こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
先日、各国の「精神的幸福度」についてのニュースがありました。
日本は、38カ国中37位で、ワースト2位でしたね。
くわしくはこちら
15歳時点での生活満足度、若者の自殺率から割り出したのだそう。
残念だなあと思います。
本日は、子どもの劣等感と敏感さについて お話ししていきます。
さてさて。
「うちの子、なんでこんなに弱いのかしら」
「どうして、こんなに神経質なの?」
と悩まれている方おられますか?
すでにご存じかもしれませんが、
『ひといちばい敏感な子(The Highly Sensitive Child)』(以下、「HSC」)
について書いていきますね。
おととし、「ハッピー子育てアドバイス」で著名な明橋大二先生をお迎えして、イベントを行いましたが、
そのときのテーマが「HSC」、ひといち倍敏感な子。
こんな感じの子です↓。
1.すぐにびっくりする
2.服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
3.驚かされるのが苦手である
4.しつけは、強い罰よりも やさしい注意のほうが効果がある
5.親の心を読む
6.年齢の割に、むずかしい言葉を使う
7.いつもとちがう臭いに気づく
8.ユーモアのセンスがある
9.直感力に優れている
10.興奮したあとはなかなか寝つけない
11.大きな変化にうまく適応できない
12.たくさんのことを質問する
13.服がぬれたり、砂がついたりすると着替えたがる
14.完璧主義である
15.誰かがつらい思いをしていることに気づく
16.静かに遊ぶのを好む
17.考えさせられる深い質問をする
18.痛みに敏感である
19.うるさい場所を嫌がる
20.細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
21.石橋をたたいて渡る
22.人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく
23.物事を深く考える
【得点評価】
13個以上に「はい」なら、HSCの可能性大。
しかし、「はい」が1つか2つでも、その度合いが極端に強ければ、HSCの可能性があり
ちなみに、娘はチェックリストを絵に描いたような子です。
小さいときは、私の育て方が過保護なのかな…?と悩んだこともありました。
<参考記事>
最強子育て。うちの超過敏な娘について。
でも、あるとき吹っ切れて、「こういう子なんだ」と受け止められるようになってから、すごく楽になったのですよね。
その参考となった考え方のひとつが「HSC」、「ひといちばい敏感な子」という考え方です。
HSCは、病気ではなく 生まれ持った特性のひとつ。
「治す」「治療する」対象ではありませんし、ましてや、育て方が悪いわけでもありません。
「そういう子」なのだというだけのこと。
ここで難関なのは、
「HSC特有の特性を、よしとしない社会」
です。
私が教師だったころにも、とても敏感な子どもたちがいました。
5人に1人は HSCの特性を持っていると言われるので、教室に何人かはいる計算になりますね。
そういった子たちは、刺激に弱いです。
先生が他の子を怒っていてもこわい、
ちょっとしたことで 不安になってしまう、
他の子が気にしない 些細なことで、びくびくする。
何人もの子の顔が 浮かびます。
残念ですが、今の学校教育では、
「我慢できる子がよい子」
「ちゃんとした子は、しつけができてる子」
「強くならないと、大人になったときに大変」
といったレッテルが貼られがちです。
*すべての学校や先生がそうだというわけではありません
学校は「きちんと」「困難に負けずに」「完璧に」できる方が評価ところ。
私も教員時代は、レッテルを貼ってしまう側だったかもしれません。
sathyatripodiによるPixabayからの画像
でも、
「なんで、あなたはそうなの!?」
「そんなこと気にしない方がいいよ!」
と叱ったところで、その子の気質は変えられないのですよね。
いいえ。
変えられないどころか、かえって
「私はダメな人間なんだ…」
と自己”劣等感”を 植え付けてしまいかねません。
だから 私は、親ぐらいは 子どもの理解者でありたいと思っています。
敏感なことを
「そう感じたんだね」
と否定も肯定もせずに、受け止めていきたい。
同意はしなくていい。
ただ「そう思ったんだね」と寄り添いたい。
親にできることなんて そのくらいしかないですもん。
変えられないこと(=生まれ持った気質)を 変えようとすることほど、ムダなエネルギーはありませんから。
↑明橋先生を迎えてのイベント。先生は一番右。大口開けてるのが私。緑のジャケットはおのころ心平さん。
そして、私は HSCを知る人が もっと増えていけば、いいなと思っています。
「この子は、こういう特性を持った子なんだな」
と、あたたかいまなざしが注がれていくといいなあ。
そもそも、「よい」「悪い」というものさしは、子どもの気質を見るときには いらないですよね。
性格って「よい」「悪い」と分けられないから。
親にとって「都合がよい」「都合が悪い」はあるけど。
いろんな人がいて この社会が成り立ってる。
白と黒みたいに、二極化したとらえ方じゃなくて、マーブルチョコみたいに いろんな色の性格がある、と 考えたい。
色も「赤がよくて、黄色が悪い」という基準がないように、どんな子も
「そういうカラーの子なんだ」
と思えたらいいなあと思っています。
それは 発達障害なんかもそうね。
まずは「この子は どんな子なんだろう?」と理解しようとする気持ちがあるからこそ、子どもに寄り添っていけます。
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漫画で読みやすい。
具体的でわかりやすい。
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