また少し間が空いてしまいました。
季節は5月、GWに入りましたね。

この4月末に、たて続けて2本のコンサートに参加してまいりました。
先週末25日土曜日と週明け27日月曜日。
場所は東京ドームと渋谷BUNKAMURAオーチャードホール。

非常に濃密で思い出深いひと時でした。

実は昨年10月2日(木)に日本武道館で見たライブ報告もまだできていませんでした。

そこで、今回から3回連続でライブレポートスペシャルということで、

最初に先日見た2本、その後に昨年10月のライブ報告をしたいと思います。


まずは・・・

ちょうど1年前、5月17日(土)、
国立競技場で開催されるはずだったコンサート。

このブログでも報告(記事)しましたが、
体調不良で急きょキャンセルとなり、
結局そのまま全ての日本公演が中止になりました。

あの時、できるだけ早く日本に戻ってくるよと約束してくれてから1年足らず。
先月下旬、約束を果たしてくれました。

『ポール・マッカートニー・アウトゼア・ジャパンツアー2015』

大阪での1公演からスタートし、
東京ドームで3公演、
そしてビートルズとして来日して以来約半世紀ぶりとなる日本武道館公演。
武道館以外の公演は、若干の曲違いはあるものの全37曲の構成。
武道館のみ曲数は少なめですが、
他の公演では披露されなかったナンバーもあったようです。

ボクは東京ドーム2日目、4月25日(土)のコンサートに行ってまいりました。

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土曜日ということもあるのか、
開演1時間前でこんなにすごい人を見かけたのは初めてです。

IMG_20150430_081305760.jpg

今回は先行予約で早い段階でチケットを取れたのですが、
これが思いがけず、良い席でした。

ドームのコンサートは色々なアーティストで何回か見てますが、
1階席というのは意外と初めてかも。

バックネット裏よりやや1塁よりのブロック右端で、
見通しがすごくいい席でした。



距離はあるけど、アリーナよりある意味見やすいのかも。
それにしてもすごい人です。



開演時間は18時半だったのですが、約1時間遅れ。
左右サイドのスクリーンにビートルズのリミックスサウンドをBGMに
写真やアルバムジャケット、グラフィックが流れていく中、

ギターを掲げた青のジャケットのポールとバンドメンバーが登場。

「コンバンハ、トーキョー!ヤクソクシタネ、マッテタヨ!」






1962年生まれのボクにとって、
ビートルズが武道館公演を行ったのは4歳の時、
解散した1970年はまだ8歳で、
当然ながらビートルズ世代ではありません。

またウィングス活躍時がちょうど学生時代だったけど、
ほかに夢中になる洋楽アーティストが数多くいたし、
もちろん基本的ヒットナンバーとしてビートルズナンバー、
ウィングスナンバーはラジオで聴いてはいたけど、
そこまでビートルズに入り込むことってこれまでもなかった気がします。

ただ1980年のポール来日時の薬物逮捕、ジョンの射殺事件と、
その後「全米トップ40」などの洋楽番組を通して、
ポール、ジョンのナンバーに触れていく機会が増え、
アルバムも購入したり、好きな曲もできて、
ブログでもこれまで何曲か取り上げてきました。

それでも今日、こうやってコンサートに足を運ぶことになるとは
夢にも思ってませんでした。

ドームの座席に座る人たちを眺めていると、
ポール以上の年齢と思われる老夫婦から、
同じくらいの50代の夫婦やグループから、
意外と20代と思われる若者たちもかなりの数。

これはポールがここ数年立て続けに作品をリリースしたり、
グラミー賞などへの登場で話題を提供し続けたりし、
2013年の最新アルバム『NEW』に合わせたツアー来日もあったことで、
年代問わず興味を持っている人たちが多かったのかな。

だから当然それぞれのポール、ビートルズに対する
思い入れの深さも広さも方向性も様々だったと思います。

現在、毎週日曜日の夜23時、
ラジオ日本では「全米トップ40 THE 80's」の後に放送されている、
「ザ・ビートルズ10」という番組がありまして。

これがビートルズの公式発表オリジナル曲を
毎週リスナー投票でTop10を決めるという、
一見マニアックなビートルズ専門番組。
これまでも「全米:の後に何気なく聴いてはいたんですが、
昨年の来日公演(中止)の頃から随分と嵌るようになりまして、
この番組のおかげで随分ビートルズの曲も器も増えました。

面白い番組ですよ、お勧めです。


ということで、
この日の公演のセットリストに従ってライブの様子を書いていきますね。

今回のセットリストは2013年11月のジャパンツアー時の内容と
かなり一緒の部分が多かったようです。

(各曲はビートルズ、ウィングス、ソロそれぞれの収録オリジナルアルバムを表示。
シングルリリースのみの場合は、後年収録されたベストアルバムを表示しています)


★本編
1.Eight Days A Week(エイト・デイズ・ア・ウィーク)
  ビートルズ『ビートルズ・フォー・セール』(1964)

 ※今回の大阪、ドーム3公演の中でこの日だけオープニングがこのナンバー。
  ほかの日はすべて「マジカル・ミステリー・ツアー」だったようですね。
  歌いやすくて好きなナンバーなのでオープニングにピッタリな気がします。

2.Save Us(セイヴ・アス)
  ソロ『NEW』(2013)

 ※「ニホンゴガンバリマス」等々、
  全編を通して、かなり一生懸命日本語を使って紹介してくれてました。

3.All My Loving(オール・マイ・ラヴィング)
  ビートルズ『ウィズ・ザ・ビートルズ』(1963)

 ※この曲も今回のツアーではこの日と武道館だけだったようですね。
  これも聴きたかったのでやってくれてうれしかったです。

4.Jet(ジェット)
  ウィングス『バンド・オン・ザ・ラン』(1973)

 ※盛り上がるナンバーが続きます。
  大阪とドーム1,2日がこの曲で、ドーム最終日だけ、
  「あの娘におせっかい(Listen To What The Man Said)」だったようですね。
  この曲の後あたりだったか、青のジャケットを脱いで、
  白いシャツでずっと通してましたね。

5.Let Me Roll It(レット・ミー・ロール・イット)
  ウィングス『バンド・オン・ザ・ラン』(1973)  

6.Paperback Writer(ペイパーバック・ライター)
  ビートルズシングル(1966)『パスト・マスターズVol.2』収録

7.My Valentine(マイ・ヴァレンタイン)
  ソロ『キス・オン・ザ・ボトム』(2012)

 ※ベース、ギターと次々に楽器を変えていたポールがピアノの前に座り、
  「コノキョクハ、ナンシーノタメデス」
  こういった形で、誰かのために歌うという曲が何曲かあって、
  そのたびに温かい思いに包まれます。
  今回のツアーでも一緒に来日していたナンシー夫人にささげたナンバー。
  (ブログでもこの記事で取り上げています)
  バックスクリーンにはジョニー・デップらが出演しているPVが流れました。

8.Nineteen Hundred And eighty Five(1985年)
  ウィングス『バンド・オン・ザ・ラン』(1973)

9.The Long And Winding Road(ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード)
  ビートルズ『レット・イット・ビー』(1970)

10.Maybe I'm Amazed(恋することのもどかしさ)
  ソロ『マッカートニー』(1970)

 ※「コノキョクハ、リンダノタメデス」
  今回の曲の中からどの曲を訳詞で取り上げようかと悩んだ曲の一つです。
  ビートルズ解散時期、自らの活動のあり方に悩んでいたポールを支えた
  ウィングのメンバーであり、
  当時の妻リンダのことを思って書かれたこの曲。
  リンダをイメージした曲って何曲かあるんですよね。

11.I've Just Seen A Face(夢の人)
  ビートルズ『4人はアイドル』(1966)

 ※ビートルズはいろいろなタイプの音楽をやってきてたんだなと感じさせる
  軽快なカントリーナンバー。
  最近、原田知世がこの曲を全く違うテーストでカバーしています。

12.We Can Work It Out(恋を抱きしめよう)
  ビートルズシングル(1965)『パスト・マスターズVol.2』収録

13.Another Day(アナザー・デイ)
  ソロシングル(1971)『夢の翼~ヒッツ&ヒストリー』収録

 ※コンサート中盤あたりからのこういったロマンティックなナンバーの連続に
  うっとりしてしまいます。

14.Hope For The Future(ホープ・フォー・ザ・フューチャー)
  ソロ配信シングル(2014)

 ※ソロ名義では現時点での最新曲。
  ゲームソフト「DESTINY」のために書かれた壮大なナンバーで、
  今年に入ってからのツアーで初めてライブでも演奏されています。
  バックスクリーンにはこのゲームのアニメーション映像が流れ、
  このコンサートが2015年に入ってからでよかったなと思わせてくれた曲でした。

15.And I Love Her(アンド・アイ・ラヴ・ハー)
  ビートルズ『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(1964)

16.Blackbird(ブラックバード)
  ビートルズ『ザ・ビートルズ』(1968)

 ※アコースティックナンバーが続きます。
  この曲のイントロのギターが本当に美しい。

17.Here Today(ヒア・トゥデイ)
  ソロ『タッグ・オヴ・ウォー』(1982)

 ※「コノキョクハ、ジョンノタメデス。ジョンニハクシュ!!」
  ビートルズ解散時には、音楽面でも人間関係でも亀裂が生じ、
  それぞれの活動を続けていきながら、
  1980年12月に起こってしまったジョンの射殺によって、
  しばらく音楽活動を続ける気力がわかなかったというポールが
  万感の思いを込めてジョンのために歌ったナンバーです。

18.New(NEW)
  ソロ『NEW』(2013)

19.Queenie Eye(クイーニー・アイ)
  ソロ『NEW』(2013)

 ※最新アルバム『NEW』からのナンバーが2曲続き、
  バックスクリーンのグラフィックがアルバムジャケットと同じ、
  「NEW」マークで、カラフルなステージでした。
  このあたりのナンバーがヒットしたことも、
  若い観客がたくさん詰めかけた要因にもなっているのかもしれませんね。

20.Lady Madonna(レディ・マドンナ)
  ビートルズシングル(1968)『パスト・マスターズVol.2』収録

 ※軽快な曲の展開に合わせて、オードリー・ヘップバーンや、
  マリリン・モンロー、アレサ・フランクリンやティナ・ターナーといった
  「レディ・マドンナ」たちの映像画像が流れていました。
  “マドンナ”(Like A Virgin)は映像の中にはなかったですね^^;

21.All Together Now(オール・トゥゲザー・ナウ)
  ビートルズ『イエロー・サブマリン』(1969)

 ※子供たちのために歌いましょうというポールの誘いとともに、
  『イエロー・サブマリン』のアニメーションキャラクターが
  バックスクリーンいっぱいに踊っていました。
  この曲もそうなのですが、ビートルズ時代を含めて、
  最近のツアーまで演奏されたことのないナンバーが、
  2013年のものを含めて演奏されているようですね。

22.Lovely Rita
  ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967)

23.Eleanor Rigby(エリナー・リグビー)
  ビートルズ『リボルバー』(1966)

 ※ストリングスの美しくもさびしいナンバー。
  ステージの証明が落とされ、ポールとキーボードだけにスポットがあたり、
  じっくりと聴かせてくれました。

24 Being For The Benefit Of Mr. Kite!
  (ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト)
  ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967)

 ※前の曲から一転、サイケデリックなグラフィック映像がバックスクリーンだけでなく、
  ドーム天井に流れるカラフルライトも華やかなステージでした。

25.Something(サムシング)
  ビートルズ『アビイ・ロード』(1969)

 ※「コノキョクハ、ジョージノタメデス。ジョージアリガトウ!」
  2002年に亡くなったジョージ・ハリスンがリードボーカルをとったナンバーで、
  最初にポールがウクレレを手に、ジョージとは異なるスタイルで軽快に演奏した後、
  当時と同じ切ないギターの流れる壮大なバラードスタイルで演奏されました。

26.Ob-La-Di, Ob-La-Da(オブラディ・オブラダ)
  ビートルズ『ザ・ビートルズ』(1968)

 ※「ミンナデウタイマショウ!」
  日本でも子供番組などで流れ、大人から子供まで歌えるナンバー。
  ユッスン・ンドゥールのカバーによるCM曲としてもヒットしましたね。

27.Band On The Run(バンド・オン・ザ・ラン)
  ウィングス『バンド・オン・ザ・ラン』(1973)

 ※今回のツアーでは全体としてはビートルズナンバーが多いのですが、
  アルバム単位では、このウィングスの『バンド・オン・ザ・ラン』
  からの選曲が多いですね。

28.Back In The U.S.S.R.(バック・イン・ザ・USSR)
  ビートルズ『ザ・ビートルズ』(1968)

29.Let It Be(レット・イット・ビー)
  ビートルズ『レット・イット・ビー』(1970)

 ※やはりビートルズの中でも最も知られるナンバーであるが故、
  特に観客への歌を求められていなくても、自然とみんなが口ずさんでいました。

30.Live And Let Die(007 死ぬのは奴らだ)
  ウィングス 映画『007 死ぬのは奴らだ』サントラ収録

 ※オープニングのポールのピアノによる静かな歌から始まったかと思いきや、
  ♪Live and let...ドカ~ン!!!
  大方の期待通り、曲中3回ほどドーンと爆発しておりました。
  野外ステージではないので花火というわけにはいかないので、
  火は発煙筒でしたが、あとでポールが耳を押さえてました(笑)
  もちろん、この日一番のど派手なステージでしたね。

31.Hey Jude(ヘイ・ジュード)
  ビートルズシングル(1968)『パスト・マスターズVol.2』収録

 ※「Let It Be」同様、最も知られるナンバーとして、
  本編ラストのこの曲で、会場大合唱でしめくくりました。












  ここで一旦、ステージから去りますが、
  ここまでの31曲、1曲が短いとはいえ2時間以上、
  全く休憩も演出上の中休みもなく、
  フルパワーで通したのもすごいですが、
  このあと、ほとんど間髪入れず、
  ステージに現れたポール。

  「モットキキタイ?」


★アンコール1
32.Day Tripper(デイ・トリッパー)
  ビートルズシングル(1965)『パスト・マスターズVol.2』収録

  ※最近の「ザ・ビートルズ10」のTop10でも上位にいることが多い
   人気ナンバー。
   かなわない夢ですが、ビートルズというバンドで聴いてみたかったと
   思わせてくれます。

33.Hi, Hi, Hi(ハイ・ハイ・ハイ)
  ウィングス『レッド・ローズ・スピードウェイ』

34.Can't Buy Me Love(キャント・バイ・ミー・ラブ)
  ビートルズ『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(1964)

  ※この曲はこの日以外は本編で演奏され、
   武道館ではオープニングナンバーだったようですね。
   『デイ・トリッパー』同様、
   ビートルズというバンドが素直にイメージできるナンバーでした。
   この日以外のアンコール1のラストであった、
   『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』も聴きたかったですね。


★アンコール2
35.Yesterday(イエスタデイ)
  ビートルズ『4人はアイドル』(1966)

  ※再び、アコースティックギターを持って現れたポール。
   静かに語りかけるように、
   でもこれもみんなが口ずさみ、
   同じ想いを共有していました。

36.Helter Skelter(ヘルター・スケルター)
  ビートルズ『ザ・ビートルズ』(1968)

  ※『イエスタデイ』の流れから一転。
   激しいギターの音と、激しく点滅するステージライト。
   この日最もハードロックなステージでした。
   72歳のポール、ここまでフルパワーでやってきて、
   まだこの激しい歌が歌えるのかというシャウトの連続に圧倒。
   確かにこのステージでは、去年のような体調不良を起こしては
   とてもできなかったのもよくわかりましたね。


   「ソロソロカエルジカンデス。」
   ステージのラストだということを告げ、
   照明や音響などの全てのステージスタッフ、
   バンドメンバーへの感謝、
   「そして何よりさよならとありがとうを言いたい、君たちに。」
   

37.Golden Slumbers/Carry That Weight/The End
 (ゴールデン・スランバーズ/キャリー・ザット・ウェイト/ジ・エンド)
  ビートルズ『アビイ・ロード』(1969)





☆Golden Slumbers

Once there was a way to get back homeward
Once there was a way to get back home
Sleep pretty darling do not cry
And I will sing a lullaby

>> かつてそこには故郷へ戻るための道があった
>> かつてそこには家へ帰るための道があった
>> おやすみ、かわいい君よ、泣かないで
>> ボクが子守唄を歌ってあげるよ

Golden Slumbers fill your eyes
Smiles awake you when you rise
Sleep pretty darling do not cry
And I will sing a lullaby

>> 金色のまどろみが君の瞳を満たしていく
>> 微笑みが君の体を起してくれる
>> おやすみ、かわいい君よ、泣かないで
>> ボクが子守唄を歌ってあげるよ

Once there was a way to get back homeward
Once there was a way to get back home
Sleep pretty darling do not cry
And I will sing a lullaby

>> かつてそこには故郷へ戻るための道があった
>> かつてそこには家へ帰るための道があった
>> おやすみ、かわいい君よ、泣かないで
>> ボクが子守唄を歌ってあげるよ

☆Carry That Weight

Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weight a long time
Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weight a long time

>> ボーイ、君はその重荷を背負っていくだろう
>> これからずっとその重荷を背負っていくんだ
>> ボーイ、君はその重荷を背負っていくだろう
>> これからずっとその重荷を背負っていくんだ

I never give you my pillow
I only send you my invitations
And in the middle of the celebrations
I break down

>> 君にはボクの枕は渡さないよ
>> ボクはただ君へ宴の招待状を送るだけ
>> そしてその宴の途中
>> ボクは立ち去るとするよ

Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weight a long time
Boy, you're gonna carry that weight
Carry that weight a long time

>> ボーイ、君はその重荷を背負っていくだろう
>> これからずっとその重荷を背負っていくんだ
>> ボーイ、君はその重荷を背負っていくだろう
>> これからずっとその重荷を背負っていくんだ

☆The End

Oh yeah, all right
Are you gonna be in my dreams
Tonight

>> そうさ、いいかい
>> 君はボクの夢の中に出てきてくれるね
>> 今夜

And in the end
The love you take
Is equal to the love you make

>> そして最後に言うよ
>> 君が受け取る愛とは
>> 君が作り出す愛とイコールだってことを


ポールのライブでは定番となっているラストナンバー。

ビートルズとして作られたオリジナルアルバムとしては、
実質的最後のものとされている1969年のアルバム、
『アビイ・ロード(Abbey Road))』のラスト3曲のメドレー。
(アルバムではこのあともう一曲、
『ハー・マジェスティ』というごく短いおまけ曲もついてます。)

自らの子供、あるいは好きな人に対して、
これまでのこと、これから先のこと、
そして最も大事なことを語りかけている曲。

ジョン・レノンがオノヨーコとの関係をこのまま続けていくと
二人にとって重荷になるというメッセージや、
ポールがバンド活動、あるいはソロ活動への移行について
感じている想いがつづられているとも言われています。

ビートルズ名義での翌年1970年のオリジナルアルバム、
『レット・イット・ビー』制作発表の前にバンドは解散してしまい、
ここから4人それぞれの道を進むとともに、
しばらく、ポールとジョンの間に対立関係が生まれてしまうのです。


ビートルズの曲はあまりに多種多彩で、
当時のバンドとしての状況や、
彼らに触れていたファンの想いも重なり、
自分ではここで紹介するには、
とても太刀打ちできないものですが・・・


この約2時間45分。
終了時には夜10時をとっくに越えていたステージを見終えて、
本当に幸せな時間でした。

今の勢いであれば、ポールはまた新しい作品を生み続け、
また日本のステージに帰ってきてくれる気がします。



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