⚫︎焼いたフルーツをコーンフレークに乗せて……


午前11時ごろから、

私のブランチタイムが始まる。


コーンフレークの上にヨーグルトと、

ココナッツオイルで焼いたフルーツを乗せる。


かけるのは、豆乳と牛乳。


きなこもふりかける。


ボリューム満点で、気に入っている。



ところで、なぜ焼いたフルーツなのか?


それは、生が苦手だから。


何となく背中が重くなるのだ。



今日も11時を回って、

ブランチタイムがやってきた。


今日乗せるフルーツは、

バナナ、梨、ぶどう。


焼く前に食べやすい大きさに切って

フライパンに投入……


しようと思った時、ぶどうと目が合った。



みずみずしくて、パツパツなぶどう。


思わずひと口食べる。


案の定、背中が重くなった。


重いと言うのは、鈍痛のような感覚。



少し前までは、

生のフルーツを普通に食べていた。


ただ何となく、

りんごやキウイを食べた後は

背中の痛みが強くて、

この2つは苦手なのだろうなと自覚していた。


それでも好きだから食べていた。


そしてそのたび、背中が痛くなっていた。



他のフルーツに関しては、

そこまで気に止めていなかった。


ただある時、ふと気になって、

他のもいくつか食べて確かめてみた。


バナナ、梨、ぶどう、

桃、グレープフルーツ……


全体的に、

背中が重くなるのを感じた。


そんなわけで最近は、

生のフルーツを食べていなかった。



今日、久々に食べて

やはり苦手なのだと自覚。


何なら久々だから、

余計に重さを感じた。



不思議なことに、

以前は大好物だった生のフルーツを

今ではあまり食べたいと思わない。


焼いたフルーツを食べた後の体の楽さ、

生のフルーツを食べた後の体の重さ。


どちらも体が経験しているからだろう。


といっても、今日のような誘惑は

たまにはあるのだけれど。


でもやっぱり当分は、生のフルーツは

食べなくて良いかなと思っている。



血液検査でわからなくても、

大きなアレルギー反応がなくても、

体は自分が得意・不得意な食べ物を

知っている。


得意なものを食べれば体は喜び、

不得意なものを食べれば体は沈む。


だから私は、

明日も焼いたフルーツを食べて、

体に元気を送るのだ。





 

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