北海道松前町法華寺「旧幕府軍戦没者合同慰霊碑」除幕式☆その壱 | 土方歳三資料館日記 (Hijikata Toshizo Museum Blog)

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2019年9月14日 箱館戦争ゆかりの地 北海道松前町の法華寺にて「旧幕府軍戦没者合同慰霊碑」が建碑され、榎本家、土方家ともに除幕式に参列させていただきました。

 

箱館戦争終結より150年。

箱館戦争終結時は「敗軍の戦死者の埋葬は禁ず」ということで、旧幕府軍戦死者の遺体は道南の各地で野ざらしのまま放置せざるを得ない状況でした。

 

しかしながら、ここ松前では地元の方々が旧幕府軍戦没者の遺体を法華寺境内に埋葬してくださったとのことです。明治2年の新政府軍侵攻の際は、退却までに戦死した同志を埋葬する余裕はありませんでした。

 

法華寺では、代々のご住職や関係者の間で、境内の土饅頭は旧幕府軍戦死者の60体とも80体とも伝わる旧幕府軍戦死者の遺体が埋葬された合葬塚であると伝えられてまいりました。

 

昭和後期には土饅頭を記した境内の古地図が公開され、旧幕府軍の合葬塚の存在が明らかになり、翌年には地元有志の方々で大法要が営まれました。

 

そしてこの度、戊辰戦争終結150年の節目を迎えるにあたり、昨年から地元の方々より「松前は侵攻された側ではあるが、土饅頭だけではあまりにも不憫。きちんと供養してあげたい。」とのお声が上がり、建碑に至ったとのことです。

 

節目の年に建碑された慰霊碑で、非常に意義深いことと存じますので、少しづつ報告させていただきたいと思います。

 

 

 

 

その弐へ続きます☆