おはようございます
相変わらず暑い日が続いていますが、それでも夜風には、ほんの少し秋の匂いがしてきたような…。そう感じるのは、虫の声が聞こえ始めたせいかしら?
あせもと虫刺されに使っていた夏のかゆみ止めジェル 、その後はティートリーとペパーミントをやめて、フランキンセンスを加えてつくりなおしました。ジェル基材10gに、ラベンダー2滴、ゼラニウム1滴、フランキンセンス1滴の組み合わせ。
ポイントはフランキンセンスを加えたこと。なぜなら、フランキンセンスには、傷をいやして、細胞の再生を促し、美肌をつくる作用があるから。そう、あせもや虫刺されの痕をきれいにするためなんです。
もう少し涼しくなったら、さらに組み合わせを変えて、今度は美白ジェルにしていこうと思ってます。こうして自分でつくると、ちょっとずつ変えていけるのがいいところ。
フランキンセンスは、日本語では乳香(にゅうこう)、別名をオリバナムといいます。古代エジプトでは神に捧げる香として使われていたもので、イエス・キリスト誕生の際に東方三博士から贈られたもののひとつでもあります。
そういえば、ひところフランキンセンスが巷の話題になっていたような…?フランキンセンスは、ローズやネロリ、ラベンダーなどと組み合わせると、抗老化にピッタリ!この際なので、ご紹介しておきますね。
精油名: フランキンセンス(乳香、オリバナム)
学名: Boswellia carterii
科名: ムクロジ目カンラン科
おもな産地: ソマリア、エチオピア、インド、オマーンなど
抽出部位: 樹皮から採取する樹脂
抽出方法: 水蒸気蒸留法
ノート: ベース
ブレンドファクター: 3~5
香りの系統: オリエンタル系/ウッド系
香りの特徴: ほのかな甘みとわずかにレモンのような爽やかさを含む澄んだ香り
おもな使用法: アロマバス、オイルトリートメント、スキンケア、ヘアケア、芳香浴
注意事項: 妊娠初期には使用を避ける
相性の良い精油: オレンジ、カモミール・ローマン、サンダルウッド、サイプレス、シナモン、ジュニパー、ネロリ、パチュリ、プチグレン、マンダリン、ミルラ、ローズなど
おもな作用: 強壮、去痰、抗ウイルス、抗炎症、抗うつ、抗カタル、抗菌、抗真菌、細胞形成促進、子宮強壮、収れん、鎮静、免疫賦活、癒傷
こころに対する働き
こころの緊張を解いて、精神を高揚させる方向にも、こころを鎮める方向にも働きます。気持ちを切り替えて軌道修正したいときや、なんだかはっきりしないモヤモヤをスッキリさせたいとき、上下に気持ちが揺れ動いて落ち着かないときなどに合う香りです。
イライラ、うつ、傷心、過度の精神的な緊張、ショック状態、不安、パニック、強迫観念、固執、心身のアンバランスなどに。また、瞑想したいときにも。
からだに対する働き
鼻・のど・気管支などの粘膜の炎症を鎮め、余分な粘液を排出させる去痰作用があり、抗菌・抗ウイルス作用もあるので、喘息や気管支炎、カゼやインフルエンザなど、呼吸器系の症状に使うことができます。また、呼吸を深くして、緊張をゆるめ、免疫系を活発にしてくれます。
強壮作用がありますので、体質的に虚弱な人や、精神的な緊張でからだ全体がかたくなりやすい人にも向く精油です。
肌に対する働き
肌荒れ、傷、あかぎれ、乾燥肌、シワなどに対して、うるおいを与えて、傷ついた皮膚の修復を促し、肌をやわらかくしてくれます。つまり、美肌作用があって、アンチエイジングにいい精油なんです。
漢方で考えてみる
強壮・免疫賦活の作用から気 を補うと考えることができ、肌や呼吸器系の症状に対する作用から考えても、肺 と脾 への帰経 があると判断できます。こころに対して、アップにもダウンにも効用があり、これは心神 に対する作用であり、うつやイライラに対しては肝 への作用といえます。
抽出方法とか、ノート、ブレンドファクターなど、アロマセラピーの専門用語に関しては、おいおいご紹介していきますね。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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