子孫姉妹とたどる箱館戦争・歳三の足あとツアー☆その参 | 土方歳三資料館日記 (Hijikata Toshizo Museum Blog)

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土方歳三の生家跡に設けられた資料館にて運営に携わる子孫の綴る日記。

2日目は、歳三軍の松前城攻略と、松前藩残兵を追って北上した江差までを訪ねました。

 

 

松前の手前・福島町で少し寄り道キラキラ

昨年完成したばかりの「伊能忠敬銅像」で写真タイム

 

 

榎本武揚の父・箱田良助が伊能忠敬の内弟子筆頭だったというつながりがあります。「伊能忠敬が蝦夷島の測量を始めた福島町」ということで昨年銅像が建ちました。測量をしているポーズの銅像が伊能忠敬らしいキラキラ

 

松前町では、歳三軍が陣を敷いた法華寺に、先月14日に旧幕府軍戦没者の合同慰霊碑が建立されましたキラキラ

 

その時の記事はこちら→

 

(写真は除幕式の時のもの)

 

先月の除幕式の時にお会いした松前町観光協会の皆様、法華寺の御住職様がお花とお線香の準備をして温かく迎えてくださいましたキラキラ小雨降る中でしたが、一人一人お線香を手向けて手を合わせ、その後参詣者名簿に記帳させていただき、有難いひと時でした。お心遣いに感謝いたします。

 

 

法華寺では、松前での箱館戦争のこと、松前町の歴史においては生き字引のような久保先生が解説をしてくださいましたキラキラ

法華寺から松前城に向けて歳三軍が大砲を置いた場所、両軍の攻防の様子などつぶさにお話しくださいましたキラキラ

 

松前に入ってくる時、3つある道の一番海側から来ると予測した松前藩は、歳三軍が一番山側の道から進軍してきたので、完全に裏をかかれ、慌てふためいたそうです。

 

 

 

その後は、松前観光協会石川会長にご案内いただき、歳三軍が駆け上ったと推測される馬坂を登り、松前城へキラキラ

 

松前城は、海からの攻撃に備えて海側の防備を厚く設計されており、その弱点を利用した歳三軍の攻撃で数時間で攻略されたそうですキラキラ

 

今度は城門から松前藩兵の視線で歳三軍のいた法華寺(矢印の赤い屋根)を見るキラキラ

 

石垣には、船から放たれたと見られる砲弾の跡が、今も生々しく確認できます

 

 

その後、寺町、歴代藩主の墓所などをご案内いただきましたキラキラ

 

 

昼食は、藩主婚礼の時に出された御膳を、文献から再現した

矢野旅館の「松前藩主御膳」キラキラ

 

 

一品一品エピソードが詰まっていて興味深く、大変美味しい御前でしたキラキラ

矢野旅館の若女将が、丁寧に解説してくださいましたキラキラ

 

まずは古代米の入ったお米を発酵させた米麹の甘酒(アルコールはなし)。甘いかと思ったら、少し酸味もあり、複雑で体に良さそうなお味ですキラキラ

 

いくらと松前漬けキラキラ松前漬けは矢野旅館の女将手作りキラキラ

寿のお箸は、婚礼の御膳だから

「姫と殿になった気分で召し上がってくださいね」と若女将ウインク

 

寄せ豆腐キラキラ作り立てで、コクと深みがありますキラキラ

 

鯨汁キラキラ

松前では、昔から鯨が海に打ち上げられると、髭から身から、全てを余すことなくありがたくいただいてきたそうですキラキラ

鯨は脂がくどくなくて、優しいお味の汁物キラキラ

 

炊き合わせキラキラ

 

数の子、ニシン、そしてオレンジキラキラ

当時の御膳には、西からお嫁入りするお姫様のため、紀州の蜜柑が添えられたそうキラキラ

それを北前船だとみかんが腐ってしまうからと、早駆けの馬を何度も継ぎながら、みかんを落とさないように、傷つけないようにと、細心の注意を払いながら、命がけで従者が運んだのだそうキラキラ

「宝物のごとく運んだとても貴重なみかんで、お殿様とお姫様だけが召し上がることが許されたものだったのですよ。」と伺いましたキラキラ

 

こちらは、お汁のお餅のなかに北海道小豆でこしらえた餡子が入っていて、桜の塩漬けのしょっぱさと甘さとが交互に感じられて、一皿で何度も楽しいお椀でしたキラキラ

 

そして、一番感動したのが、このアワビの炊き込みご飯キラキラ

「この日にタイミングが合うようにと、アワビ取りに松前沖のアワビを沢山採ってもらったんですよ。大層苦心して集めた松前産のアワビです」と。

こんなにふっくらと柔らかいアワビをいただくのは初めてで、出汁の染みた炊き込みご飯も本当に美味しくキラキラ

今思い出しても感動が蘇ってきます照れキラキラ

 

松前町では、歳三さんの目線に立って松前城攻略の現場を訪ね、歴食に舌鼓をうち、充実した時間を過ごすことができました。

松前町の皆様、ありがとうございました照れ照れ照れ

 

そして、午後は再び、北へ逃げた松前藩兵を追討すべく海岸線を北上した歳三軍の足跡を辿りながら、江差へと向かいましたキラキラ

 

その四へ続きますキラキラ