フランス版のYahoo!スポーツで、ブライアン・ジュベール選手の記事を見つけました。
こちら→ http://fr.sports.yahoo.com/03032008/1/mondiaux-2008-de-patinage-brian-joubert-pret-defendre-son-titre.html
ううう、フランス語の自動翻訳は、いつもながら解読が厳しいなあ~。唸りながらも、大切そうなところを頑張ってピックアップして読んでみる…。
ヨーロッパ選手権のあとにメディカルチェックをうける、といっていたジュベール選手ですが、冠状動脈の肥厚が発見されたと記事にはあります。心臓の状態に気をつけながら試合に出なければならない、と、ジュベール選手の母上がコメントを出されているもようです。早くよくなるといいのですが……。
それから、カート・ブラウニングさんが、カナダからフランスのジュベール選手を訪ねてきて、プログラムの最終修正を行ったらしいです。これはいいニュースですね。
世界選手権の抱負について聞かれて、ジュベール選手はこんなふうにこたえています。


【原文】
"Un Mondial c'est toujours difficile. Ce sera encore plus dur cette annee (en etant champion en titre) mais je ne suis pas le favori. Je suis l'outsider. La pression sera sur Daisuke.Pour lui, Stephane Lambiel reste l'adversaire "le plus dangereux"


【灰原不正確訳】
「ワールドに挑むのはつねに難しいものです。ディフェンディングチャンピオンとして挑むのは、なおのこと難しいです。だけど今回、僕は、優勝候補ってわけじゃありませんからね。大会いちばんのプレッシャーは、大輔のうえにあります。そして、高橋選手にとってステファン・ランビエール選手は、依然としてもっとも危険な敵のままです」


ジュベール選手のコーチ、ジャン・クリストフ・シモンズ氏は、チェコのトマシュ・ベルネル選手も有力な優勝候補になるだろうと予測しているようです。
……ううむ、しかしみなさん、誰か忘れていませんか。
ジョニー・ウィアー選手&エヴァン・ライサチェック選手のアメリカ2トップの名前がぜんぜん出てこないんですが(うわああああ)!
四大陸で、トリノ銅メダリストのジェフリー・バトル選手も、復調した、素晴らしい演技を見せてくれました。カナダからはそのバトル選手を抑えてチャンピオンとなった、パトリック・チャン選手もワールドに送り込まれてきます。北米勢もかなり手ごわいと思うんだけどなあ。高橋選手の最高得点の印象が強烈で、ほかの選手の印象がすっ飛んでるのかもしれませんね……。とうの高橋選手は、カレーうどんなんか食べてますけど……→ http://www.asahi.com/sports/update/0302/OSK200803020006.html
病気のこともあってか「自分は優勝候補じゃない」なんて発言も飛び出しているジュベール選手。フランススケート界の未来を、朋友たちにも託したいところですが、記事の末尾、この文言を見ると…… Alban Preaubert, blesse au dos, et Yannick Ponsero, pris par des examens, ne participaient pas a ce regroupement. ……フランス三羽烏のうち、アルバン・プレオベール選手は背中に故障発生。ヤニック・ポンセロ選手は、学校の試験で合宿に来られずと、やや暗雲立ち込める雰囲気。アルバン君の怪我の程度も気になります。ポンちゃん、せっかく理学療法士目指してるんだし、アルバン君をマッサージしてあげたりしたらいいんじゃないかなあ。



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世界選手権が間近ということで
「灰原さんの注目選手とか、注目ポイントとか、ブログに書いてよ」
と、桃木先生からリクエストいただきました。
え? 灰原の注目ポイントでいいの? 一般的な注目ポイントとかじゃなくて?
けっこうどーしよーもないところに注目してるんですけど、それでもいいのかなあ。
というわけで、今日から何日か、灰原的注目選手について、種目別に書かせていただきますね。まずは今夜、ペアから。



《ペア競技》
日本代表選手がいないせいで、ちょっと日本では放映などの面でワリを食っている印象のペア競技。ワザの危険度が高く、練習中の負傷が多い(主に女子)のと、パートナーのマッチングが難しいことなどから、近年、チームが減少傾向にあり、若手の台頭がないことが危ぶまれてきました。しかし、先シーズンから今シーズン、新たに脚光を浴びるペアも出てきたりして。おそらく地上波ではそんなに放映はないとは思うんですけどー…、アイスダンスに比べると、観戦初心者にもスゴさがわかりやすい大技が多いですし、ぜひ放映して欲しいなと思います。
灰原自身、ペアのワザはいまいち、ごめんなさい、ちゃんとわかってないんですが、シングルとはけっこうワザが違うので、代表的なエレメンツについて、まず書いてみますね。



●リフト
ペアの代表的な見どころ。男性が頭上高くに腕を伸ばした状態で女性を支える、オーバーヘッドリフトはアイスダンスにはないペアだけのワザ。女性の手を男性の手で支え、ほかの支点で補助しないリフトのことを、ラッソーリフトといいまして、高難度技のひとつです。リフト中に女性のポーズが変わるのもアリ。


●ツイストリフト
男性が女性を投げ上げ、女性が空中で2回転、ないし3回転したところを腰をホールドしてキャッチするワザ。


●スロージャンプ
男性が女性の腰をホールドし、表面に平行に投げる。女性は空中で回転し、着氷する。通常のジャンプと同じく、女性の踏み切りのしかたによって、サルコウ、トゥループなどの種別があり、回転数により難易度が違う。現在の最高難易度は、アメリカのヴィセ&トレント組、ロシアの川口&スミルノフ組の必殺技、スロー4S。


●デススパイラル
男性がシットポジションで円の中心に入り支点となり、女性の腕を支持、回転させる。女性はごくごく低い体勢で、背中を氷面と水平にし、片足のエッジで氷面をとらえる。コンパス状態で、女性のエッジは円を描くことになる。トップ選手のデススパイラルは、女性が男性の足の下から入ったり、女性のポジションがエレメンツ中に変わったりとかなりアクロバティック。女性の足を氷面から離すのは、競技では反則。


●ペアスピン
男性が女性を支持する形で組んで回るスピン。ふたり別々に回るスピンのことを、ソロスピンという。


●サイド・バイ・サイド
これはエレメンツ名ではなくて、正確には状態の呼び方なんですけど。
ソロスピンやソロジャンプのように、男女が離れて、ユニゾンしながら同じ方向のエレメンツを行うことを、サイド・バイ・サイド、といいます。逆方向を行う場合は「ミラー」。



これで正確に合ってるか若干不安ですが(ははははは…)、まあ、だいたいこんなもんということで。それでは、注目選手いってみましょうか。



☆優勝候補ナンバーワンの苦労人ペア:サフチェンコ&ソルコビー組(ドイツ)
昨季ワールド銀メダリスト、サフチェンコ&ソルコビー組は、苦労人ペア。諸事情あって、ドイツスケ連からコーチ変更の勧告をうけますが、「わたしたちはコーチを信じます」と一貫して恩師のもとにとどまりました。一時はドイツスケ連からの資金援助も断たれ窮地に陥りましたが、自力でスポンサーを確保。その後、国内選手権、ヨーロッパ選手権で、有無を言わせぬ戦歴を並べてドイツスケ連をねじふせ、恩師の名誉回復も果たしました。いい弟子ですねー。
チームとしての特徴は、並外れた表現力。ヨーロッパでは「アイスダンサー並み」と評されることもある、華麗な雰囲気が魅力です。女性のサフチェンコ選手は旧ソ連系のウクライナ出身。バレエの基礎がしっかりしているようで、ポージングがとても美しく、リフトやデススパイラル、ペアスピンなどのポジションの美しさは現在世界一じゃないかな。高さがありふわっとした投げ技系も素敵です。


☆モロゾフマジックペアでも炸裂か!?:ボロソジャー&モロゾフ組(ウクライナ)
ニコライ・モロゾフコーチが指導しているウクライナのボロソジャー&モロゾフ組は、昨季ワールド第4位。あとちょっとで表彰台ってとこまできてるんですけど、今季はちょっと不調っぽいですね。頑張って欲しいんですが…。モロゾフプログラムらしい、派手な振付が印象的。モロゾフコーチは、コーチとしては、まだペアの表彰台に絡んだことはないはずなので(振付は、パン&トン組を担当してますが)、彼らの成績しだいでは、全種目でモロゾフマジックありって、世界に知らしめられることになりますね。
男性のスタニスラフ・モロゾフ選手はロシア出身。ウクライナのアリオナ・サフチェンコ選手とコンビを組み、所属をウクライナに移しましたが、その後パートナー解消。サフチェンコ選手はドイツに渡り、ロビン・ソルコビー選手とパートナーに。モロゾフ選手はロシアに戻らず、ウクライナで新たなパートナー、タチアナ・ボロソジャー選手を迎えました。元パートナー対決も見ものです。


☆世界最高難度のスロージャンプ:川口&スミルノフ組(ロシア)
おなじみ川スミ組。ロシアスケ連所属ですが、川口悠子選手の国籍は日本。川口選手は、ヨーロッパ選手権で表彰台に立った初のアジア人女性です。ヨーロッパ選手権では、ついに、世界最高難度のスロー4Sを成功させましたが、ご本人たち的には完璧な出来栄えではなかったようなので、イエテボリの成果に期待したいです。
スロー4Sももちろんなんですが、川スミ組で、灰原が個人的に注目なのは衣装ですね。なんだかものすごくたくさんあつらえたらしく、シーズン通して、SP、FSと衣装が一定していないんです。イエテボリでは、果たして、どの衣装で出てくるのか。あと、川口選手のデススパイラルのポジションがものすごーく低いのにも注目です。灰原は勝手に「地吹雪デススパイラル」と名づけています。


☆このペアのリードは井上が握っています:井上&ボルドウィン組(アメリカ)
先だっての全米選手権で、演技後のプロポーズで話題をまいた井上&ボルドウィン組。男性のジョン・ボルドウィン選手は、とにかく井上怜奈選手を熱愛していて、「スケートの女神」「僕のアイドル」と、口を開くごとに大絶賛で、すごいです。もはや崇拝の領域である。
ロシア所属の川口悠子選手とこちらの井上怜奈選手は、じつは、もともとは同門の先輩後輩。いまはなき新松戸DLLの都築コーチ門下生です。アイスダンスの木戸章之選手も同クラブ出身。新松戸DLLは、ノービス時代の武田奈也選手、水津瑠美選手、無良崇人選手なども育てていて、名門だったんですけどね……リンクがなくなってしまいました。
井上&ボルドウィン組の注目は、大技、スロー3A。ここのとこあんまり成功してないようなんですが、イエテボリでは降りられるといいなあ。ベテランらしく、ユニゾンの利いたソロスピンの美しさも特筆に価します。あとはジョンがソロジャンプの失敗さえしなければ…(ははは)。


☆ペア王国・中国の真のエースはどっちだ:ジャンジャンズvsパン&トン組
絶対的なエース、シェン&ツァオ組休養中の今季。ダイナミックな投げ技が魅力の若手ジャン&ジャン組と、繊細な表現力が魅力のベテラン、パン&トン組は、互いが互いの最高のライバル。他国のチームにも増して、自国に負けられない相手がいるというのは、伸びる要素なのではないでしょうか。
GPSでは、ジャンジャンズ優勢かと思われたのですが、シーズン後半になって、パン&トン組が調子を上げてきています。彼らは世界チャンピオンになったことありますので、点差の少ない勝負になってきたとき、メンタル面で強いかもしれない。一方、ジャンジャンズですが、ワザはすごいけど機械的で情緒がないと、どっかのシェン&ツァオの若いころみたいなことを言われ続けてきたこのペア、女性のダンちゃんの表現力が、今季ずいぶん柔らかくなってきた気がします。
ジャンジャンズの見所はなんといっても投げ技。とくに、ツイストリフトの到達高度は、思わず笑いが洩れるほど、非現実的に高いです。パン&トン組も投げ技は中国らしくダイナミックなんだけど、灰原はこの組はペアスピンが好きですね。すごくしっとりしている。
この2組とサフチェンコ&ソルコビー組がメダル最有力なのは間違いないところ。この3組はせめて地上波で放映してほしいです……。もうSPでもいいんで!



ほかにも、カナダのデュベ&デビソン組、アメリカのキャスティル&オコルスキー組、ロシアのムホルトワ&トランコフ組あたりが有力ペアかなあ。ムホルトワ&トランコフ組は、演技はまだまだこれからかなって感じなんですが、とにかくふたりとも容姿が御伽噺のお姫さまと王子さまみたいに美しいんですよね! いかにも伝統のロシアンペアってかんじ。川口&スミルノフ組との同国のライバル対決も見ものです。もちろん灰原は川スミ組を贔屓しますよ!
そんなあたりが、灰原の注目ペアでした。趣味に走っててすみません。
明日はアイスダンスについて書こうかなっと。




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気がついたら世界選手権まであと1週間ですよ!
今日、ジャンクスポーツに、ちらっと浅田真央選手とキム・ヨナ選手が映りましたけど、ふたりともなかなか、好調そう。いいかんじです。
世界選手権公式HPももうできています。こちら→ http://www.goteborg.com/default.aspx?id=23785
この公式サイト、英語、スウェーデン語のほかに、日本語バージョンも用意されているのにびっくりです。もっとも、詳しいページは英語とスウェーデン語バージョンしかないようなのですが。日本語ページがありながら、フランス語のページがないので、フランススケ連に炎の大抗議されるんじゃないかと、余計なお世話であやぶんだ灰原です(フランスは、国家的に、国際組織でのフランス語の使用を推進する運動をしています)。
日本語で「ようこそヨーテボリ(イエテボリ)へ」とか書かれちゃうと、しかし、やっぱりうれしいですね。和みます。
だけど、この公式ページ、ヘッダーのバナーのモデルが安藤美姫ちゃんなのはいいとして、なにゆえにトリノ衣装バージョンなんですかね……。




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フィギュアスケートウェブジン、『アブソルート・スケーティング』に、チェコの虎(こう書くとカッコイイかもしれん)こと、トマシュ・ベルネル選手のロングインタビューが掲載されています。
原文はこちら→ http://www.absoluteskating.com/interviews/2008tomasverner.htm
アブソルート・スケーティングには、オーバースドルフ組がよく登場しますよね。スウェーデン合宿にも密着していたし。あと、なぜかよく、ケヴィン・バン・デル・ペレン選手も登場するのでした。
このベルネル選手のロングインタビュー、率直で、面白いです。本日はこの記事を、日本語にしてみたいと思います。
それではいつもの言い訳。灰原は語学力がなく、これからお目にかける文章は、機械翻訳の文章を整えただけのもので、間違いは大いにありえます。わからないところは想像で補っていたり、記事そのものもダイジェストしたりしていますので、ぜひ、原文もお読みいただけるとうれしいです。
それでは、本文にお進みください。




【Absolute Skating:Verner stirred up a hornet’s nest in Zagreb】
 ~ベルネル選手は、ザグレブで大番狂わせを演じた~



昨年、彼は、ワルシャワのヨーロッパ選手権で、SP首位に立ちました。しかし、フリーは完璧でなく、結局銀メダルに終わりました。
今年、ザグレブのヨーロッパ選手権で、彼は金メダルを獲得しました。お祝いとお祝いの合間に、トマシュ・ベルネル選手:にたいして、私たちは良い話をすることができました。


――前回のワルシャワ大会と、今回のザグレブ大会とには、どんな違いがあったと思われますか?


ベルネル選手:
ワルシャワでの、敗戦の経験から、いろいろ学べた……と言いたいところですが、残念ながら僕は、あの経験からなんにも学び取れていません。前回と今回の最大の違いは、睡眠。ワルシャワでは、SPで首位になったあと、まったく眠らなかったということでした。ザグレブでは、よく眠りました。


――有力選手のなかでの一番滑走でしたが、運が良かったと思っていらっしゃいますか?


ベルネル選手:
ライバルの演技を見ずにすんだので、そこは精神的に良かったと思います。しかし、ライバルたちは僕の演技を見てから、それを超えるためにはなにをしなければならないかっていうのも計算できて出てくるわけですから、戦略的には、まずい滑走順だったともいえると思います。
だけど、いちばん重要なのは、氷の上に出た瞬間に僕が、誰がもう滑って誰が滑っていないとか、まったく気にかけなくなったということだと思います。僕は、自分の演技にだけ集中しました。


――氷の上ではなにを考えましたか。


ベルネル選手:
ちょっとヤバいかなって。最初のジャンプが思ったようにできなかったもんだから。もちろん、それでガッカリしすぎたりしませんでしたけどね。最初から最後まで全力の戦いでした。
ぼくは、ジャンプだけじゃなくて、このプログラムを完璧にしえなかった、たくさんの自分の小さなミスに落胆しています。でも僕は、プルシェンコ選手じゃありませんからね。


――FSを終わって得点を見たとき、まだ自分がチャンピオンになりうると望んでましたか?


ベルネル選手:
うーん、いいえ。僕はランビエール選手とジュベール選手を良く知ってますからね。彼らが勝負師で、たいがい、練習でより試合でうまくやるってこと、よくよく知ってます。ただ結局、今回の試合は、誰にとっても難しいものだったようです。僕にとってだけじゃなく、彼らにとっても。


――ランビエール選手がLPを終えたとき、あなたは最初にどう反応しましたか。


ベルネル選手:
ええと……ちょっと叫びました。


――ジュベール選手の演技が終わったときは?


ベルネル選手:
FSがうまくできなくて僕は、彼らの邪魔をしないようになってたんだけど、むしろ彼らが、そうさせてくれなかったんですよね。
僕は、スクリーンでジュベール選手を見ました。彼は幸せそうじゃありませんでした。それで僕は、自分がヨーロッパチャンピオンになったんだって、ゆっくり理解しました……。


――メダル授与式のまえに、ジュベール選手はあなたの手を握って、あなたを抱きしめました。彼は、なにを言ったんですか?


ベルネル選手:
それはね、僕らにしか、わかんないことです。


――ジュベール選手は、ランビエール選手よりあなたと仲が良いようですね。


ベルネル選手:
おそらく、ランビエール選手のようには、僕をライバル視してないからです。
彼に、僕もライバルなんだってわからせる必要があります。


――表彰台に立ったときの思いを教えてください。


ベルネル選手:
うーん……(長く黙って)、ちょっと言いあらわせませんね。僕はそこに立って、フィギュアスケートの伝説的な選手を見ていました。僕の横の、片方には、昨年度の世界チャンピオン、もう片方には、世界選手権を2回制覇した選手が立っていました。旗が上っていきます。その真ん中には、チェコの旗。
僕はあんなに美しいことを知りません。この世でいちばん美しい瞬間でした。


――どんなお祝いがありましたか?


ベルネル選手:
なんにもパーティとかしてないんですよ。実家に戻ったときにお祝いしようと思ってるんだけど、1週間も戻れないんじゃないかな。練習があるから。僕がザグレブで大番狂わせをしたもんだから、ライバルたちはいままで以上に必死で練習を始めたはずです。僕も同じようにやんなきゃいけません。


――いつから、自分がチャンピオンになれると思っていましたか?


ベルネル選手:
いつチャンピオンになれると思ったかなんてわかんないけど、いつチャンピオンになりたいと思ったかについては、わかってますよ。14歳のときです。


――それから、自分の目標を疑った瞬間はありますか?


ベルネル選手:
足首を骨折したときには、もう難しいのかなって思いましたね。2005年のモスクワワールドで、故障しちゃったんです。SPからFSに進出もできなかった。
まずい状況になったなと思って、それはフィジカルに問題が起きたから。でも僕は、チャンピオンになりたい、と言いました。そしていま、ここに立っています。


――なぜ、ヨーロッパタイトルを獲得できたと思いますか。


ベルネル選手:
この世で最高のコーチとチームを見つけたからです。


――今後のあなたの目標はなんですか? 世界選手権については?


ベルネル選手:
それについては、お話できません。


――いまは、ヨーロッパタイトルを楽しみたいですか。


ベルネル選手:
おんなじことをたくさん聞かれましたよ。たしかにいま、僕はヨーロッパチャンピオンですけど、ワールドでもいい演技をしなきゃいけません。メダルを獲得するか、冴えない成果か、ふたつにひとつです。
この話をするの、あんまり好きじゃありません。僕はザグレブでより、もっといい演技をするためにイエテボリに行きます。そして、ジャッジにすべてを委ねます。たぶん来季、僕は、メダルとタイトルのために滑ることになるでしょう。


――あとどれくらい、金メダルを首にかけておきますか?


ベルネル選手:
そうだな……(大きな笑み)ちょっと考えましょう。たしかに、もうちょっと長いことかけておきたいな。




はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
……うーん、ベルネルくん、いいなあ! 気持ちのいい人だ!
今回、英語を読みながら、不覚にも灰原、2箇所で泣いてしまいました。
一箇所は、表彰台に立ったときの気持ちを聞かれてこたえた


I have no words to describe it. I stood there, and saw the legends of our sport. At one side the reigning world champion, at the other side a two-time world champion. Flags are rising, and in the middle there is the Czech flag. There is nothing more beautiful. This is the most beautiful thing.


ここのところ。
言葉にできない、と、ご本人はおっしゃってますけど、痛いほどそのときのベルネル選手の気持ちが伝わってくる、素晴らしいコメントだと思います。灰原の不正確な英語力と日本語では、とても原文の素敵さを伝えることはできないので、頑張って日本語にはしたんですけど、ここはどーしてもどおーーーーーしても原文読んで欲しい!! いまコピペしただけで、また灰原は泣いています。はい、馬鹿です。
あと、もう一箇所は、この部分のちょっとまえになるんですけど、表彰式のまえに、ジュベール選手になに言われたんですか? と聞かれて「It’s only our business.」と答えるところですね。僕らにしかわかんないこと。ここで面白く語ることも、できたと思うんだけど、ベルネル君はそういうことはしない。いい男ですねー。
ヨーロッパ選手権でのジュベール選手のやつれきった様子を思い出して、ここもなんか泣けてしまいました。ジュベール選手って、年下の選手たちにたいして、妙にお兄ちゃんぽいところがありますね。自分を破ったベルネル君にたいして、「よくやった」と賞賛するあたり、兄ちゃん気質全開です。
ただ、ベルネル君を祝福したのは、チャンピオンとしての矜持からもあるでしょう。ベルネル君もそんなようなことを言っています。「Probably it’s because he doesn’t consider me for such a rival as Lambiel. I will have to make him realize. 」。でも、ファンとしては、願わくば、ライバル認定されたあとも、仲良くしてて欲しいなーと思います。ミシェル・クワン選手とイリーナ・スルツカヤ選手がソルトレイクの表彰式のあと「お互いによくやったじゃない」みたいにふたりでいたところ、ちょっと思い出してしまった。
ヨーロッパ選手権、女子は、カロリーナ・コストネル選手が優勝。ミヒャエル・フースコーチ門下のアベック優勝です。ばかりでなく、女子銀のサラ・マイヤー選手や、男子銀のステファン・ランビエール選手も、オーバースドルフでも練習してます。国籍が違うんでわかりにくいんですけど、最近のヨーロッパスケート界に、オーバースドルフ組、という勢力があるのはたしかなようです。そのうち、地元ドイツからも素晴らしい選手が出るかもしれませんね。
あけっぴろげで率直でありながら、マスコミの質問には一定の距離を置くことができる。15歳からチェコチャンピオンの看板背負ってるからかもしれませんけど、素朴に見えて、ベルネル君には、王者の風格があります。
イエテボリでは、間違いなく、日本の高橋大輔選手の強力なライバルとなるであろう、チェコの虎、トマシュ・ベルネル選手。願わくは、イエテボリで、会心の演技ができますように。総員全力の戦いを希望します! 頑張れ!




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今日は髪を染めることにしました。
灰原は、髪を、ヘナというハーブで染めています。トリートメント効果もあっていいんだけど、ハーブを髪にのせてから、ちゃんと染まるまでに時間がかかるんですよね。4時間とか放置しておかなきゃいけないので、時間があるときにしか染められません。
髪をセッケンで洗って、ヘナをのせて、タオルを巻いて、シャワーキャップかぶって、しばし待つ。うーん、いま、宅配便の人とか来て欲しくないわー。
と、思っていたら、近所の幼馴染が来ました。灰原の姿を見てバカウケ。「なに、そのキノコみたいなアタマ!」。いやだから、いま髪を染めてるんだって。
幼馴染は、誕生日プレゼントの、ロールケーキを持ってきてくれました。真ん中にイチゴが巻き込んであるやつ。爆笑のキノコあたまのまんまお茶入れて、いっしょに食べました。美味しーい。ありがとう!
4時間経過して、髪を洗いました。けっこう、いい色に染まりましたよー。満足、満足。



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3月7日の夜、TBS系で放映された「バース・デイ」ってスポーツドキュメンタリー番組が、また、ニコライ・モロゾフ氏の特集ということで、ビデオに録っといたやつ、さっき見ました。
内容のほとんどは、先行して放映された「夢の扉」といっしょかな、という感じだったんですけど、安藤美姫選手にたいするジャンプ指導をしているシーンが「バース・デイ」にはあり、あたりまえなんですけど「ジャンプの指導もするんだ!!!」というあたり、あらためて、興味深かったです。
モロゾフ氏のコーチ技術について思うとき、「アイスダンス出身だから足元の指導は素晴らしいと思うけども、ジャンプはどうかな」というのは、どうしても考えてしまうことで、なんとなればアイスダンスにはジャンプはないから。とはいえ、モロゾフ氏も16歳まではシングルスケーターだったわけですし、シングルやペア出身のコーチにしたところで、たとえばロシアのアレクセイ・ミーシンコーチはペアスケーター出身ですけども、4回転を自分で跳んだ経験はないですよね。3回転半だってないはず。
それが、ジャンプ指導にかんしては世界に名だたる名コーチとして、さまざまな選手に教えを請われているわけだから、自分が跳べるかどうか、は、あんまり関係ないのかもしれません。タイミングやなにかのアドバイスができれば……。とはいえ、自分ができない技術にたいして、有効なアドバイスをするのは、やはり困難だと思うので、それができるコーチは、とても貴重ということなのでしょう。
伊藤みどりさんや浅田真央ちゃんに3Aを跳ばせた山田満知子コーチ、美姫ちゃんに4Sを跳ばせた門奈裕子コーチ、本田武史さんと田村岳斗さんに美しいクワドを叩き込んだ長久保裕コーチなど、ジャンプに定評のある選手を育ててきた日本のコーチ陣は、世界的に見ても素晴らしく貴重な技術をお持ちなのだなあと、あらためて思います。
モロゾフコーチと、安藤美姫選手、高橋大輔選手が3人でくつろいで話している場面も、面白かった。安藤選手、「英語はちょっとしかできない」なんて謙遜して言ってますけど、ずいぶん滑らかに話していますよねー。村主章枝選手とか、ジュニアの村元姉妹のように、帰国子女でバイリンガル、という事情の選手以外は、外国人コーチや振付師につこうとするとき、スケート以前の問題として言葉の壁が立ちはだかってきますよね。安藤選手も、高橋選手も、たぶん、もともと英語ができたりはしなかったと思うんですが、スケートのために英語を覚えて、外国メディアのインタビューに答えられるようにまでなってて、多方面にわたって努力を積み重ねるのってほんとすごいなと思います。
そういえば、村主選手は、いまはロシア語勉強中なのかな。あんなわけのわからぬ言語を(わはは)。頑張って欲しいです。
「夢の扉」と「バース・デイ」、ふたつの番組を見ていてあらためて思ったことは、モロゾフコーチは、教え子の武器を探し出すのが上手なのかもしれないな、ということでした。他の選手にたいして際立って、ジャッジにアピールできる独特の長所を、見つけて、磨き上げることによって、選手を伸ばすタイプなんだなと思ったんです。
高橋大輔選手ならステップであり、大きな3Aであり、あるいは3Fである。そして、非常に素晴らしいリズム感とアピール力。安藤美姫選手なら、もちろん4回転であり、ループ、サルコウなどのエッジ系ジャンプのダイナミックな美しさであり、女性らしい魅力のある容姿であり、そして、演技をとおして感情を観客に想起させる、独特の力、なのだろうと思います。
高橋大輔選手については、リズム感やステップワークは、もともと本人も自身の武器として自覚的だった可能性はありますが、じつはジャンプがすごくいいんですよね。助走が短くてパッとテイクオフできるんだけど、あれができる、と発見されたことが、世界最高得点に結びついたんじゃないかと、これは灰原の勝手な考えですけど、思います。
昨季のいまごろは、モロゾフ組はきれいさっぱり息をひそめていて、浅田真央選手の動向やキム・ヨナ選手の動向が、やたら取り沙汰されたものですが、ヨナちゃんにしても四大陸欠場以降の情報は少なめだし、真央ちゃんもそう。モロゾフ組にしても、今回テレビに出る以前の露出はすごく少なく、たとえばひとつの独占取材を許すことで、他をシャットアウトするというか、これもマスコミ露出コントロールの一環なのかなと思います。
どんなスポーツでもそうですけど、大会直前というのは選手の緊張感もピークですし、そんなときにガサガサした取材がたくさん入るのはストレスだと思います。とはいえ、人気選手の話題はキラーコンテンツになりえますから、ついついマスコミも暴走しがち。コーチや協会サイドで露出をコントロールしてくれていると、ファン的にも安心です。今回は世界選手権の開催地が日本ではなく、スウェーデンと遠いので、去年ほどマスコミ攻勢が大変ということはないと思うんですけど、選手を守って欲しいです。
いろんな意味で興味深い番組でした。つぎにモロゾフコーチの特集番組があったら、長野五輪、伝説の、ナフカ選手とのアイスダンス演技の途中で会場の照明が半分落ちちゃったという、あの映像が見たいです。それでも滑り終わったんですよね。アクシデントに挫けない姿勢は弟子たちにも受け継がれているのかもしれないな。
まさか、長野のときには、のちにち、あの不運なカップルの、女性がオリンピックチャンピオンとなり、男性がオリンピックチャンピオンの振付師となり、コーチとなるとは、思いもしませんでしたよ。もしかして、長野オリンピックの神さまが、不運なカップルに、埋め合わせのラッキーを贈ったのかな?


あ、「バース・デイ」つながりってことで、ひとつ書いちゃおうかなっと。
本日は灰原のバースディです。生まれてきておめでとう、と自分に向かって書いてみる(はははは)。



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オリンピック2連覇、世界選手権4回制覇。史上最強の女子スケーター、カタリナ・ビットさんが、プロスケートの世界からも引退しました。


☆毎日jp:フィギュア:ビット、氷上にお別れ…「よくやった」 
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20080307k0000m050076000c.html


最後には「カルメン」を舞ったそうです。荒川静香さんといえば「トゥーランドット」であるように、カタリナ・ビットさんといえば「カルメン」ですよね。
いまにして思えば、カルガリーオリンピックでのビット選手は、旧東ドイツ、というより、旧東側の看板娘として、西側の看板娘であるデビー・トーマス選手には、「絶対に!」負けられぬ立場だったとわかります。オリンピックに東西冷戦の代理戦争の様相があったあのころ、スポーツでの結果は、スポーツ以外の人生にも大いに波及が考えられた。プレッシャーは想像を絶します。
もちろん、ライバルのデビー・トーマス選手にもプレッシャーはあったはずですが、行動の自由の少ない東ドイツの選手だったカタリナ・ビット選手が耐えざるを得なかったそれは、個人が背負うには大きすぎるものだったと思います。
その中で、あの美しいカルメンを演じきれた精神力はすさまじいとしか言いようがない。驚嘆します。
これから、何人のスケーターが「カルメン」を滑っても、その向うには、カタリナ・ビット選手のカルガリーの残像が永遠に潜む気がする。
オリンピックの思い出の地、サラエボの苦難を嘆いて、リレハンメルで復活の演技をした「花はどこへいった」も、しみじみとした、よい演技でした。「カルメン」は神がかりだったですけど、「花は」は人間らしい、とても人間らしい演技で、むしろ感動しました。
プロスケーターを引退なさったあとの計画は、どうなのでしょうね。スポーツコメンテーターとかになられるのでしょうか。ナンシー・ケリガンさんみたいに、元気な姿を、たまにwebテレビとかで見られると、うれしいのですけど。
華麗で強く美しい花。ありがとう。お疲れさまでした。



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この記事は、昨日の記事「ホフロワ&ノビツキーインタビュー 前半(http://ameblo.jp/haibaran/entry-10077729979.html )」の続きです。
アイスダンスカップル、ヤナ・ホフロワ&セルゲイ・ノビツキー組のインタビューを、機械翻訳におすがりして、灰原があやしい語学力で、元記事をダイジェイストしながら、解読をこころみているものです。よろしければ、前半からお読みいただけると、うれしいです。
それでは、本文にお進みください。



【爆薬と情熱……ホフロワ&ノビツキー インタビュー 後半】


インタビュアー:
(読書が好きだというノビツキー選手に)
あなたの最近のお気に入りは、どんな本ですか?


ノビツキー選手:
LevadnyというSF作家に夢中なんです。本を読む時間はたっぷりあるんで。旅行中とかね。運転中には無理だけど。


インタビュアー:
最近は、オーディオブックもありますよね。車で聞いたりなさらないんですか?


ノビツキー選手:
試してみたんですけど、あんまり好きじゃなくて。僕は読書のプロセスがすきなんです。目で文字を処理するのがね。いい本を手に持つのもうれしい感触です。ページを弾いて、鳴らしたりなんかして。


インタビュアー:
映画はどんなものがお好きですか?


ノビツキー選手:
面白いヤツ! それがすべてですよ。
どんな監督だとか、俳優だとか、あんまり気にしないんです。最近見た映画は「アイ・アム・レジェンド」だったかな。


ホフロワ選手:
わたしも、映画にえり好みはしないです。いい映画がいいな、と思うけど。


インタビュアー:
音楽はいかがでしょう。


ノビツキー選手:
ひとつのジャンルに絞って、これが好きっていうのは難しいですね。ロックも好きだし、最近は来るまでクラシックを聞いてるし。クラシックはリラックスできます。


インタビュアー:
コンサートなどに、行かれるお時間はないのでしょうね?


ノビツキー選手:
大当たり。いままでの人生で、2、3回しかコンサートには行ったことがないんです。


インタビュアー:
奇跡のように予定が合って、ひとつのコンサートでも行けるとします。いったい誰のコンサートに行きたいですか?


ノビツキー選手:
DDT(という、ロシアのロックグループだそうです。Ptichkaさん注)ですね。たぶん。


インタビュアー:
子どものころのお話に戻りましょう。はじめての試合での勝利を覚えていますか? そのときの賞金はなにに使ったのでしょうか。


ノビツキー選手:
お金の使い道は覚えてないなあ。だけど、最初の大きな勝利のときのことは、覚えていますよ。それは、2002年のユニバーシアードでのことでした。僕らにははじめての国際試合で、誰からも期待されていませんでした。まったく期待されてなかいことに、軽くショックを受けながらの出場でした。


ホフロワ選手:
そうね、でも、ユニバーシアードって賞金ないんですよ。
断言してもいいけど、キャリアのはじめのころに得たどんな小さな賞金でも、ぜったい服に使っちゃってたと思います。


インタビュアー:
あるいはメイク道具に?


ホフロワ選手:
そのとおり!


インタビュアー:
どんなファッションがお好きなんですか?


ホフロワ選手:
かわいく見えたいんですよ。車でちょっと出かけるときでもおしゃれします。最近のスポーツウェアはみんな素敵で目移りしちゃう。好きじゃないのは、古臭い格好ですね。


インタビュアー:
ホフロワ選手にもうひとつ質問です。女子の体重は、あなたの競技において重要な要素だと思います。ベスト体重を維持するために、節制はなさるんですか?


ホフロワ選手:
いいえ。わたし、ダイエットってしないんです。体質的にあんまり太らないほうだし。競技シーズンのあいだは、健康的で栄養のあるものを食べるように心がけています。わたし、お肉があんまり好きじゃないんだけど、ときどきはチキンをとります。野菜のほうが好きなんです。


インタビュアー:
お料理はなさるんですか?


ホフロワ選手:
もちろん! 週末は土曜日に軽い練習があって、日曜日はお休みなんだけど、そのときには、自分好みの野菜料理をたくさん作ります。わたしは塩の効いた味付けが好きで、スパイスもよく使います。


ノビツキー選手:
僕は肉派です。シシカバブを作れるんですよ。僕もあんまり太るほうじゃないし、試合のたんびに2キロくらい減っちゃうので、体力回復のために肉が必要なんです。


インタビュアー:
ご家族や友人との関係について教えてください。競技に出るとき、彼らはどんなふうにあなたがたを支えてくれるんでしょうか。


ホフロワ選手:
わたしの母は心配性で、結果のわかってる録画じゃないとわたしの試合を見られないくらいです。去年ロシアナショナルに見に来てくれたけど、それがいままでで唯一ですね。ヨーロッパ選手権は、テレビでも見てくれませんでした。
試合近くなると、友だちや祖父母から、メールでメッセージが届きます。とてもうれしいです。


ノビツキー選手:
僕の友だちはたいがいアスリートで、世界中に散らばってるんです。親友はロンドンのアイスショーに出演してますし。両親は、もちろん、全身全霊で応援してくれます。


インタビュアー:
選手生活が終わったあと、どんなキャリアについて考えていますか?


ノビツキー選手:
なにか起業してみたいですね。ビジネスはカンタンじゃないとは思うんだけど、試してみたいんです。


ホフロワ選手:
競技のあとのことは、いまはあんまり考えていません。いまの目標を達成することのほうが重要です。


インタビュアー:
ご自分たちの長所と欠点を教えてください。


ノビツキー選手:
ヤナにはたくさんの長所があります。まず思い浮かぶのは、目標を決めたら頑張りぬくこと。すごくいいやつで、友だちとしても最高ですけど、感情の起伏が激しいのがちょっとした欠点かな。でも、ほかに欠点探すの、難しいですよ。
自分の欠点は、頑固なところ、かな。長所は、良識的なところ。


ホフロワ選手:
セルゲイの欠点は短気なところだと思います。いいところは、親切なところ。わたし自身の欠点は、感情的なところだと思います。あと、とにかくハードワーカーなところ。長所は……ちょっとわからないな。



はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
本屋映画、音楽に一家言あり、もしかしたらアキバ系!? みたいな雰囲気をも漂わせるノビツキー選手と、明るくのびのびとして活発なホフロワ選手。個性の違うふたりが、うまくいっしょに組んでいけるのは、不言実行型のホフロワ選手の爆走に、ノビツキー選手が頑張ってついてってるからみたい? 「ヤナの欠点はない」と言ってくれるノビツキー選手にたいして、容赦なく「短所は、短気なところ」と言い切るヤナさん。力関係が仄見える一瞬。笑ってしまいました。
ヨーロッパ選手権でもメダリストとなり、名実ともに世界のトップグループに入ってきたホフロワ&ノビツキー組。不思議でアクロバティックな演技で、イエテボリのお客さまも沸かせて欲しいです。頑張れ!




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駅前のスーパー、こないだ人形焼の量り売りが終わったと思ったら、こんどは、チーズケーキ屋さんの特設ブースが出来てる!
入口のところなんですよね。出入りするとき、どうしても目に入るので、切ないです。
ダイエット頑張ろうとしてるのにい。なんの試練なんですか、神さま。
歯を食いしばって野菜ジュースだけ買ってきました。
チーズケーキよりは、まだ人形焼のほうがカロリーが低かった気がする。くじけちゃダメ! 頑張れ自分。




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Golden Skate Forumに、PTICHKAさんという方が有志英語翻訳してくださった、アイスダンス、ヤナ・ホフロワ&セルゲイ・ノビツキー組のインタビューが上がっていました。
灰原、ホフノビ(とくにホフロワ選手)が大好きなんですよー! ヤナさん万歳! PTICHKAさんありがとう!
PTICHKAさんご本人のサイトにも翻訳はアップされています。こちら→ http://ptichkafs.livejournal.com/  ロシア語原文はこちら→ http://cska.ru/beseda.php?unit=6098
本日は、このインタビューの前半を、日本語に書き取ってみたいと思います。
いつもの言い訳です。灰原は英語力に乏しく、これからお目に書ける文章は、原文を機械翻訳を頼りに整形しただけのもので、読み取り間違いは大いにありえます。わからない箇所は飛ばしていることもありますし、記事そのものもダイジェストしています。よろしければ、原文もご覧いただけると、うれしいです。
それでは、本文にどうぞ。



【爆薬と情熱……ホフロワ&ノビツキー インタビュー 前半】


セルゲイ・ノビツキー選手と、ヤナ・ホフロワ選手は、来るべき世界選手権に出場します。ヨーロッパ選手権、銅メダルを獲得の喜びが、少し落ち着いたころ、我々CSKA.ru(掲載媒体)のインタビュアーは、彼らと話をすることができました。


インタビュアー:
しょっちゅう聞かれてると思うんですが、聞かせてください。どうしてスケートをはじめたんですか?


ノビツキー選手
4歳のとき、祖母が僕をスケート教室に連れて行ってくれたんです。たぶん「Dinamo」リンクの教室だったと思うんだけど、むかし過ぎて僕にはよくわかりません。そのときは誰も、スケートが僕にとってこんなに重要なるなんて思ってもみませんでした。
正直言って、僕は最初のころ、スケートの練習が好きじゃありませんでした。でも、やってるうちに、だんだん楽しくなってきました。


ホフロワ選手
私も同じくらいの年に、「Dinamo」のリンクでスケートを始めました。アイスダンスに転向したのは13歳のときです。それ以前に、アイスシアター(アイスショーみたいなもんですかね)で演技していたこともあります。セルゲイは、はじめシングルスケーターだったんですよね。


インタビュアー:
子どもの才能を捜して、つぎつぎと習い事を変えさせる親御さんたちが多いです。多くの子どもたちのように、あなたは違うスポーツを習わされたりしませんでしたか?


ホフロワ選手:
いいえ。私はスケートしかやってません。


ノビツキー選手:
僕はコーラス隊に入れられてたんですよ(笑)。
でもまあ、僕も運が良かったな。スケート以外の、見当違いなものに、努力を浪費しないですみましたから。スケートやってると時間がなくて、コーラスは続けられなくなりました。歌かスポーツか、選ばなきゃいけなかったんです。どっちも好きだったから、選ばなきゃいけなかったのは辛かったです。


インタビュアー:
べつのスポーツにチャレンジしたいというような、夢を見られることはありますか?


ホフロワ選手:
スケートをやっていないなら、私はダンスに注力したと思います。ほんとに踊るのが大好きなんです。スケートがなければ、バレエか新体操をやってたと思います。少なくとも、それらの演技を見ることは、純粋な喜びです。私は動きのある芸術を求めます。


インタビュアー:
スケートを辞めたいと思ったことはありますか?


ノビツキー選手:
ありますよ。1度ね。93年か、94年ごろだと思います。あのころは国全体の状況が厳しくて、スポーツ学校は閉鎖されていて、みんなお金がありませんでした。僕が訓練をうけていた学校も閉鎖されていました。当時僕はシングルスケーターだったんだけど、ジャンプがすごくお粗末でした。それで、スケートはもうやめようかな、と思ってたときに、偶然、アイスダンスを勧められたんです。僕は試してみました。まさに、僕の求めていたものはそれでした。


ホフロワ選手:
幸いにして、辞めたいと思ったことはありません。どんなことでも、遅かれ早かれ厳しい瞬間は終わります。忍耐強さって必要だと思います。


インタビュアー:
練習や競技がないときは、なにをしたいと思いますか? お好きなことなど、教えてください。


ホフロワ選手:
私はアクティブなのが好きですね。ボーリングにいったり、プールにいったり、モスクワを歩き回ったり。テレビのまえで時間つぶしする以外のことは、なんでも好きですよ。


ノビツキー選手:
僕は読書か映画かな。


インタビュアー:
おふたりは、どんな本を読むんですか?


ホフロワ選手:
最近、ロシアの古典を再発見してるんです。「アンナ・カレーニナ」とか「戦争と平和」とか。学校に通ってるあいだには、忍耐が続かなかったんだけど、素晴らしい作品ですよね。5年後に読んだら、またいまとは解釈が違うと思うんですよ。16歳のとき、あるいは20歳のとき、トルストイの理解はそのときどきで全然変わると思います。


ノビツキー選手
僕はSFが好きですね。以前は乱読派でした。ロシアの作品がいまは気に入っています。良質なミステリーも好きですよ。



はい、今日はここまで。お疲れさまでした。
ホフノビのインタビューを読んでいると、明るく活発なホフロワ選手と、のんびりマイペースのノビツキー選手の組み合わせが絶妙で、ついついほのぼのとしてしまいます。
ノビツキー選手が読書家とは意外でした。SFを読むんですね! もしかして、ロシアの巨匠、スタニフラフ・レムの「ソラリス」も読破していらっしゃるのでしょうか。灰原、読み通そうとしてどうしても寝ちゃうんですけど…。
ヤナさんは、トルストイが好きなのか。ドストエフスキー派じゃないんですね。トルストイのほうが若干乙女な香りがあるんですよね。
インタビュー後半は、さらにふたりの個性の深いところまで掘り下げて質問がされていきます。大好きなヤナさん(ノビ太くんは!?)の魅力を布教すべく、明日も日本語書き取り頑張ります!



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