ミオくんと科探隊セレクション、今回は「鏡と左右の謎」がテーマです。このブログ「ミオくんと科探隊」でも、つねにアクセスのある、人気記事です。
「なぜ鏡は左右だけ逆になるのか」というテーマはとても深い。
いろいろなアプローチができる話題です。
今回は、ミオくんと科探隊で書いてきた、このテーマの記事を集めました。
マンガ『さりと12のひみつ』(日本評論社電子本)の公開ページとして、「鏡の国」を選び、このブログでもそれを公開することになったきっかけが、これ。
NHKの人気番組での解説があまりにもひどかったので、それについて書きました。
ぼくとしては、鏡の左右問題についての解説の決定版です。8回連載記事の第1回にリンクを張ってありますので、2〜7については、1の記事のリンクでお読みください。
より深く鏡の世界の物理学を論じるには、電磁現象が必要。フレミングの左手の法則を使うのが、もっともわかりやすい解説になるのですが、編集部の意見を取り入れて別のものに変えました。
さりシリーズのマンガは対象が小学生以上なので、小学校で習わないフレミングの力を使うのは避けたいとのことでした。そこで、電磁石や鏡の国の東西南北に言及することで、フレミングの法則の代わりにしました。「左右」と「東西」をからめた説明は国語辞典によくあるのですが、国語辞典を見ると「左右」は「東西」で解説され、「東西」は「左右」で解説されるという、自己矛盾を起こしています。
この問題は、物理学抜きには正しい答えがでませんね。
というわけで、解説の方はかなり深くまで書きました。
「鏡の国」を日本評論社のウェブサイトに掲載した直後に書いた裏話です。
編集部の意見でボツになったフレミングの力を扱ったページを掲載し、裏話的な内容を書いています。鏡に写った磁石のNSは果たしてどうなのか、ということにも言及しています。
さりと12のひみつ「鏡の国」の話その3〜鏡世界の物理学とパリティ対称性
この記事は、小学生向けのものではなく、本格的な物理の解説です。リーとヤンが発見した素粒子のパリティ対称性の破れについて、どういうことなのかを解説しています。
かなり深い解説ですが、なるべく平易に書きました。ここでも、キーになるのは、鏡の世界に写った磁石がどうなっているのか、という物理学的な理解力です。詳しくは、記事を御覧ください。
CP対称性、CPT対称性を考えることで、物理学の対称性の概念を広げるきっかけになったのが、パリティ対称性の破れ問題。
深いけど、じつに興味深く、面白い問題です。
鏡の左右問題について、この「ミオくんと科探隊」ブログサイトで、初めて書いた記事がこちらです。副題がついていませんが、これらの記事は「これ、科学?」の記事で、学生の質問リレーでの議論を紹介しつつ、コメントをしたものです。
書いているのは高校生ですので、大学レベルの物理学の知識はないのですが、「質問リレー」のルールに基づいて、かなり深く、この問題に切り込んでいます。
鏡の左右問題から始まり、鏡の中の世界の物理法則まで、議論を重ねることで、思考のレベルが深化していくのを見ることができます。
すごくおもしろいので、ぜひ、じっくり読んでいただきたいですね。
【更新履歴】
※各記事の概略解説を少し手直ししました。
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