精油を活かすための希釈濃度 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


アロマセラピーの基礎シリーズ、精油を安全に使うための注意ノートブレンドファクター香りの系統 ときて、禁忌 までお届けしました。子どもにも使える精油 と合わせると、精油についての話は、ほぼ終了です。精油の抽出法や生化学の話もあるけど、これは後でもいいでしょう。


今回からは、実践のための基礎知識に入りますよ。精油を安全に使うための注意 に書かれていることと重なる部分もありますけど、精油(エッセンシャルオイル)の希釈濃度、つまり「どのくらい薄めたらいいか?」ってことはだいじなので、あらためてまとめておきますね。


今さらですが、精油は必ず薄めて使います。しかも、かなり薄~くするので、「希釈(きしゃく)する」と言います。なぜかというと、精油そのものが「エッセンス」であり、植物にあったときの100倍くらいに濃縮されているから。つまり、使うときには、植物に含まれていたときと同じくらいの濃度でってことなの。


精油を希釈するのに使うオイルやクリーム、ジェル、エタノール、水などを基材(キャリア)と言います。サロンでのトリートメントに使われるキャリアオイル は、おもに種実類を低温圧搾で抽出した植物油(ベジタブルオイル)です。基材の量に対して、「精油がどのくらい入っているか」を示すのが希釈濃度となります。


精油は通常、↓にあるようなドロッパーボトルに入っています。ボトルをゆっくり傾けてたらした1滴は、精油によって若干の差はありますが、およそ0.03~0.05ml。ほとんどの精油がそうですが、粘り気のないサラサラなものだと、1滴は0.05mlと考えてください。このブログにあるレシピでも、0.05mlで計算しています。


春月の『ちょこっと健康術』-101006_001214.jpg


希釈濃度別に、基材の分量に対する精油の量(滴数)を表にすると、↓以下のようになります。


春月の『ちょこっと健康術』-希釈濃度


これをもとに、トリートメントや塗布を行なう際、精油の希釈濃度は↓表(おとな用)を目安にしましょう。子ども・高齢者用は、部位別にしてありませんので、詳しくは子どもにも使える精油 を参考にしてくださいね。


春月の『ちょこっと健康術』-希釈濃度目安


春月の『ちょこっと健康術』-希釈濃度目安(こども)


精油の中には、ラベンダーのように、原液で使えるものもありますが、基本は必ず希釈して使います。敏感な子どもや弱っている高齢者には、さらに薄い濃度にしますよ。薬と同様に、濃ければいいってもんじゃありませんからね。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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