上)エルサレム市内のヘロデ王の門に刻まれた菊
下)ヘロデ王の棺
だが、メソポタミアやエジプトでは、古くから16弁菊花紋は多用されており、イスラム帝国においても同様である
エジプトではツタンカーメン王の墓から出土した、青銅の菊の紋章が有名
また、アッシリアでは、歴代の王が、菊の花のリストバンドをしてた
守護神を意識した王の証といわれている
ライオン狩りをするアッシュルバニパル王(アッシリア)
菊の花の紋章のリストバンドをしている
150年ほど前にシュメールの遺跡が見つかり、最古の高度文明であることがわかってきた
シュメールの神話は、太陽神アンと蛇神キの息子がエン=リルと言う牛の角を持った少年であり、風神(武神)の性格を持ち、太陽神の性格も引き継いでいた
エン=リルこそが、最高神であり、太陽神アンから菊の花紋を受け継いだ
時代とともに神の呼び名が変わり、エン=リル ⇒ ミトラ ⇒ バール神となるが、同じ流れの神である
この神の信仰が、メソポタミア中に広がり、信奉されている
ペルシャ帝国の守り神ミスラ(ミトラ)となり、インドに伝わってアスラ=アシュラ(阿修羅)
インド人が牛の肉を食べない理由は、牛の頭を持つ、ミトラ=バール神の信仰が伝わった為である
故に、神聖な生き物として、牛を食べない
ミトラはギリシアでアポロンと習合している。
ミトラの救世主(マイトレーや)の性格は、日本に伝わり、弥勒(ミロク)菩薩にもなっている
シュメールから出土した太陽神アンのレリーフ
菊紋と十字架が見える
ミトラ・バール神の影響が強い中東では、古代から現代に至るまで、あらゆる国で、そのシンボルである16弁菊花紋が使われている
バビロニアもアッシリアもペルシャ帝国もトルコ帝国も、フセインのイラクもみな......
従って、古代イスラエル王国で16弁菊花紋が、多数見られるからといって、ヘブライ(ユダヤ)人と日本人又は天皇家のかかわりを示すものとは言えないのである
3.日本人の祖先はユダヤ人か?
更に、青森県の大平山元遺跡で発見された縄文土器は、なんと紀元前14500年で世界で2番目に古い土器である
長崎県北松浦郡吉井町から福井洞穴より12000前の土器、長崎県佐世保市の竜泉寺洞穴より13000前の土器が発見されていてこれらも世界最古級。
縄文文様がつき始めたのは、およそ紀元前1万前からである。
日本と対岸の中国大陸の文明などは、世界でも飛びぬけて古いのである
この文明の古さから見て、ヘブライ人(ユダヤ人)は、日本人の祖先であるというには無理がある
遺伝子から見た日本人は、言うまでもなく、モンゴリアン(黄色人種)である
ヘブライ人=ユダヤ人は、アラビア人。所謂、有色白人種になる。
現在世界のユダヤ人の多くは、アシュケナジーと呼ばれる白人。
「偽ユダヤ人」とも呼ばれ、ロシア南部のカザール汗国の末裔
スラブ系の白人で、生き残るために、王族以下一斉にユダヤ教に改宗したもの
従って、本来のユダヤ人とは、血の繋がりがない
欧州各国に住んでいたユダヤ人、そしてイスラエルを建国したもアシュケナジー、つまりスラブ系カザール人である
従って日本人は、いずれのユダヤ人とも、人種が異なるのである
更に、言語的側面を見る
ヘブライ語とかなの共通性や、単語の共通性(数千語に及ぶとされる)が、言われる
しかし、古代ヘブライ語は、セム語に分類される為、セム系語族
アラム語の一種である
しかし、日本語はアルタイ語族に属するが、全くの孤語で類似の言語がない
最近の研究では、古代シュメール語の文法が日本語に酷似している事がわかってきた
日本語と共通の文法を持つのは、アイヌ語、朝鮮語、シュメール語だけである
故に、日本語はヘブライ語の影響が強いかも(?)しれないが、別言語であることがわかる