「老人は、常に静養すべきである。荒々しい所作をしてはいけない。老人は、少しの労働によって、ちょっとした損傷、疲労、憂いを招き、そこからすぐに大病を起こして、死に至ることがある。いつも用心しなければならない。」
老人は無理をしない で、事を少なく して、静かに過ごす ことがよく、そのために晩節を保ち 、心静かに 、老いてからの楽しみ を持って、日々を楽しむ こと。食事 にも気を配ること。そうでなければ、病気になりやすいからですね。
ところで、益軒先生のおっしゃる老人とは、何歳からなんでしょう?、「人生六十歳から」
や「七十歳を過ぎたら」
というのがありますので、このあたりが一つの目安になるかと思います。現代では60代はまだまだ現役!という感じですが、江戸時代にはいわゆる御隠居さんの年代ではないでしょうか。
『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』
今日は子どもの日ですね。『養生訓』の子どもに関するものは↓です。