おはようございます
「9月の記事別アクセス ベスト5」 にも書きましたけど、「のどに何かがつまった感じ、梅核気かも?」 でお悩みの方、けっこう多くいらっしゃいます。
「のどの異物感、梅核気の解消法」 で解説したように、精神的な緊張やストレス→肝の疏泄 (そせつ)機能失調→肝気うつ結 (肝うつ気滞)→脾の変調 を招いて脾の運化 機能が失調し、痰飲 が発生→気滞+痰飲=梅核気というケースがもっとも多いと考えられます。
肝の疏泄機能失調は、西洋医学的にいえば、自律神経失調がもっとも近いかな。具体的に胃が痛いとか、下痢しやすいとか、眠れないとか、西洋医学的な所見があれば、お医者さんも手当てしてくれるでしょうけど、梅核気のような状態だと、「気のせい」で片づけられちゃうことが多いですね。
私自身も経験してますからわかりますが、梅核気(ばいかくき)って、ほんっとにわずらわしい。『ゲゲゲの女房』のいかるさんみたいに、「胸がキュー」っとなったりすれば、「心臓病?」なんて不安も生まれてしまいます。
『中医食療法』(東洋学術出版社)によれば、梅核気が症状として出るストレス性の肝うつ気滞や痰凝気滞の食養生によく使われる食材として、次のようなものがあげられています。
気
の流れをよくする(疏肝理気)作用のある食材
ソバ、ホウレンソウ、ダイコン、ニラ、ミカン、陳皮(ミカンの皮)、ジャスミン、マイカイ花、ライチ、仏手柑など
脾の機能を高めて水分代謝をよくする(健脾去痰)作用のある食材
ハトムギ、アズキ、スイカ、キュウリ、トウガン、ダイコン、シュンギク、大豆モヤシ、セロリ、黒クワイ、菊花、昆布、茯苓、ハスの葉、白キクラゲ、コイ、ドジョウなど
梅核気には、と
にある食材を組み合わせます。ダイコンはどちらにもリストされていて、しかも根茎だけでなく葉も使えます。
疏肝理気(そかんりき)には、シソ、ショウガ、シナモン、ミントなどもよいようです。日常の食事にちょっと手を加えれば、十分に薬膳としていただけますね。
取り入れやすいのは、お茶ですかね。↑リストから選んでみても、ジャスミン茶、マイカイ花茶、ライチ茶、ハトムギ茶 、菊花茶、ハスの葉茶とあります。それぞれ単品でもいいけれど、ブレンドしてもいいですね。
気の流れをよくすることが一番。食養生もいいですが、ヨガや気功、太極拳、瞑想法など、腹式呼吸 を使うものを何かやるといい。そこまでしなくても、ときどき呼吸を意識するだけでも、ずいぶん違うものですよ。気の流れが全身にいきわたるイメージを描きながらやってみてくださいね。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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