◆「日本アカデミー賞」最優秀賞投票の〆切が迫っている…そこで私的予想は?
毎年めぐり来る、悩み深きこの季節…「日本アカデミー賞」の最優秀賞投票の〆切(2月24日)が迫っている。 すでに昨年12月の投票で、優秀作品賞5作品をはじめとして、優秀主演男優賞・同女優賞、優秀監督賞など12部門5名づつが選ばれている(他に外国作品賞・アニメーション作品賞、各5作品もある)。 第35回を迎えた今年は、投票率69%(したがって、協会正会員3,913人でざっと2,700人が、優秀賞に投票したことになる)で、昨年の55,1%を大幅に上まわった。…この賞レースが始まったころからの、結構、生真面目な「投票者」を自認してきた私としては、この賞の、「映画」ファンを増やすであろう現象とみて、素直にうれしい。 授賞式は、3月2日(金)、グランドプリンスホテル新高輪(国際館パミール)でとり行われる。 さて、今年の対象となった作品は、日本映画172作品、外国映画266作品(2011/11/28~12/10公開作品)。もちろん、全てを鑑賞するなんてことはムリなので、観た作品、しかも、観る時点で、私自身の意図や好みも入って選択しているわけだから、それから選ぶというのは、しょうがないこと。 それにしても、私が投じた優秀作品賞に新藤兼人監督の「1枚のハガキ」がないのが、なんとも残念(優秀監督賞には入っているが)。 それに、「ノルウェイの森」も、初々しい息づかいのある作品、しかし、これは同時代を生きたものの単なる思い入れなのかもしれない。…私は推していた。 今回、作品賞にノミネイトされた「大鹿村騒動記」「八日目の蟬」は、話題性もからめて妥当なところ。 「最後の忠臣蔵」は、本がしっかりしていて、色合いの良い、好感のもてる作品だった。 三谷幸喜さんの「ステキな金縛り」は、今作品に限って言えば(彼のドラマツルギーが、私としては、そろそろ鼻についてきたこともあって)、まァ、とりあえずそうかなという感じ…。 「探偵はBARにいる」は未だ観ていない。…で、この中から最優秀作品賞を選ぶとなると、いつも通り袋小路に迷い込んで、はたと考えこんでしまう。それはもちろん、この上もなく楽しい迷いであって、決して“蟻地獄”ではない。 最優秀作品賞となると、やはり、脚本・監督、さらに、配役の男優・女優、そして、音楽、撮影、美術なんてのも考慮に入れたオールラウンドな完成度が問われよう。 各賞が、ほとんど優秀作品賞がらみでノミネイトされていることからも、それは頷ける。つまり、いい本との出会いがなければ、ということなのだろう。 主演賞も助演賞も、その本にキャスティングされるかどうかに大きくかかっているというわけだ。 そこで、今年の最優秀作品賞の私的予想は、まッ、言わぬが花!…か。 それにしても、俳優陣だけでなく、製作畑の顔ぶれにも若手と言われる方々がノミネイトされるようになっているのは、我が年齢からすれば至極当然か。…たのもしくも好ましい。 ちなみに、今年の最優秀外国映画賞は、玄人好みの「英国王のスピーチ」(第83回アカデミー賞作品賞でオスカーを受賞)か、「ブラック・スワン」(ナタリー・ポートマンが主演女優賞でオスカーをとった)かで、決まりだろう…。 Copyright(C) JULIYA MASAHIRO All Right Reserved. 【無断転載使用不可】