

 

試験はほとんど自動書記状態 

 

あんなにむきになって勉強しなくたって どうせ

 

A+とったってどうなるわけでもないし

 

小説の実習も詩の創作もA+

 

フロイトのレポートもA+

 

カフカも20世紀文学の授業もA+ 

 

そんなにむきになってレポート書いたってどうなるわけでもないのに

 

でも、バカよりリコウの方がいいだろ?

 

書道もA+だったんだから!

 

本当は字だってその気になれば巧いんだよ!

 

自慢じゃないけどね!

 

そんなにむきになってA+とらなくたってAでもいいじゃいなかって思うけど

 

プライドが許さないから

 

むきになって書道作品を書いて提出した

 

絵を描いていれば、字だってその気になればアート作品

 

A+とったっておかしくない

 

仏教のレポートもA+

 

そんなにむきになってレポート書かなくたっていいのに

 

やっぱりただのAよりもA+のほうがいいに決まってるから

 

マヤの考古学もA+、古代ローマ史はAだったかな

 

でも、やっぱり、ルネッサンス美術はA+

 

プライドが許さないからね

 

イタリア・ルネッサンス美術でA+以外とったら

 

ダ・ヴィンチ ミケランジェロに叱られる

 

だから、むきになって書いた

 

マサッチオのレポートをね

 

そんなことやってたから

 

ついに甲状腺がキレちゃったんだろう

 

常に昂ぶってたからね

 

でも夜の文キャンで

 

きれいな子を見ても

 

声も掛けなかった

 

僕はいつでもどこでも一匹オオカミ

 

群れから外れた半端者

 

でも、いつもぼくを見ると微笑みかけてくれる子がいた

 

詩の授業で一緒だった

 

僕の書いたペニスの詩

 

ちょっと刺激的だったのかもしれない

 

それを授業で発表したとき

 

彼女は僕を見て微笑んだ

 

僕は詩人だからね

 

ヘンタイじゃない、詩人だ

 

彼女にはそれが分かったのだろう

 

でも、彼女の詩を聞くことはついに一度もないまま

 

詩の授業は終わってしまった

 

そのあと、異性文学論で顔を合わせたけど

 

彼女は先生の助手をしていた

 

ぼくはほとんど授業に出なかった

 

この授業は捨てることにしたんだ

 

だって、異性文学を論じるより

 

体験した方がいいに決まってるだろ?

 

でも、結局 なにも体験しないまま

 

その授業は落とした

 

いちばん頭にきたのは

 

イスラム教概論の授業だ

 

ひどいもんだ

 

ホメイニ師のレポートを書いたら

 

CだったかDかだったんだよ

 

きっと教授の反感を買ったのだろう

 

ホメイニのイスラム革命を政治的に論じるのは

 

イスラム教の学問的レポートにはふさわしくないということなのだろう

 

その先生は早大の教授なくて慶応の教授だった

 

授業は超つまらなかったから

  

いつも寝ていた

 

いや、どうしようもなく気を失ってしまっていた


でも

 

その授業に


僕が4年間で見た中で一番きれいな子がいたんだ

 

彼女に声をかけようとしたけど

 

あまりにも授業がつまらなくて眠くて眠くて催眠状態になってしまっていて

 

一言の言葉を発することもできなかった

 

ついに僕の頭はフラフラとしたまま

 

女神のような彼女もどこかへ行ってしまった

 

次の授業の教室に急がなければならないからね

 

まあ、

 

そんな学生生活だったが

 

楽しかった