私には70代半ばの父がいます。

 

父は、大学生の頃に始めたテニスをずっと続けてきました。

 

子どもの頃は、毎週末、公園ではなくてテニスコートに連れて行かれていました真顔

 

そんな父の退職後の生活は、まるでアスリート。

 

週3でテニス、週2で筋トレ、週2で卓球。

 

筋トレからの卓球だったりもするのだけど、何も運動しない日は実質週1日くらい。

 

その1日も家にいることはなく、カラオケに行ったり、買い物に行ったり、老後の生活を満喫していました。

 

そんな父が3年前に、持病の肺の病気が悪化して2か月間入院しました。

 

 

 

2か月間ベッドで過ごしたせいで、退院した頃には筋力が落ちてしまっていました。

 

肺の状態も万全ではなく、動くと息苦しい状態。

 

それでも、「またテニスと言わなくとも、卓球ぐらいはできるようになりたい。」という気持ちで、ウォーキングを続けていました。

 

少しずつ歩ける距離が延びて来たと思っていた矢先、昨年コロナになってしまったのです。

 

コロナのせいで、退院直後よりも肺の状態が悪化。呼吸がさらに苦しくなってしまいました。

 

ウォーキングも家の周辺しかできず。

 

体調が悪くて、外に出られない日も多くなってしまいました。

 

再び1人で出かけられるように頑張っていたのに。

 

私が家族で尋ねても、以前のような底抜けの明るさがなくなっているように感じられました。

 

 

 

 

「このまま1人で頑張り続けるのは辛いのではないか?」と見ていて思いました。

 

そこで、呼吸器が専門の病院に勤めていた夫の大学の友達に、実家の近くでリハビリをしてくれる良い病院がないか聞いてもらいました。

 

すると、その友達は病院を教えてくれただけではなく、「いろいろ辛いと思うから、一度自分が話に行こうか?」と言ってくれました。

 

医師でも、看護師でもなく、事務方ですが、患者さんと話す機会の多いポジションで働いていたようです。

 

しかも、以前に夫とうちの両親と4人でゴルフに行った仲。

 

父にとっても、見知らぬ人が来るわけではないので、二つ返事で会いたいと言いました。

 

久しぶりに他人と会って話せること。

 

その上、相手が若者ということもあって、友人が家に来ただけで父のテンションが普段よりも高かったです。

 

滅多に弱音を吐かない父が、その友人に話したのは

 

「酒もたばこもやらないし、健康のために運動も続けて来たのに、何で俺がって思いますよね。」

 

「呼吸さえ辛くなければ、いくらでも動けるのに。動きたいのに。このままでは、筋力がなくなって、寝たきりになってしまうのではないか?」という不安や焦り。

 

家族だから何でも話せるではなくて、家族だから言い難いこと。

 

他人だからこそ、打ち明けられることもあるのだと思いました。

 

友人は、「分かります。」、「そうおっしゃる患者さんは多いですよ。」と受けとめてくれました。

 

その上で、

 

「昔の自分と比べて、『何でできないんだろう?』と思ったり、『またできるようにならなくては。』と思わなくていいですよ。」

 

「今の体力を維持できることをすごいと思ってください。現状を維持している自分を褒めてあげてください。」

 

と言ってくれました。

 

若い頃は、筋トレをすれば筋肉は付くし、運動をすれば体力が付くのが当たり前だと思っています。

 

逆に、若い頃は何もしなくても、体力も筋力もそれなりにありますし。

 

けれども、40歳を超えたあたりから、体力や筋力の衰えを感じませんか?

 

実際は30代から落ちてきているのかもしれませんが、私が実感として自分の衰えを顕著に感じるようになったのは40代になってからです。

 

老いは、50代、60代、70代、年齢を重ねるごとにスピードを増すように私には思えます。

 

今、老いに抗うために私はヨガに通っています。

 

何も運動をしなかった通う前に比べると、明らかに体調が良いです。

 

父の病気は治るものではなく、長年付き合っていくもの。

 

何もしなければ、悪化の一途。

 

けれども、運動をすることで、悪化をさせずに現状を維持できたらそれはすごいこと。

 

「運動の成果が出ないから。」という理由でやめたら悪化の一途。

 

運動を続けて、来年も再来年も現状維持できていたら、それは確かにすごいことですね。

 

「何か成果を出そうと思わないで、今日、頑張った自分を褒めてあげてください。」という言葉が印象的でした。

 

私もヨガを続けて、60代になっても今の体力があったならば、それはすごい!

 

息子も、模試の勉強をしたのに、偏差値が上がらずに落ち込んでいたけれど。

 

それは、勉強をしたから下がらずに済んだという考え方もあるなと思いました。

 

 

 

その他にも、

 

「しんどいから今日はウォーキングやめちゃおうと思っても、少しだけでいいから外に出ると違いますよ。」

 

「コロナもあって、感染症にかからないように、他人と会わないようにしている人も多いが、怖がり過ぎずに人と会って話した方がいいですよ。」

 

というのが参考になりました。

 

要は、大事なのはQOL(Quality of Life)!

 

QOLとは、「生活の質」と訳されます。

 

生きてるだけで丸儲け。

 

良い言葉ですが、それだけではないかな。

 

ささやかで良いので、「楽しみ」や「喜び」が必要です。

 

 

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