建設業ISOお助けブログ -48ページ目

ISOの求めるもの

コンサルタント先の四国香川の丸亀城の石垣です。「石の城」といわれる名城です。全く知りませんでしたがふと訪れたときに石垣を見て圧倒されました。標高66mの亀山に高さは3段で平面的には正方形に積まれた巨大石積擁壁の城壁です。知らなかったなあ~

ISOはPDCAをまわすことにより顧客満足を達成するための継続的改善を行うものです。そのためには品質マネジメントシステムという仕組み作りが必要になり細かく規格で明記されています。

例えば品質目標というのがあります。運用面で最も苦労されているものです。しかし規格は結果(パフォーマンス)までは言ってませんから、品質目標を設定する仕組みができているかが問われています。社長の方針を受けて目標を作る仕組みがあるかが問われています。

裏を返せば仕組みの無い企業が如何に多いかということです。目標はあっても掛け声だけで終わったり、目標がなかったり、毎年のトップにより作ったり作らなかったり、というようにバラバラではなく会社として品質目標を作る仕組みは出来ています。ということを審査で認めていただくことが認証取得になります。

もちろん運用面で生きた仕組みにする必要がありますし、審査においても運用面で積極的に活動されている企業は評価されることになります。

しかし基本はあくまで仕組みが出来ていることです。メンバーが代わっても会社として機能する仕組みがあるか否かが重要になります。仕組みがあればおのずと結果がでてくるだろうという考えです。ですから社長の責任は大きくなります。

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妥当性確認

チベットのラサ市街です。ポタラ宮からの眺めですが山に木々は全くありませんでした。厳しい自然環境です。

妥当性確認は設計(規格7.3.6)とプロセスの妥当性確認(7.5.2)で言葉として出てきますが特に悩ましいのが設計です。

まずプロセスの妥当性確認(7.5.2)は一般的には特殊工程といいまして製品の正当性を確認するときに破壊試験しかない場合、破壊することにより製品そのものの存在がなくなり困ることになります。このようなときに工程や手順が正しければ製品も正しいだろうと考えが妥当性確認になります。特殊工程は建設の場合、溶接、圧接、場所打杭、薬注、防水などがあります。要は正しい手順や有資格者で仕事をすれば問題がないだろうというものです。もちろん場所打杭、薬注などの破壊試験が困難なケースも妥当性確認が必要になります。

次に設計の妥当性確認ですが、設計は検証(7.3.5)がありますのでどうしても混乱してしまいます。検証は設計条件に対してすべて満たされているかを設計図で確認することですから単純な作業になります。では設計の妥当性確認はどうなるかといいますと簡単に言えば「顧客のニーズの確認」になります。お客さんへ引き渡した構造物がお客のニーズを満たしているかの確認です。

顧客のニーズを満たすために忘れがちであるが最も重要なものは暗黙の了解(規格7.2.1b)の確認です。これは例えば屋根工事をした場合に雨が漏らないとか、食堂でうどんを注文したときに箸が出てくるとか、言わなくても当然のことを行っているかが重要になります。結構この暗黙の了解を無視した設計はよくみかけます。

箸で思い出しましたが最近の飲食店では箸は二つに割れず中途半端な状態のものが多いですね。箸は二つにまともに割れて使えるものが「箸」であって妥当性確認がされていない証拠と思います。

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施工品質計画書が崩壊の入り口

チベットの祈りの旗「タルチョ」です。標高5000mくらいだったか?高山病に悩まされました。

いままでISOについて現状等を述べてきましたが、ではどうすればよいのかということが重要になります。ゆっくりと述べて行きたいと思います。ISO9001でいつの間にか蔓延したのが施工品質計画書です。しかし企業には既存の個別施工計画書や汎用的な単一工事の施工計画書、実行予算書、工程表等がありながら何故か施工品質計画書で説明される企業が多いのが現状です。

しかし結論から言いますと今すぐ施工品質計画書の呪縛から逃れて身近な資料で行うことが効率的に運用できることになると思います。特に企業においては予算関連の資料は大なり小なり必ず実行されており利益の追求にもつながり効果的にISO9001を運用するためにも有効なツールになると思います。

予算書は施工計画および工程表分析や資機材等のインフラや安全照明等の作業環境の検討がされて作られるものです。この場合の予算書は詳細なほど良いのは当然ですがラフなものでも十分使えると思います。

とにかく施工品質計画書という無意味なものはキャンセルして足元の利益を源泉とする既存の金にまつわる帳票によって運用をしてみませんか。

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技術士建設部門

中国の西安建築科技大学付属小学校の生徒さんとの記念撮影です。彼らの英会話能力の高さ海外留学の多さには驚きました。中国ははるかに想像を超えて先に行っていると思いました。

私は建設部門技術士ですが常に疑問に思っていることがあります。それは書店に行っても建設業の売上増や利益に関する本が皆無に等しいということです。私の住んでる神戸はジュンク堂という今では有名な大書店の発祥の地ですが専門書を多く抱えるジュンク堂でさえ皆無に等しい状況です。

でもこれは極めて異常なことです。例えば小売業や製造業、サービス業をはじめ多くの業種において売上増に関するプロモーションやマーケティングの本は花盛りですが建設部門はありません。もちろんわずかですがあることはありますが宝探し状態です。

これを考えたときに建設業の体質を垣間見る感じがします。公共工事依存の業界体質のなかで売上増の発想はなく社会資本整備という大義に満たされた右肩上がりの経済状況や談合等の体質が自助努力で売上増を図ることをやめてしまったのです。しいて言えば設計変更という手段でしか売上増を見込めない状況になっています。

書店に行けば建設部門の技術書に関する書籍は膨大な数がありますが金儲けをするための本はほとんどありません。特に公共土木に依存する売上増の本は皆無に近いです。技術士はコストを考慮して国民経済の発展に資することが重要になります。この観点から考えますと社会資本整備のための国民資産の効率的な運用の視点ももちろん重要ですが、もっと身近な建設業界の生きるか死ぬかを考えた場合、利益を中心に生き残る戦術を考える視点が今の技術士には最も重要な責務ではないかと感じていますし、関連する本がもっと多く出ることを期待しています。間接的にこのような戦略の一環としてISOは有効なツールになると思っています。

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原因究明と責任追及その3

中国の西安建築科技大学との交流セミナーの講義のひとコマです。環境教育を行いました。

フェールセーフという言葉があります。フェールとは失敗という意味ですが、安全の面では故障時の安全化をいいます。簡単な例として交通信号や鉄道信号があります。故障した場合に必ず赤になるものです。

フェールセーフの考えは「人は失敗をするもの」が大前提になっています。また文明が進めば進むほど文明を作った物は人が作ったものであるため、失敗の潜在化として危険要因も必ず内蔵していることになります。ですから原因究明を先にする必要があります。儲からない組織ほどメンタル面で改革してオープンな雰囲気の組織にする効果は大きいと思います。

労働安全衛生法は事例の追記で上乗せされて法の強化が図られています。しかしこの実態は原因究明の思想は皆無であり責任追及の結果の蓄積アウトプットが現行の労働安全衛生法になっていると思われます。法を整備するから絶対守りなさい!あとは責任追及だけですよ!言っているみたいです。利益追求の壁はまだまだ高いですね。

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