さりとまさつのひみつ〜さりと12のひみつとアート | ひろじの物理ブログ ミオくんとなんでも科学探究隊

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さき「この公園、なんかみおぼえあるなあ」

ひろじ「さきがよく遊んでいる近所の公園をモデルに描いたよ。手前の遊具はほかの公園の遊具だけどね」

さき「さりちゃんが鉄棒からぶらさがっている本って、どうなってるの?」

ひろじ「マンガの週刊誌2冊を、ページ1枚1枚たがいに重ね合わせたものだよ」

さき「そんなので、人間がぶらさがれるの?」

ひろじ「できるよ。まさつも積み重なると大きな力になるんだ。それに、マンガの週刊誌の紙はざらざらしていてまさつが強いからね。子どもが何人もぶらさがれるくらい、強いジョイントになっているよ」

 

 

さき「ぼうに上るのも、まさつのおかげなのね」

とっぴ「そうだよ。だから、ぼう上りするときは半ズボンだと上りやすい。素肌の方がまさつが強いから」

さり「歩くのもまさつなんですか」

あかね「そうよ。足で地面を後ろへ蹴ると、まさつで反作用の力が足を前に押してくれる。人間が歩けるのはまさつがあるせいよ」

さり「まさつって、すごいですね」

さき「でも、まさつって、そもそも何なのかな」

 

 

とっぴ「まさつがなくなると、こうなるよ。これ、きつかったな〜」

さき「これ、おもしろいよね」

ひろじ「このシーンはね、むかし、あさのりじ先生のマンガでまさつをなくす光線だか薬品だかが登場する場面のオマージュで描いたんだ。そのツルリン光線(こんなような名称だったかな)的なのを当てると、まさつがなくなって、みんな歩けなくなるんだよ」

さき「なんだか、ドラえもんの道具みたい」

ひろじ「ドラえもんよりずっと前のマンガだよ。マンガの月刊誌があったころだから。ぼくがさきくらいの年齢(とし)の時に読んだんだけど、いまでも印象に残っている。だから、どうしても、それっぽいシーンを入れたかったんだ」

 

 

さき「とっぴさんの服がばらばらになっちゃうのは?」

ひろじ「これはね、服って糸で縫製(ほうせい)してあるけど、そもそも糸で縫うっていうのは、糸と布のまさつを使って布をとめているんだ。まさつが弱くなると、布と布の結びつきが弱まるから、このマンガみたいにばらばらになっちゃう。本当は、布そのものも糸の集合体だから、よりくわしく描くと、布が糸にもどっちゃうことになるけどね」

とっぴ「これ、たまたまぼくが先頭にいたからぼくの服がばらけちゃったけど、あかねが先頭だったら・・・」

あかね「もう、とっぴ、だまってて!」

 

 

さり「この人、オモシロイ人だったです」

ひろじ「ファインマンさんは、もっとも物理学者らしい人かな。実験も理論も独自の発想でやれる人だよ。あのスペースシャトル、チャレンジャーの事故究明の委員会でも、中心的な役割をしている」

さき「ファインマンさんは、まさつの人なの?」

ひろじ「そういうわけじゃないんだけど、ファインマンさんは『ファインマン物理学』で、ふつうに信じられているまさつの式が、実験事実を正しく表していないことをはっきり指摘(してき)している。そんなことを指摘する人はほかにいなかったから、まさつの話ではぜひ登場してもらいたかったんだ」

さき「ファインマンさんって、こんな感じの人だったの?」

ひろじ「うん。まえにタロットカードを描いたときに似顔絵を描いたけど、今回のマンガ絵は似顔絵とあまり変わらないかな。顔のフォルムの特徴はないんだけど、性格が表情に出ている人だから、描きやすかったよ。こっちが、より実物に近い似顔絵」

 

 

さき「あ、ほんと。こんな感じなんだ」

ひろじ「うん。物理学者なんだけど、ボンゴを叩いたり、絵を描いたり、マヤの古代文字を解読したりと、とにかく規格外の人だよ」

 

 

さり「まさつマシンでまさつが弱くなったら、ダークミオくんが地面に沈んじゃいましたよね」

とっぴ「うん。あれはびっくりした」

さき「あれは、どういうことなの?」

とっぴ「えへへ、あれはねえ〜・・・ええと、まさつが弱くなると、ええと・・・」

あかね「もう! ちゃんと説明しなさいよ! まさつの原因は分子間力だから、それが弱くなると、原子と原子の間のつながりも弱くなるってことでしょ!」

とっぴ「いやあ、むつかしい話は、裏話の方で読んでもらえばいいでしょ・・・アレ? ・・・そういえば、このまさつの回って、裏話シリーズ書いてないんじゃない?」

ひろじ「そんなはずは・・・あっ、ほんとだ。書いてない」

とっぴ「ひろじさ〜ん!」

さき「裏話シリーズって?」

ひろじ「それぞれの話で描ききれなかった物理や科学の深い話を、補足する記事だよ。毎月の連載が忙しくて、裏話記事を書く余裕がないときがあったから、第4話も、それで書いてなかったんだと思うよ」

あかね「じゃあ、今度、物理の深い話を書いてくださいね」

ひろじ「そうだね。ほかにも書き損なった裏話があるかもしれないから、確認してみるよ。とりあえず、まさつのことを書いた別の記事があるから、関連記事にリンクを貼っておくね」

 

さき「でも、お父さん、地面がゆるくなるなんて、よく思いついたね。これも、なんかのマンガで見たの?」」

ひろじ「ううん、これはぼくのオリジナル。前に、『ジッポの道』っていう、ファンタジーなマンガを描いたときに、似たような場面を描いたことがあったんだ。それを使ったんだよ」

さき「そのマンガ、読みたい!」

ひろじ「じゃあ、また、こんどね」

 

 

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