『養生訓』 老人の食事(巻八20) | 春月の『ちょこっと健康術』

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「衰老の人は、あらいものを多く食べてはいけない。精しいものを少し食べるべきである。」と、元の許衡(きょこう)が言っている。老人は脾胃が弱いからであって、老人の食はこのようでなくてはいけない。」


あらいものとくわしいもの、非常に意味が広いですね。言葉からくるイメージそのままの解釈で構わないのではないでしょうか。あらいものとは、精製の度合いが低いとか、ぶつ切りにしただけのものとか、つくり方が粗雑なものとか。精しいものとは、その反対で、ていねいにつくられたものとか、精選されたものとか。


許衡(きょこう)は、中国元代の儒学者で、字(あざな)は仲平、号は魯斉。朱子学の普及に尽力し、授時暦(じゅじれき)という太陰太陽暦の編さんに携わったたと言われています。『許文正遺書』、『許魯斎集』をのこしています。(参考:Yahoo辞書、Weblio辞書)


『養生訓』の原文はこちらでどうぞ→学校法人中村学園 『貝原益軒:養生訓ディジタル版』


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