2025/3/2
家でゴロゴロ携帯をいじっていると、割と近くに住む友人から"暇"とLINEが飛んできた。
時間は昼過ぎ。明日も仕事だ。
そんなに遠くにはいけない。行っても隣県ぐらい。
大阪?岡山?鳥取?いやいや、行きたいところなんて思いつくはずもなく、いたずらに時間だけが過ぎていく。
まぁ友人を拾う途中で思いついたらいい、そんな気持ちで車を走らせると、隣県にあるちょうど気になっていたスポットを思い出すことに成功した!
徳島県のとあるインターで降りた。
霧は消えたものの、雨が降ってきた。
国道→県道→林道と、平野から山間部を経て山の中へ踏み入る。
助手席に座る友人にとっては、こんな天気に車で山の中で見たい景色って?と心の中で呆れていたにちがいない。
いくつものヘアピンカーブを抜けるとそれが目に留まった。
"あった!本当にあった!"
筆者は思わず口に出す。
事前調査で場所を特定はしていたのだけど、本当にあるとは…。
これには流石の友人も目ん玉ひん剥いて凝視している。連れてきた甲斐があったというものだ。
適当に車を止めて、件の物件まで歩み寄る。
皆さんご存知、任天堂のゲーム機"ゲームボーイ"。
1989年に発売されて後継機が出るまで携帯型ゲーム機のフラッグシップとして首位を確立してきた。
で、今目の前に鎮座しているそれは、所有者が捨てて野生化した姿────ではなく、店内販促向けに任天堂が設置した"ビッグゲームボーイ"だ。
令和の世の中ではあまり見かけなくなったゲーム屋さんでお試しで触れるアレだ。
どういう経緯でそうなったのかは不明だけれど、この個体は現在、山奥の個人宅のポストとして余生を過ごす。
しかし、いい感じに苔むしているし、集荷の時間も掠れて読めなくなっていることから、今は使われてないのかもしれない。
ネット上では摩訶不思議だの都市伝説だのと度々話題になるこのゲームボーイのポスト。
今日も四国の山奥で、お試しでゲームを触りにくる少年たちを待つように佇んでいる。




