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 広島カープ「がんぼう主義」

  50代のカープファン。カープと野球について書いていきます。
  「がんぼう」は広島弁で「わがまま」とか「きかん坊」といった意味です。
  カープ悲願の日本一への「がんぼう」でもありますね!

15日、栗林投手がセ・リーグ新人王に輝きましたね。

広島ファン視点からは「当然」と思っても、決まるまではやはりドキドキしましたね(笑)

有効投票数306のうち、201票を獲得しての選出なので、文句なしです。

 

「来シーズンもこの気持ちは変えずに、1人でも多くの子どもたちが野球を始めたいと思うよう、頑張っていきたい」

 

とコメントしているとおり、堅実なタイプだと思うので来季の活躍も期待できそうですね。

 

一方で、阪神OBの藤川球児氏が独自視点での評価をしています。

藤川氏は試合の解説でも的確な内容で、好感が持てる印象ですが、新人王の選考についても「なるほど」と感じる考えを述べています。

(とはいえ、広島ファンにとっての新人王評価は変わりませんが…)

このように、理にかなった見方、考え方があって票が割れることは当然なのですが…

これがベストナイン投票になると話が急におかしくなってきます。

 

「シーズンを通してそれぞれのポジションで最も好成績を残した選手」

を選出するベストナイン賞ですが、今回の投票結果は(も…)興味深いですね。

広島ファンが言うのもアレですが、外野手部門で松山選手に1票、さらに西川選手にも1票入ってたりします。

いやマジで、誰が入れたんやねん!ですよ…(笑)

 

三塁手部門はMVPにもなったヤクルト・村上選手一択だと思いますが巨人・岡本選手にも59票…

そして、なぜか阪神・大山選手に1票(なに、ファン投票?)

 

二塁手部門も、普通に考えて優勝したヤクルトの山田選手一択だと思いますが、新人王候補にもなったDeNA・牧選手、そして守備職人のイメージがある菊池選手に票が分かれました。

この3選手で票が割れるのは多少理解が出来ますが、阪神の糸原選手にも1票(なにこれ、やっぱりファン投票なの?)

 

記者投票についてはゴールデン・グラブ賞の選考でも相当言われてますが、やはり記名式にするなどして、キチンとした評価、投票をしていかないと表彰の価値自体が下がってしまいますね。

 

それは長い目で見てNPBの価値、野球の価値の低下につながり、そしてファン離れへとつながります。

「悪しき慣例」や「老害」を排して、野球というコンテンツの維持・刷新を図ってほしいものです。

ヤフトピに AERAdot. さんによる菊池選手の独占インタビューが載っていましたね。

 

一番驚いたのは、8月中旬に左足を骨折!

それを抱えたままプレーし続けていた…というところですね。

 

やっと回復したのが9月中旬だったそうですが、いやいや痛いでしょ~!

 

さらに肺炎にはならなかったものの、コロナの影響で肺活量に影響が出ていたそうですね。

 

野球選手は瞬発系のスポーツなので、持久力を必要とするアスリートとは影響の大きさが違うとは思いますが、それでも体に供給する酸素量に影響はあったでしょうし、当然練習できる量・質の部分にも影響したでしょう。

 

プロ野球選手は誰もが、どこかしら痛めていながらプレーしていると聞きますが、それにしても…

 

そんな中でのオリンピック金メダル!ゴールデン・グラブ賞獲得!はホントに凄い。

現在、骨折した個所は完治しているそうなので、来季の活躍も期待できますね。

坂倉捕手が3200万円増の5000万円(いずれも推定)で契約更改しましたね。

打撃面だけ見れば成長が著しく、来季も主軸として期待できる一方で、捕手としての総合力はもう少しでしょうか。

特にキャッチングの精度、配球面の巧みさをまだ磨かないといけないように思います。

(もっとも、會澤捕手もはじめの頃は…でしたからね💦)

 

守備力の向上には、練習も大切ですが実戦での起用も欠かせません。

その意味で、来季の起用が主に捕手なのか、一塁なのか(三塁は論外!)悩ましいところですね。

個人的には「チームの勝ち」を優先するなら、主に一塁での起用が理想的だとは思いますが…

 

さて、広島の契約更改は順調に進んでいますが、他球団の中にはゴタゴタしているところもありますね。

コロナ禍による入場者数の制限が影響して、球団経営が圧迫され、契約更改に少なからず影響が出ることは避けられないのかもしれません。

 

そんな中にあって、親会社を持たない広島球団が淡々と契約更改を消化できていることは何気に凄いことだと思いますね。

 

なんでも、シーズンのワンプレーワンプレーすべてを詳細に評価したものをベースに査定が行われ、ここがこうなれば上がる…といった具体的な内容も示されるそうで、選手も納得しやすい形を作っている点が良いのでしょうね。

 

他球団から「渋い」と言われることも多い印象の広島の契約更改ですが、他球団よりキチンとした「適正」な評価をしているとも言えますし、そのことが選手相互の関係、球団と選手との関係にいい状態を作れている大きな要因の一つではないでしょうか。

(誰かだけ理不尽に評価が良かったりしたら「和」が崩れますからね…)

 

MLBでは労使交渉が決裂してロックアウトに突入しました。

交渉の内容は鈴木誠也選手の移籍にも絡んでくるので興味深いのですが、結局のところお金持ち同士の取り合いになっている印象がします。

「適正」であることを維持し、バランスをとることがいかに難しいことか…

それをあらためて感じますね。

自主練習の話題が出てましたね。

鈴木選手が来季、外野の一角を狙う宇草選手と自主練習を行い、アドバイスを送ったようです。

 

宇草選手は好打者ですが、まだ経験値が足りないですし、もう打席での少し粘りも欲しい。

走力は十分ですが、それが守備力に活かされているとは言えない…

不運なケガもあったので、そこは割り引いて考えないといけませんが、今はまだもったいない選手です。

 

来季、鈴木選手が(順調なら)移籍するライトのポジションを含め外野の定位置争いは激化します。

 

ポカさえなければレギュラーでいける野間選手

三振数さえ減ればセンタースタメンが可能な大盛選手

次代のセカンド候補でもある羽月選手も打撃次第で有力候補

外野守備力強化中の中村奨成選手は個人的にイチオシ

天才的打撃の西川選手も守備力UPと出塁率向上の注文はつきますがレフトが主戦場

期待の長距離砲・正隨選手センスの塊・上本選手も外野手争いに割って入るでしょう。
 
選手間の競争は大歓迎ですが、消去法でなく勝ち抜いてその座を手に入れてほしいですね。

その意味でも来シーズン、宇草選手が鈴木選手からの「金言」を活かすことができるか注目ですね。

ゴールデン・グラブ賞が発表され広島から菊池涼介選手、鈴木誠也選手が選ばれましたね。

鈴木誠也選手はリーグ最多得票で3年連続5度目の受賞!

菊池涼介選手は9年連続9度目の受賞で歴代内野手最多タイ、広島OBの山本浩二が持つ10年連続10度!というセ・リーグ記録に王手をかけました。

 

中日監督時代の谷繁氏に

「グラウンドに犬がいる!」

とまで言われた菊池選手の守備ですが、セイバーメトリクスの指標では来季の受賞が安泰とはいかないようです。

記事によれば、 どれだけの失点を防いだかを表すUZR(Ultimate Zone Rating)というセイバーメトリクスの指標では巨人・吉川選手、ヤクルト・山田選手に次ぐ3位の数値だったそうです。

 

ここで、NPB公式記録から成績を比較してみます。

表では成績上位3位までを太字にしていますが、すべての項目で3位以内なのは山田選手のみですね。

1試合平均の補殺数で見るとDeNA・牧選手が2.89でトップ、2位が中日・阿部選手で2.83

3位にヤクルト・山田選手(2.74)が続きます。

 

こうしてみると、UZRの数値が良くても巨人・吉川選手が受賞するには、まず出場試合数を増やす必要がありそうですし、全体の成績を見ると今季、二塁手のゴールデン・グラブ賞は山田選手でも良かったように思います。

 

が…選考は記者投票!

今季もチームの勝敗に直結するような印象的な守備が多かった菊池選手がゴールデン・グラブ賞に選出されたのは当然とまでは言えなくても、理解はできるところじゃないかと思いますね。

 

ちなみにベストナインは問答無用でヤクルト・山田選手だと思います!

 

さて、来季10年連続のゴールデン・グラブ賞受賞の期待がかかる菊池選手ですが、安泰というわけではありません。

↓は菊池選手の年度別補殺数とその平均値の推移です。

「補殺」は内野ゴロなどを捕球し、送球してアウトにした場合などに記録されるもので、14年に菊池選手自身が「535」というNPB記録を樹立しています。
しかし、この「補殺」の平均値は現実的に右肩下がりの状況で、今季の2.63は過去最低の数値でした。
 
これには、怪我をして以降の守備範囲の低下、年齢的な運動能力の低下というのも多少はあるでしょうが、一番は「内野ゴロを打たせる投手の減少」が大きいのではないかと思います。
 
逆に言えば「力勝負できる投手が増えた」ともいえますが、「狙って併殺を取れる投手」が今の広島にどれだけいるでしょうか?
その意味で「見せ場」が減れば、菊池選手の良さも(回数が)減ってきます。
来期投手陣の陣容とそのデキが、菊池選手の守備に成績大きく影響してくるのではないかと考えています。
 
そうはいっても、優れた捕球技術と類まれな送球能力は今現在も球界最高峰です。
菊池選手の10年連続ゴールデン・グラブ賞獲得は十分以上に現実味があると言っていいでしょうね。

広島の守護神となった栗林投手。

契約更改が注目されましたが3700万円の大幅増額となりましたね。

2年目の選手としては球団史上最高額ということですが、53試合で37セーブ、防御率0.86!

文句のない圧倒的な数字ですね。

 

登板数は53試合とチーム2位(1位は森浦投手の54試合)ですが、3連投はなく、同点時の登板もほとんどなかった(ハズ…)

このあたりは佐々岡監督が大事に大事に起用したファインプレーでした。

 

余談ですがクローザーの寿命は一般的に「3年」といわれ、先発投手に比べ実働年数で言うと、非常に過酷だと思われます。

そういう意味で長く中日のクローザーを務めた岩瀬投手や横浜、MLBで活躍した大魔神・佐々木投手などもいますが、長い期間その座に君臨できるクローザーは貴重な存在です。

 

栗林投手の場合、その球威も十分ですが、それ以上にカーブ、フォーク、カットボールに2種類のスライダーのどの球種でも決め球にできる精度が持ち味です。

しかし、本格派の投手であればあるほど肩ヒジへの負担が溜まりやすく、精度が高ければ高いほど、そのメカニッの歯車も狂いやすいはずです。

つまり、栗林投手の価値を少しでも長く活かすためには無理・無用な起用は極力減らすべきです。

 

その意味で、批判を受けはしましたが、引き分けが可能な状況でも栗林投手を登板させなかった今季の佐々岡監督の英断は間違いなく評価されるべきです。

 

栗林投手自身は

-来季も「セーブ数にこだわらず、今季同様、セーブシチュエーションで勝ちのまま終われるようにしたい」

と、地に足を付けたコメントをしているように、意識の高さから2年目のジンクスはそう心配しなくても良いと思いますね。

 

しかし、今季終盤の投球はさすがに疲れが出た影響か、打者を相手に苦しむシーンも多々見られましたから、スタミナ面の強化や調整方法など、今季の経験から来期に活かしていかないといけない面もありそうです。

 

そうは言っても、広島にしばらく現れなかった「劇場型」じゃない守護神・栗林投手!

その活躍が続けば続くほど、優勝、日本一への距離が短くなることは間違いありません。

熱戦が続いた日本シリーズもヤクルト20年ぶりの日本一で決着しましたね。

個人的には先発投手に弱みがあるヤクルトが2勝以上できるイメージがなく、オリックスの日本一を予想していたんですが、見事に外れてしましました💦

水本ヘッド、梵コーチ、高山コーチと広島ゆかりの方々も多かったので応援してたんですけどね~

 

ヤクルトの勝因ですが、やはりシリーズの展開を打撃戦に持ち込ませなかったところにあると思います。

その意味で中村捕手の貢献度は格段に大きく、MVPも当然ですね。

 

次に高津監督の投手起用、そしてチーム全体の集中力といったところでしょうか。

もう一つ上げるなら、日本人選手の守備力の差が僅差の勝敗を分けたとも思いますね。

 

さて、タラレバではありますが、この場にカープが出場していたらどうだったでしょう?

 

まず先発投手ですが、今回のオリックスが山本由(右)、宮城(左)、田嶋(左)、山﨑颯(右)、山崎福(左)でした。

広島だと先発は大瀬良(右)、九里(右)、森下(右)、床田(左)といった並びでしょうか。

出来れば左腕の床田を早めに先発させたいのですが、中継ぎ起用が可能な九里を早めに先発させたいですし、安定感では森下>床田なので、こういう順になるかな?と思います。

 

第1戦 ●大瀬良-山本由〇 京セラドーム

大瀬良も2失点と好投も、山本由が9回完封でオリックス先勝

 

第2戦 ●九里-宮城〇 S平野 京セラドーム

この試合もオリックスが先制、広島もチャンスは作るが、オリックスが継投で逃げ切り

 

第3戦 〇森下-田嶋● S栗林 マツダスタジアム

大舞台に強い森下が8回1失点の好投、規制が緩和され大観衆の球場が後押し

 

第4戦 〇床田-山﨑颯● S栗林 マツダスタジアム

床田が先制されるも粘りの投球、オリックスに守備の乱れが出て広島逆転勝ち

 

第5戦 大瀬良-山崎福 ○山岡 S平野 マツダスタジアム

1-1の緊迫展開で終盤、広島中継ぎ陣が失点、オリックスが王手

 

第6戦 ●九里-山本由○  S平野 ほっともっとフィールド神戸

九里が好投も、打線が山本由から得点を奪えずオリックスが4勝2敗で日本一

 

う~ん、ざっとイメージしてみても、ちょっと厳しいですかね~

 

単純な戦力比較だとこんな感じでしょうか…

先発投手力 広島=オリックス

中継ぎ投手力 広島<オリックス

抑え投手 広島>オリックス

守備力 広島>オリックス

出塁能力 広島=オリックス

機動力 広島<オリックス

長打力 広島<オリックス

ベンチワーク 広島<<オリックス

 

いずれにしても、こういう白熱した日本シリーズが見られたことに感謝ですし、日本一を達成したヤクルトさんには、素直におめでとうと祝福したいですね。

そして、こういう舞台にカープも立てるよう来季に向けてしっかり備えてほしいものです。

 

それにしても、第6戦のような極寒の状況での日本シリーズはちょっと考えないといけませんね…

 

23日、カープファン感の中で来季のキャッチフレーズが発表されましたね。

見る側としては当然、勝ちに貪欲であってほしいところですが、最近のキャッチフレーズは奇抜さ優先で、イマイチしっくりこない気もします。

しかし、実際キャッチフレーズと順位の関係はどうなっているのでしょうか?

今回はそこを無理やり掘り下げてみようと思います~

 

まず、過去のキャッチフレーズを見てみると何となくグループ分けができそうです。

まず、個人的に大好きな「ALL-IN」のようにアルファベットのみのものとアルファベット&数字のタイプです。

懐かしいキャッチフレーズもありますね。

アルファベット中心のキャッチフレーズは1900年代が多いのですが、時代でしょうか…(笑)

 

アルファベットのみのフレーズは15回あり、内優勝3回!平均順位も3.4位と上々。

アルファベットに数字が入るフレーズは3回で、優勝1回を含む全てAクラス!平均2位ですから、もうこのパターンでいいんじゃね?と思いますね(笑)

 

次にアルファベットに日本語がついてくるフレーズです。

アルファベットだけだと分かりにくいのか( )で和訳を付けたフレーズも多いですね。

これは11回あって優勝1回、平均順位が3.1位ですから、このパターンも優秀ですね。

ところが、これが( )がなくなると話が変わってきます…

このタイプは8回あって、最高順位が4位とAクラスなし!平均順位も4.8位と、あってはならないパターンへ変化します(笑)

 

次に日本語主体のフレーズですが、これは近年に多いタイプですね。

16年の優勝に時の「真赤激!」が印象強いでしょうか。

このタイプは6回あって優勝2回!平均順位も2.6位と優秀です。

 

次に日本語でもカタカナが混ざるタイプが3回

今年の「バリバリバリ」とかですね。

このパターンもAクラスがなく平均4.6位なので、避けなくてはいけないタイプです💦

 

1975年に1度だけ登場した漢字・カタカナに数字が入るパターンは優勝!

記号系として登場した「℃℃℃」も優勝でしたから、来年以降のフレーズでの登場に期待しましょう。

最後に昨年の回文フレーズですが、分類上むりやり混合系としました(笑)

で、5位なので、こういうのは止めた方がよさそうです。

 

さて、来季のキャッチフレーズ「ガツガツ GUTS!」ですが、分類上は「アルファベットと( )なし日本語」ですかね…

これは平均順位4.8位の大変よろしくないパターンのような気がしますが、それはあくまでアルファベットはじまりのキャッチフレーズの話!

「カタカナ→アルファベット」のパターンは初めてですし、逆にいいかもしれませんね(笑)

 

*歴代キャッチフレーズにつきましては「安芸の者がゆく」さまのカープ応援ブログよりお借りいたしました。

九里投手も残留を表明してくれましたね!

 

契約金額は出来高を含め3年総額6.5億円(*記者さんの推定)

今季の年棒が8700万円ということなので、球団側もしっかり誠意を見せた印象ですね。

 

―最後の最後、自分で決めたのはどういう点だったか。

このチームで日本一になりたいという気持ちもやっぱり強かった。

 その辺が、大きいところかなと思います」

 

―佐々岡監督の熱意を聞いて、胴上げしたいという思いは強まりましたか。

「3連覇した時も日本一にはなれなかった。このチームで日本一になりたいという気持ちというのがありました。それができるのがベストだと思う。 」

 

―来季も中心投手として期待されます。 

「レベルアップして、しっかりとチームを引っ張っていけるように頑張っていきたい。チームとしてはAクラス、リーグ優勝、日本一を目指してしっかりとやっていきたいと思います。」

 

一問一答のなかで、3度「日本一」と発言した九里投手。

このチームでトップを目指すんだ!という決意のようなものを感じましたね。

 

しかし、球団として、チームとして「年棒」だけ出せば誠意を示したことにはなる訳ではありません。

しっかりとペナントを奪取する姿勢、本気で日本一を目指すんだ!という姿勢を示してはじめて、このチームを選んでよかったと思ってもらえるのだと思います。

 

期待を裏切らない来季の戦いに期待したいですね。

さて今季、チーム打率.264でリーグトップ!チーム出塁率は.324で[2位]

しかし、長打率.389は[4位]で、得点が557で[4位]

塁上は賑わせても「ここぞ」の1点が遠く、「ここで」の長打もなかなか出なかった印象ですね。

 

打線が機能しなかった要因はいろいろあると思いますが、非常に大きかったことのひとつに「9回打ち切り」があったと思います。

 

「諦めない姿勢」で戦うのが身上の広島カープは基本、粘って相手先発投手に球数を投げさせ攻略、もしくは早めに交代させ、点差があっても諦めず、相手投手陣を崩していく戦い方が中心でした。

 

しかし「9回打ち切り」によって、先制逃げ切りがトレンド…というか必須の戦い方になり、腰を据えて攻める…という広島の戦い方が(全てではないが…)通用しなくなってしまいました。

 

先制するためには、攻撃的かつ積極的に行くしかなくなった訳ですが、そこに選手、首脳陣ともに「慣れ」がなく、チーム全体が空回りした面があったように思います。

良く言えば「不器用」、悪く言えば「戦略性の欠如」…でしょうか。

 

デフェンス面にも同じことが言えますね。

今季の成績を分けた「引き分け」が、広島は12(5位)

3位の巨人が「20」であったことからも「引き分け」の数が順位を左右しました。

奇しくも、優勝したヤクルト、2位阪神の間にも同じような状況が生まれていましたね。

 

このあたり、中継ぎの不安定さが大きなポイントでしたし、守護神・栗林を無理して使わない起用方針(これは仕方ないでしょうが…)も数字的には響きました。

 

もっともその辺り、選手起用や方向性を掴めてきた今シーズン後半は改善されていたように思えますから、来季に向けては期待が出来る…

かもしれません(笑)