今回は建具と、その取っ手の話です。

まずはこちら。

ピノアースの開き戸。その取っ手。
わが家は握るところが本物の「木」の取っ手を採用しています。
(建具本体と同じようなのでパイン(松)だと思います)
1年半近く経って、よく使うところは色合いが変わってきた気もします。
色褪せたような、黒ずんだような…それも味ということで。(写真では分かりにくいですが)
あと、手触りもツルツルに変わってきました。

実はこの取っ手、建具が付いたばかりの時は違う物が付いていたのです。↓
創建さんに連絡するとちゃんと交換してくれました。
(確かウッドワンのショールームに行った時に
取っ手も選んだのですがそれきりだったので、私はすっかり忘れていました。
そしてブログに書いてもいませんでした。)
↑建築中建具が入りました時(ビフォー)
↓現在(アフター)
(写真は1年半前の記事に合わせて2階廊下)

「木」はプラスチックや金属に比べて、
付着したインフルエンザウイルスなどの生存期間が短いとか。(←記憶違いならごめんなさい)
そんな話を思い出して触る部分である取っ手を「木」にしたんだと思います。

この「木」の取っ手は(私たちが選んだ時点で)ピノアースでしか選べませんでした。
わが家ではソフトアートの開き戸をトイレで採用しているので、こちらは普通の(?)金属の取っ手です。
(もしかしたらソフトアートだからではなく、トイレのドアだから木の取っ手にできなかったのかも!?アセアセ

金属の取っ手は、アルコールなどで消毒できるところが良いですね。(…していませんが)


どちらにしても、この開き戸の取っ手が好きです。
「レバーハンドル」と言うのでしょうか。
昔の丸くてしっかり握り込まないと開閉できない「ドアノブ」って感じのと違って、
手で触らなくても肘(ひじ)で押し下げ、そのまま肘を使ってドアを開いたり出来るところが良いです!
(お行儀は悪いですが)

わが家は新型コロナが流行る前に間取りを決めたこともあり、玄関から洗面台(手を洗えるところ)までが遠いです。
しかもリビングダイニングを通らないといけません。
それにわが家は全館空調ではなく、LDKと和室だけを暖めるというスタイルなので、エアコン使用時は室内ドアは閉めています。
その閉まったドアを2ヶ所開けなくては、玄関から洗面台のある洗面脱衣室までたどり着かないのですが、
帰宅時、出来るだけ何も触らずにまず手洗いしたいご時世です。
なので、開き戸の「レバーハンドル」で良かった!と思うわけです。
(それも玄関から洗面脱衣室までは押し開き)

「レバーハンドル」のように誰にでも使いやすいものを「ユニバーサルデザイン」と言うそうですね。
(自動ドアとかエレベーターとか、段差も坂もないフラットな構造とか)

もちろんレバーハンドルでも手を使って開閉するべきなのはわかっています。
でも、帰宅した時や手が汚れている時の他、荷物や子どもを抱えている時も
肘でレバーハンドルを押し下げて開き戸を開けたり、軽く押して開き戸を閉めたりしてしまいます。

ところでわが家は回遊動線を多用しています。
あっちからもこっちからも出入りできて便利で、
子どもたちが追いかけっこするにも楽しそうな回遊動線ですが、
開き戸だと時々「バタン!」と大きな音を立てて勢い良く閉まります。

いつものように軽く押して「開き戸」を閉めようとレバーハンドルを握っていなかった時です。
いつも、というか他の建具が閉まっていれば空気抵抗でドアは引き戸のソフトクローズのように比較的静かに閉まります。
(あるいは閉まり切らずに半ドア状態になります)
ところが回遊動線で、空気も回遊できるように他の建具が開いていると、押した「開き戸」はその勢いのまま「バタン!」と閉まるわけです。

きっと回遊動線でなくても窓が空いている時などに体験した人もいるはず!
(常にドアの取っ手を握ってそっと開閉している人だったらわからないですね…うちの夫はわからないそうです)

「開き戸」は他にもドアが開くためのスペースがいるのも難点の1つですね。

そんな短所がない「引き戸」も好きです。
開くためのスペースはいらない引き戸ですが、
引き込むためのスペースがいるので、間取り的にわが家はトイレなどに付けられませんでした。

でも「引き戸」で住んでみて思うことは、
「引き戸の取っ手はどうしてこんなに小さいんだ!」です。
レバーハンドルの開き戸と違い、肘で開閉できません。
病院の引き戸のように、手摺みたいな棒状の取っ手「握りバー」がついていればいいのに!と思ったり思わなかったり。

…「握りバー」や「バーハンドル」などと言うようですね。
もちろんそんな出っ張った物が付いていたら、引き込んだり引き違ったりできないので開口寸法が狭くなるか、
建具と、壁に空いた開口そのものを大きくしなくてはいけなくなるわけですが。

それに、見た目は病院のような握りバーより、
掘り込みの取っ手が良いですよね。
(「掘り込み引き手」と言うようですね。)

↑ちょうどソフトアートの建具が並んで付いているところですが、

右のレバーハンドルの方はもちろん「開き戸」で、左の方が掘り込み引き手の「引き戸」です。

見ての通りどちらも金属製の取っ手です。

(ここはどちらも表示錠付きです)


↓こちらは主寝室
左の建具はピノアースの引き戸です。
(この建具は廊下側に引き込むようにしてもらいました。
関連記事「主寝室」)

そしてピノアースですが、金属の掘り込み引き手が付いています。

上の写真、左の建具は押入の襖(ふすま)です。
造作建具で造っていただいたものですが、木の掘り込み引き手が付いています。

1階和室の襖も同じ木の掘り込み引き手が付いています。
戸襖になっているところの裏は↓写真左のようになっています。

もちろん戸襖も造作建具なので、どんな物が良いか施工例などを見せてもらいながら

こちらがお願いしたものになります。

この裏側の掘り込み引手も木でできています。

(でも取っ手については意識していなかったのでお任せだったと思います)


造作建具といえばわが家はリビングと和室を区切る用に造ってもらった物もあります。

この3枚引き違いのこの建具も戸襖と同じような掘り込み引き手が付いています。

面白いのは、

端の建具には裏表どちら側も同じ方向、端側に引き手が付いていて、

真ん中の建具は裏から見ても表から見ても左側に引手が付いている(裏表で反対側になる)ことでしょうか。

ちゃんと順番が決まっているんですね。

ちなみに引き手の付いていない細い桟を持って建具を引こうとするとしなるので要注意です。

(でも掘り込み引き手に指を掛けるより、引き手の付いている太い桟をつかんで開閉する方が楽なのでついやっちゃいます。


和室(2階主寝室)は内障子も造ってもらいました。

こちらも木の引き手が付いています。

ちなみに引き違いの窓にもご覧のように引き手が付いています。


しかも裏側にも引き手が付いています!

内障子、テラス窓はもちろん網戸にも!

(ちなみに網戸の屋内側は引き手はなくて、凸凹している好きなところに指を掛けて開閉します)

ベランダ干し派で小さい子のいるわが家では大変ありがたい外側の引き手です!

(子どもって窓を勝手に閉めたりするんですよね。特に鍵閉められないように気を付けています)


(出入りしない小さい引き違い窓と内障子には、屋外側の引き手はありませんよ)



引き手、さりげなさがおしゃれですよね。

でも、やっぱり開閉のしやすさで言えば、指先を使わないとどうしようもない引き手を不便に感じることもあります。
丸っこいドアノブがいつの間にか見なくなり、ユニバーサルデザインなレバーハンドルに変わってきたように、
引き戸の取っ手も「掘り込み引き手」から「握りバー」などに変わって行くのでしょうか?

わが家も引き戸の玄関扉は「バーハンドル」タイプでした。
これは肘や肩で開けれて本当に便利です。
(ちなみにわが家の玄関扉は手をはなすと、自動で閉まります。「ドアクローザー」かな?)

それから夫の部屋の出入り口も造作なのですが「バーハンドル」的な取っ手が付いています。↓

…この造作は重いので、このような取っ手を付けるという打ち合わせをしたように記憶しています。

開けやすくて良いですよね。

それにこれだと見た目も良い感じです。



将来(老後)のことを考えて「引き戸の方が良いかな?」と考えたりしますが、

「開けやすさ」は「取っ手」に影響されると感じます。

でも、建具を選んでいた時にそこまで取っ手を意識していませんでした。

(ウッドワンのショールームでは、選ばせてもらえたのでレバーハンドルの中から選びましたが、

引き戸は「掘り込み引き手」か「バーハンドル」かの選択があったかどうかも覚えていません。)

もしかしたら「バーハンドル」を後付けできるのかもしれませんが、そうしたら開口寸法が狭くなりそうですね。


それに既製品の(わが家ではウッドワンの)引き戸にはソフトクローズが付いています。

そっと閉まるのが便利はソフトクローズですが、開き始めにも少し力がいりますね。

造作の襖や障子が小指一本でも開くのに対し、ソフトクローズの付いた引き戸は小指で開けようとすると小指が痛いです。

夫の部屋の建具にもソフトクローズが付いています。)


そんなわけで今回は、取っ手を中心に建具を見てみました。


取っ手の名称間違えていたらごめんなさい。



おまけ


建築中、本当に建具が付いたばかりの時は、取っ手は付いてませんでした。↓

後付けなんですね。


下の子が開き戸を開けないように取っ手の向きを変えていた時期がありました。
ソフトアートの折れ戸です↓

これはバーハンドル(?)が付いていますが、肩や肘では開けれません。


ピノアースの折れ戸です↓

掘り込み引き手(?)が2ヶ所に付いていますが、左側が開く折れ戸なので左の方しか使いません。
パントリーの扉ですが、片側だけ変色したりしないように、濡れた手で触らないよう気を付けています。