TOTO「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」


①ビルの屋上でリラックス氏ら雰囲気でセッションする様子に
 TOTOの繋がりの深さが垣間見られるPV。
 所々でニコニコしながらベースプレイする姿が映る、
 マイク・ポーカロが印象的です。




②1990年のライブから。
 ここでもスティーブ・ルカサーの右でプレイするマイクが見られます。
 この2年後、兄ジェフが他界。
 今、マイクもジェフの元に向かっているのでしょうか・・・



☆Toto "I'll Be Over You" from the album ”Fahrenheit"
 1986年Billboard Hot100 最高位11位


Some people live their dreams
Some people close their eyes
Some people's destiny
Passes by

>> 自分の夢のために生きる人もいれば
>> その夢の前で目を閉ざす人もいる
>> その人の運命が
>> ただ通り過ぎていくだけの人も

There are no guarantees
There are no alibis
That's how our love must be
Don't ask why

>> 何の保証もない
>> 確かなことだってない
>> それこそがボクたちの愛の宿命
>> 理由など訊かないでくれ

It takes some time
God knows how long
I know that I can forget you

>> 時間がかかるんだ
>> 神のみぞ知るその時の長さを
>> その時こそボクが君を忘れられることを

As soon as my heart stops breakin'
Anticipating
As soon as forever is through
I'll be over you

>> 心が傷つかなくなったらきっと
>> 待ち焦がれなくなったなら
>> 永遠が過ぎ去っていくその時こそ
>> ボクはキミを乗り越えられるだろう

Remembering times gone by
Promises we once made
What are the reasons why
Nothing stays the same

>> 想い出の時は過ぎ去っていく
>> ボクらが交わした約束でさえ
>> その理由が何であるかだって
>> 同じものなど何も残らないからだってことを

There were the nights
Holding you close
Someday I'll try to forget them

>> こんな夜もあったっけか
>> キミを抱き寄せたあの夜を
>> そんなこともいつか忘れてみようと思う

As soon as my heart stops breakin'
Anticipating
As soon as forever is through
I'll be over you

>> 心が傷つかなくなったらきっと
>> 待ち焦がれなくなったなら
>> 永遠が過ぎ去っていくその時こそ
>> ボクはキミを乗り越えられるだろう

As soon as my heart stops breakin'
Anticipating
Someday I'll be over you

>> 心が傷つかなくなったらきっと
>> 待ち焦がれなくなったなら
>> いつかボクはキミを乗り越えていきたい

As soon as my heart stops breakin'
Anticipating
Someday I'll be over you

>> 心が傷つかなくなったらきっと
>> 待ち焦がれなくなったなら
>> いつかボクはキミを乗り越えていきたい

As soon as my heart...

>> 心がきっと...

(Anticipating)


2007年にALS(筋委縮性側索硬化症)のためバンド活動を離れ、
約8年間闘病生活を続けていた、
TOTOのベーシスト、マイク・ポーカロさんが、
3月15日にご家族に見守られながら天に召されました。
59歳の若さでした。

TOTOには1982年の4枚目のアルバム、
「TOTO IV~聖なる剣~」のツアーセッションから、
TOTO結成以来のベーシスト、デヴィッド・ハンゲイトに代わっての参加でしたが、

兄のドラマー、ジェフ・ポーカロ(1992年に38歳で他界)、
弟のキーボーディスト、スティーヴ・ポーカロ(57歳)との3兄弟で、
高校時代に行っていたバンド活動が後のTOTOに繋がったと言われていて、
事実上のオリジナルメンバーとも言われています。

ボーカリストの相次ぐ交代や、バンドメンバーの入れ替わりの多い中で、
ギターのスティーブ・ルカサー、キーボードのデヴィッド・ペイチとともに
2007年まで不動のベーシストとして活躍。
セッション活動の盛んなTOTOらしく、
ボズ・スキャッグスやマイケル・フランクス、
シールズ&クロフツのツアーにも参加し、
渡辺美里のアルバムにも参加したことがあるそうです。

1988年の横浜文化体育館で初めて彼らのライブを見に行ったときにも
もちろんマイクがプレイしてました。
スティーブ・ルカサーや、特に大好きだったジェフ・ポーカロと比べると、
正直なところ、当時そこまでの印象は強くなかったのですが、
間違いなくTOTOの全盛期を支えた一人でした。

2007年のALS発症でのバンド離脱が、
TOTOの一時解散の原因だったと言われており、
後に彼の闘病活動を支援するために再結成ツアーを行ったのが、
2010~2011にかけて。

その2011年9月に、二度と見られないつもりで、
パシフィコ横浜で当日券を買って見に行ったのが、
もう2年半前⇒記事(2011.10.4)

さらに昨年4月にも再来日公演を東京ドームシティーホールで見ました。
記事(2014.5.16)

どちらのライブでも、マイクが無事健康を取り戻すことを願いながら。


「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」は、
1986年、6枚目のオリジナルアルバム、
「ファーレンハイト(Fahrenheit)」からのファーストシングルで、
ここでのボーカルはスティーブ・ルカサー。
ゲストコーラスにPVにも登場していたマイケル・マクドナルドが参加した
切ないラブバラード。

昨年のコンサートでもスティーブのボーカルがたまらなく印象的でした。

本当に残念なことだけど、
「アイル・ビー・オーヴァー・ユー」に歌われた、
永遠が終わることを知って、ボクらはキミを乗り越えていくという
そんなシチュエーションに思えて仕方ありません。

そして、まさに今週3月18日に、10年ぶりのオリジナルアルバム、
「TOTO XIV~聖剣の絆~」がリリースされます。

この最新作ではTOTO初代ベーシストのデヴィッド・ハンゲイトが復活。

復帰叶わなかったマイクの思いもすべて、
メンバーが受け継いでいってくれることでしょう。


マイク・ポーカロさんのご冥福をお祈りいたします。


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