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ワンちゃんの元気がなくなる原因は色々とありますが、元気がない時に考えられる要因としては大きく分けて、脳の異常、精神的ストレス、肉体的ストレスの3つがあります。
前回までは、脳の異常と精神的ストレスについて見てきましたが、今回は残りの肉体的ストレスについて見ていきたいと思います。
◆目をよく観察しておこう!
肉体的ストレスとは、いわゆる何らかの病気によるものです。病気にも色々ありますが、明らかに見た目でおかしいと分かれば、すぐに動物病院へ連れて行くべきです
人間なら自分の状態を言葉で伝えたり、自分で病院へ行くことも出来ますが、犬の場合は身近な飼い主さんが気付いてあげない限り、自分で動物病院へ行くことはもちろん出来ません
人間なら顔色が悪そうだな、と分かることもありますが、犬の場合は顔色ではよく分かりません。体調が悪そうだな、というのが一番最初に表れやすいのは目です。
目に輝きがあるのか、それともトロンとしているのか、目ヤニがいつもより増えていないかなど、普段から目をよく観察しておくと良いです。
もちろん目の様子以外でも少しでもおかしいなと思ったら、動物病院へ連れて行きましょう
目の話がでたので、目の病気についていくつか見ていきたいと思います。
◆結膜炎
犬の目の病気では最もよく見られる
結膜とはまぶたの内側の粘膜のことで、ここに炎症がおこります。片目の場合は物理的刺激やアレルギー、両目の場合は微生物による感染症が考えられます。放っておくと視力に影響することもあります。
原因は、目を強くこする、目に毛が入るなどの物理的な刺激。シャンプーや薬品、毒物性スプレーなどによる刺激。ほこりや植物種子、細菌などの微生物が入ってしまうという事が考えられます。
痛みやかゆみがあるので、目をこすったり、床に顔をこすりつける等のしぐさをします。そのため、まぶたのまわりが赤くなったり、涙や目やにが多くでて、目の周りが濡れるようになります。目をこすりすぎる場合は、エリザベスカラーをつけます。
毛が入っている場合は、毛を抜いたりして刺激の原因を取り除いてあげます。シャンプーなどの化学薬品が原因なら、まずは目の洗浄が必要です。細菌のウィルス感染が原因の場合は、抗生物質の目薬や眼軟膏で治療をします。
◆白内障
盲目になる病気で最も多い白内障
白内障で最も多いのは老齢性白内障です。だいたい8~10歳以上になると、かかる犬が増えてきます。白内障にかかると、通常透明である目の水晶体が徐々に白く濁っていきます。白濁が進むとともに視力がどんどん低下し、放っておくと失明に至ります。
通常、発症して半年以内であれば多くの場合は手術は可能ですが、半年から一年以上経過している場合は、手術をしてもあまり効果はないようです。白内障にはさまざまな過程があり、症状の進行した段階ほど、手術をしても効果が上がりにくくなります。
老齢性以外の白内障では、先天性、遺伝性、外傷性、真性の糖尿病から続発して起こる糖尿病性白内障(代謝性白内障)、他の目の病気から発症した続発性の白内障などがある。
白内障にはいろいろな種類があり、治療の可能性も高いものから低いものまである 。点眼療法によってある程度進行を遅らせるのを期待するか、手術によって治療するかという二つの選択肢がある。
◆緑内障
痛みが出るためじっとしている場合も
緑内障はその病名から、目が緑色になる病気と連想するかもしれないが、肉眼で見る限りではむしろ目は赤くなる。
眼圧が高くなり、視神経が圧迫されてしまう病気。眼圧が高くなった時に痛みが出てくるが、痛みでじっとしていたりする様子から元気がないと誤解されやすい。
緑内障の治療は緊急を要します。この病気は突然発症し、発症するとすぐに治療しなければほとんどが失明してしまいます。緑内障の犬のほとんどが、すでに失明した状態で動物病院へ来院するとか。
犬の眼の全体が膨らんできたり、赤くなってきたら、最も悪い病気としては緑内障が考えられる。年齢的には、5~6歳以上の犬に見られる。
他にも本当にさまざまな病気がありますが、長くなってしまうので次回以降に書いていきたいと思います。本日も最後までお読み頂きありがとうございました m(_ _ )m