教師が親を指導しても、いいことはないのねん | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

年末年始には、先生向け「子どものこころのコーチング講座(初級)」が行われました。

 

ご参加くださいました16名の先生、ありがとうございます!

 

 

講師を務めました、2人のブログはこちらです。

 

●まちりえちゃん

 

●ようちゃん

 

 

夏には タイプ別診断を元にした、中級講座も行います。

 

保護者対策にも、子どもたちへの対応にも とっても役立つので、ぜひいらしてくださいね。

 

東京オリンピックと パラリンピックの間ぐらいに行います。

 


 

さてさて。

 

今日は「教師が親を指導しても、いいことはないのねん」という話。

 

 

フェイスブックを見ていたら、お友達がぐちっていました。

 

先生から

 

「忘れ物が多いので、声をかけてください」

 

と連絡があって、責められたように感じた、とのこと。

 

わかる~~。わかるわ~( ̄▽ ̄)。

 

 

私、新米教師のころ、同じことを連絡帳に書いてしまって、怒鳴りこまれたことがありました。

 

「うちの子が、週に何回、何を忘れたっていうんですか?!

 

 ちゃんと言ってみなさいよ!!私のせいなんですか!?」
 

私も 今は親なのでよくわかるのですが、親としては、胸がチクンとしますよね。

 

 

以前、講演会の打ち合わせをしていたときにも、同じことを感じたときがありました。

 

依頼くださった小学校側の要望として

 

「親を指導してほしい」

 

という言葉が 出てきたのです。

 


迷ったのですが、

 

「親を指導してしまうと 責められたように感じてしまう人が多いように思います。
 

 『私は完璧な親です』と思っている人は少なくて、みなさん罪悪感を抱えています。

 

 できれば、指導ではなく、同じ母親の立場としてお話をさせてください。」

 

そんな風にお願いをしました。

 

 

私ね、親を指導して よくなった例って あまりないと思っています。

 

先生って、ついつい 親を「指導」します。

 

子どもに対してと同じ感覚で。

 

私、それで 教員のとき 一部の保護者に、すっごい嫌われたことがあります~…( ̄▽ ̄)

 

 

 

たとえば、よくある話ですが 懇談会で、

 

「子どもには、怒らずに叱るようにしましょう。」

 

という話をしたとします。

 

 

でもさ。

 

怒らないようにしよう、と言われて 怒らなくなる母親っているの?

 

たぶん、いないよね。

 

 

たとえばね。

 

「もっとお子さんの話を聞いてあげましょう。

 

 子どもが 自分から 話したくなる家庭にしてください」

 

って言われたとしてもさ。

 

不十分だよね。

 

どんなふうに聞いたら、子どもが話すようになるのか わからないですもん。

 

 

「指導」って 上から目線なのっ。

 

んで、教師の側からすると、指導してるつもりなんてないから、たちが悪い。

 

”教師”って 昔の私のことです。…すみません(;´Д`))


もちろん、そうじゃない先生もいますよ(*^_^*)。

 

 

 

伝え方が上手な先生は、聞き上手です。

 

観察してみると、相手の立場になって 話を聞いていることが わかります。

 

共感をしたり、提案をしたり、一緒に 寄り添って 考えているのねん。

 

「お母さん、どうにかしてください!」ではなく「一緒に 考えていきましょう」という姿勢。

 

 

何より、人に何かを伝えたいと思ったら、その数倍 相手の話を聴く必要があります。

 

なぜなら、人は

 

「聞き手の耳が開いてないと」

 

何を伝えても伝わらないないから。

 

たくさん自分の話を聴いてもらえてこそ、「この人の話も聞いてみよう」思えようになるのです。

 

 

サンシャイン池崎も、こんな話をしてたなあ。

 

「昔、生命保険の営業をしていたことがあります。

 

 全社の中で2位ぐらいになって、月に80万ぐらい稼ぎました。

 

 営業の秘訣は、相手の話をちゃんと聞くことなんです」

 

ただテンション高いだけの人じゃないんだね(笑)

 

相手の話を聴こうという姿勢があるからこそ、信頼してもらえる。

 

 

話は変わるけど、

 

 

そろそろ、年長さんは 入学準備が始まりますね。

 

上に貼った画像は、ある学校で配布された「入学前のお子様に身に付けさせたいこと」というお手紙です。

 

 

これもね、本当はびっくりしました。

 

「なんじゃこりゃ!こんな手紙を出す学校まだあるんかい!」

 

かなり時代錯誤なお願いだよね。

 

 

●ちょっと待て!日本人の悪い癖だぞ

 

の記事にも書いたけど、このお手紙ね、あんまり真に受けなくていいから。

 

たぶん、毎年同じお手紙を 何十年とコピペしてるだけじゃないかな。

 

指導してるつもりもなくて、あんまり深い意味はないと思う。

 

 

なのでね、こういった手紙に 過敏に反応しないこと。

 

「これって、変じゃないですか!?」

 

「NO!という権利もある」

 

っていうことじゃなくてね。

 

 

戦わない。抗わない。決めつけない。

 

「私はこうしていきたい」

 

という信念だけ持ってればいい。

 

相手を否定しようとすると、いらんエネルギーを使います。

 

 

まずは、目の前のことをよく見ること。

 

現場の先生たちに話を聞いてみたら、意外とあなたと同じ意見かもしれない。

 

入学してみて、やっぱり変な学校だった…となるかもしれないけど、子どもは 楽しく通うかもしれない。

 

それなら、それでいいじゃない。

 

 

実は、私も、娘を私立中に入れたはよいものの、最初は モヤモヤモヤモヤモヤモヤ…sss

 

昭和かよ!!

 

なんで、こんなつまらーん学校に 大金払っていれてしまったのだろう…

 

ちょっと コーチングとか アドラーとか、何でもいいから 職員研修でやってくれよ

 

アンガーマネジメント研修をしたんだったら、指導に生かしてよ

 

ブツブツブツブツ…ブツブツ

 

心の底で悪態ついてました。

 

 

 

でも、娘は生まれて初めて「学校行くのが楽しい」と言ってる。

 

1年生の時の担任の先生は 特にすてきだった。

 

懇談会のときに、

 

「私は、自分の子どもと同じように クラスの子どもたちも愛します。

 

 愛する、というのは、絶対にあきらめないということです」

 

とお話くくださってて、涙をこらえるのが大変だった。

 

(3人のお子さんをお持ちの男性の先生です・

 

 今年から ちがう学年に行ってしまわれて 本当に残念…)

 

 

 

学校の一部を見ればモヤモヤするけど、全体を見れば 何も問題は起きてないと 感じました。

 

現状を見て問題が起きてたら、対処すればいい。

 

モヤモヤして、先生たちを指導しようとしても 争いが起きるだけだからねん。

 

 

学校と戦わない。抗わない。決めつけない。

 

「私はこうしていきたい」という信念だけ持ってればいい。

 

学校に限らずね。

 

どこにエネルギーを向けるのか、って大事です。

 

 

 

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