おはようございます
今日からまた寒くなるようですが、先週後半は、関東では春一番も吹いて暖かでしたね。草木もそれに反応して、ぐんと芽を伸ばし、蕾をふくらませました。
立春もとうに過ぎましたから、暦の上では春です。「肝を助けて春を元気に過ごそう」 にもある通り、草木が芽吹いて枝を伸ばすように、虫たちが土の中から出て活動を始めるように、気の流れもまた伸びやかになります。
「あらためて未病について考えてみる」 にも登場した『黄帝内経・素問』 の「四気調神大論篇」には、次のように書かれています。
「春の3ヶ月は、古いものを推し出して、新しいものを発生させる季節である。天地の気が生き生きとし、万物が栄えてくる。人は少し遅く寝て少し早く起き、庭をゆったりと歩き、髪をときほぐし、心も生き生きとさせることだ。
すべてを生かして、殺してはならない。与えて、奪ってはならない。讃えて、罰してはならない。これらすべて、春の気に応じる養生の道である。これに逆らえば、肝を傷つけ、夏に寒性の病を生じ、夏の長気に適応する力を弱めてしまう。」
春の養生は、春を元気に過ごすことだけじゃなくて、夏の元気にも大切なことなんですね。春の養生、キーワードは、イキイキ・伸び伸びです。小さなことに気をとらわれないで、上を向きましょう。
我が家の小さな庭でも、いろんなものが芽吹いて、蕾もふくらんでます。ほら↓
3月5日に始まる旧暦の如月は、日本では「きさらぎ」と読みますね。愛用の和の手帳 によると、「きさらぎ」の由来には諸説あるものの、「気が更に来る月」という意味もあるとか。うふ、まさに春真っ盛りって感じですね。
そんなふうに、すべてが伸び伸びするはずの春ですが、日本では、年度の変わり目にあたるため、卒業・入学・転勤・転属・引っ越しなど、ストレスのかかりやすい季節でもありますね。これを考えると、欧米のような秋始まりのほうがいいのかも?
益軒先生は、養生訓の中で、このようにおっしゃっています→『養生訓』 春の余寒 (巻六12)。今日からの数日も、寒の戻りがあるようです。温かくしてお出かけくださいね。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
オオイヌノフグリも咲き始めてます。
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