自分にどんな”呪い”をかけていますか? | ZACグループ代表取締役社長・金森秀晃オフィシャルブログ

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株式会社ZAC社長 金森秀晃のブログ。
人事制度構築、教育・研修サービスとその現場から得た気付きについて綴っています。
企業研修・コンサルティング・スクールのことから、大好きなおやつの事まで幅広いブログです。

 

人生100年時代と言われる昨今。
セカンドキャリアに向けて資格習得の勉強をしてるんだという
40代・50代の管理職クラスの方々のお話は希望に満ちていて非常に刺激的です。

一般的には40代半ばを過ぎると体力や記憶力の衰えを自覚し始める人が多いように思います。
意外に思われる方も多いかもしれませんが、実は脳科学の研究では、記憶力そのものは歳を重ねてもたいして低下しないとされています。
実際加齢に伴う変化は当然のことながらあるかもしれませんが”ある事”によって
より衰える人とそうでない人に二分されるように思います。

では”ある事”とは・・・?
それは私たちの”思い込み”です。

面白い実験があります。
アメリカのタフツ大学の研究グループが、18歳~22歳の若者と、60歳~74歳の年配者を集めて実験を行いました。
実験の内容は
若者と年配者をそれぞれAとBの2グループに分けて
①リストに書かれた単語を記憶してもらう
②別の単語リストを見せて、先に見た単語リストにあった単語を尋ねる
というものでした。

Aグループの若者と年配者の正答率はどちらもほぼ50%と差はありませんでした。
一方でBグループでは、年配者のみ正答率がAグループよりも約30%も大幅に下がってしまったという結果が得られました。

AグループとBグループ、一体何が違うのでしょうか・・・?

実はAグループの若者と年配者には「ただの心理学実験です」と伝えてからテストを行い、
Bグループの若者と年配者には「これは記憶力のテストです。通常は年配の方の成績が悪くなります」と伝えてからテストを行ったのです。

この実験から何がいえるかというと「年を取ると記憶力は悪くなる」という思い込みによって
脳のパフォーマンスを制限してしまっているかもしれないということです。

思い込みによる制限はこの実験に限らず、私たちの日常のいたるところに蔓延っているかもしれません。

私は口下手だから
私は文章を書くのが苦手だから
私は頭が悪いから

という感じでもはや”呪い”とも言えそうな思い込みを気軽にかけ続けているかもしれません(-_-;)

どうせ”呪い”をかけるなら、
私はちょっとずつ話せる人が増えている
私は去年よりも文章を書くのが好きになっている
私は昨日よりも●●について詳しくなった
という感じで、自分に制限をかけない、変化を実感できるものにしたほうがお得ですよね。

加齢は誰にも止めることができない自然の摂理です。
とはいえ、今この瞬間が私たちの一番若い日!
自分にも周りの人にもハッピーな呪いをかけていきましょう(^^)/

人事コンサルタント
金森 秀晃