子どもに 自己”劣等感”を植え付けないために | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。

 

先日、各国の「精神的幸福度」についてのニュースがありました。

 

日本は、38カ国中37位で、ワースト2位でしたね。

 

くわしくはこちら

 

15歳時点での生活満足度、若者の自殺率から割り出したのだそう。

 

残念だなあと思います。

 

本日は、子どもの劣等感と敏感さについて お話ししていきます。

 

 

さてさて。

 

「うちの子、なんでこんなに弱いのかしら」

 

「どうして、こんなに神経質なの?」

 

と悩まれている方おられますか?

 

 

すでにご存じかもしれませんが、

 

『ひといちばい敏感な子(The Highly Sensitive Child)』(以下、「HSC」)

 

について書いていきますね。

 

 

おととし、「ハッピー子育てアドバイス」で著名な明橋大二先生をお迎えして、イベントを行いましたが、

 

そのときのテーマが「HSC」、ひといち倍敏感な子。

 

こんな感じの子です↓。

 

1.すぐにびっくりする

2.服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる

3.驚かされるのが苦手である

4.しつけは、強い罰よりも やさしい注意のほうが効果がある

5.親の心を読む

6.年齢の割に、むずかしい言葉を使う

7.いつもとちがう臭いに気づく

8.ユーモアのセンスがある

9.直感力に優れている

10.興奮したあとはなかなか寝つけない

11.大きな変化にうまく適応できない

12.たくさんのことを質問する

13.服がぬれたり、砂がついたりすると着替えたがる

14.完璧主義である

15.誰かがつらい思いをしていることに気づく

16.静かに遊ぶのを好む

17.考えさせられる深い質問をする

18.痛みに敏感である

19.うるさい場所を嫌がる

20.細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく

21.石橋をたたいて渡る

22.人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく

23.物事を深く考える


【得点評価】

13個以上に「はい」なら、HSCの可能性大。

しかし、「はい」が1つか2つでも、その度合いが極端に強ければ、HSCの可能性があり

 

ちなみに、娘はチェックリストを絵に描いたような子です。

 

小さいときは、私の育て方が過保護なのかな…?と悩んだこともありました。

 

 

<参考記事>
最強子育て。うちの超過敏な娘について。

 

でも、あるとき吹っ切れて、「こういう子なんだ」と受け止められるようになってから、すごく楽になったのですよね。

 

その参考となった考え方のひとつが「HSC」、「ひといちばい敏感な子」という考え方です。

 

 

HSCは、病気ではなく 生まれ持った特性のひとつ。

 

「治す」「治療する」対象ではありませんし、ましてや、育て方が悪いわけでもありません。

 

「そういう子」なのだというだけのこと。

 

 

ここで難関なのは、

 

「HSC特有の特性を、よしとしない社会」

 

です。

 

 

私が教師だったころにも、とても敏感な子どもたちがいました。

 

5人に1人は HSCの特性を持っていると言われるので、教室に何人かはいる計算になりますね。

 


そういった子たちは、刺激に弱いです。

 

 先生が他の子を怒っていてもこわい、

 ちょっとしたことで 不安になってしまう、

 他の子が気にしない 些細なことで、びくびくする。

 

何人もの子の顔が 浮かびます。

 

 

残念ですが、今の学校教育では、

 

「我慢できる子がよい子」

「ちゃんとした子は、しつけができてる子」

「強くならないと、大人になったときに大変」

 

といったレッテルが貼られがちです。

 

*すべての学校や先生がそうだというわけではありません

 

 

 

学校は「きちんと」「困難に負けずに」「完璧に」できる方が評価ところ。

 

私も教員時代は、レッテルを貼ってしまう側だったかもしれません。

 

sathyatripodiによるPixabayからの画像

 

 

でも、

 

「なんで、あなたはそうなの!?」

「そんなこと気にしない方がいいよ!」

 

と叱ったところで、その子の気質は変えられないのですよね。

 

 

いいえ。

 

変えられないどころか、かえって

 

「私はダメな人間なんだ…」

 

と自己”劣等感”を 植え付けてしまいかねません。

 

 

だから 私は、親ぐらいは 子どもの理解者でありたいと思っています。

 

敏感なことを 

 

「そう感じたんだね」

 

と否定も肯定もせずに、受け止めていきたい。

 

同意はしなくていい。

 

ただ「そう思ったんだね」と寄り添いたい。

 

 

親にできることなんて そのくらいしかないですもん。

 

変えられないこと(=生まれ持った気質)を 変えようとすることほど、ムダなエネルギーはありませんから。

 

 

おのころさん

↑明橋先生を迎えてのイベント。先生は一番右。大口開けてるのが私。緑のジャケットはおのころ心平さん。

 

 

そして、私は HSCを知る人が もっと増えていけば、いいなと思っています。

 

「この子は、こういう特性を持った子なんだな」

 

と、あたたかいまなざしが注がれていくといいなあ。

 

 

そもそも、「よい」「悪い」というものさしは、子どもの気質を見るときには いらないですよね。

性格って「よい」「悪い」と分けられないから。

 

親にとって「都合がよい」「都合が悪い」はあるけど。

 

 

いろんな人がいて この社会が成り立ってる。

 

白と黒みたいに、二極化したとらえ方じゃなくて、マーブルチョコみたいに いろんな色の性格がある、と 考えたい。

 

色も「赤がよくて、黄色が悪い」という基準がないように、どんな子も

 

「そういうカラーの子なんだ」

 

と思えたらいいなあと思っています。

 

 

それは 発達障害なんかもそうね。

 

まずは「この子は どんな子なんだろう?」と理解しようとする気持ちがあるからこそ、子どもに寄り添っていけます。


 

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漫画で読みやすい。

 

具体的でわかりやすい。

 

 

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