由布院・金鱗湖のほとりにひっそりと佇む「茶いほり」。
ここでいただけるのは、日本茶の最高峰といわれる玉露を、温度を変えて何煎も味わい、最後には茶葉そのものまでいただく「すすり茶」。
普段のお茶とはまったく違う、奥深い味わいに出会える体験型の日本茶カフェです。
実際に訪れてみると、お店の雰囲気もご店主の人柄も温かく、心が解けていくような時間を過ごせました。
この記事のポイント
-
「すすり茶」で玉露の奥深さを4段階で楽しめる
-
最後は茶葉を食べるという貴重な体験ができる
-
店主さんの人柄や器の美しさに癒される
-
金鱗湖近くで観光の合間に立ち寄れる穴場カフェ
茶いほりの雰囲気とお店の魅力
- 住所 大分県由布市湯布院町川上1719-3
- TEL 0977-85-3075
- 営業時間 11~16時
- 定休日 不定休(基本的には水・木)
- アクセス 公共交通:JR由布院駅→車5分 車:大分道湯布院ICから県道216号経由7km10分
- 駐車場 あり/2台
金鱗湖のほとりにある隠れ家茶房
観光名所・金鱗湖から徒歩5分。人通りの多い通りから少し外れた場所にあり、緑に囲まれた和風の家屋が目印です。
観光の喧騒を離れ、静かな時間を過ごすのにぴったり。
温かく迎えてくれる店主さん
店内に入ると、笑顔の店主・竹下さんがお出迎え。
茶香炉から立ちのぼるお茶の香りに包まれ、ふっと肩の力が抜けるような心地よさを感じます。
足を悪くしてしまい、お店を急に休むこともあるんだとか。
たまたま今日は開けていたとのことだったので、ラッキーでした。
和モダンで落ち着いた空間
店内は和室とテーブル席があり、統一感のあるシンプルなしつらえ。
掛け軸の「一期一會」の言葉に、ここで過ごす時間も特別なご縁であることを感じます。
店主・竹下さんのお話では、ここでお見合いをすることもあるそうで、実際に結婚されたカップルもいるそうですよ。
茶いほり名物「すすり茶」を体験
一煎目:40度で広がる旨み
まずは40度という低温で淹れられた玉露。
まるでお出汁のように濃厚で、口いっぱいに広がる旨みに驚きます。
普段の日本茶とはまったく違う、深いコクを感じました。
二・三煎目:60度でまろやかに
続いて60度で淹れると、少しずつ苦みや渋みが加わり、より“お茶らしい”味わいに。
口に含むたびに心が落ち着いていき、「あぁ、和のお茶時間っていいな」としみじみ感じます。
お茶請けの羊羹との相性抜群でした。
四煎目:90度で開く香り
四煎目は熱めのお湯で茶葉をしっかり開かせ、軽やかで飲みやすい味に。
ここまでで一つの茶葉から驚くほど多彩な表情を楽しめるのが、この「すすり茶」の醍醐味です。
そして茶葉を食べる体験
最後に茶葉そのものをいただくという、まさかの展開!
ポン酢をかけるとまるでほうれん草のおひたしのようで、苦味もなく美味しく食べられました。
この茶葉が本当に美味しくて衝撃的でした!
「お茶って飲むだけじゃないんだ」と気づかされる貴重な体験をさせていただけました。
ここの茶葉は京都から取り寄せている高級茶葉で、新芽になったばかりの柔らかい葉のみなんだそう。
茶いほりのおすすめポイントまとめ
-
湯布院で「お茶を食べる」という特別な体験ができる
-
温度を変えて淹れることで玉露の奥深さをじっくり堪能できる
-
器や茶菓子も美しく、五感で楽しめるお茶時間
-
金鱗湖観光の合間に立ち寄れる癒しの隠れ家
茶いほりは、観光で疲れた心と体をそっと解きほぐしてくれるお店。
日本茶の新しい楽しみ方を知ることで、自分の中の“お茶時間”が一段と豊かになるはずです。