4月23日 (土)「まち保育のススメ〜まちで育てることはまちが育つこと〜」オンライン講座→ 詳細 ※直前までお申込みいただけます。
こんにちは、園庭研究所の石田です。
千葉県聖母マリア幼稚園さんで、保護者さん向け「園庭と子どもの育ちを考える」講座をさせていただきました。
まずは、保護者さんご自身の「子どもの頃の外での思い出」を振り返っていただき、その時の経験や思い、どんな育ちにつながったか、その環境は?と近くの方と話し合っていただきました。
私からは「園庭環境では、子どもたちのどんな育ちが支えられるのか?」のお話をさせていただき、
合わせて、保護者の方々に「自園の園庭でしたいこと」についてグループに分かれて出し合っていただきました。
以下のような講座ご感想をいただきました。
保護者の方々が、聖母マリア幼稚園さんの園庭をとても大切に思われ、愛されているのが伝わってきます。^^
○乳幼児がいたのですが気軽に参加出来ました。またグループごとの話し合いも緊張したのですが有意義でした。昔の事を思い出し、わくわくしました。またぜひ参加したいです。
グループでは星空を見る会、夕方ぐらいから集まって家族やお友達と自由に過ごして見る会、花火やキャンプファイヤーや焚火を通して火の偉大さを感じたり煙は目に染みる、匂いなどを感じてみる。
テントを立ててキャンプをしたり場所によってハンモックができたりしないかな?などと思いました。
○最初は「心を育む」とはどういうことだろう?と思っていました。
園庭では体を動かす「体を育む」ことだけだと思っていました。
しかし、石田先生のお話を聞いて、感覚を養うこと、自然を思いやる気持ち、自分の心を整える力、など、たくさんの心を育むのだとわかり、目から鱗でした。
また自分での実体験が何よりも大切なことがよくわかりました。
○自然との関わりが子どもの心と体の成長にとても良い影響を与えていることを知りました。聖母マリア幼稚園の自然豊かな園庭でさまざまな経験ができていることに、改めてありがたみを感じました。休日にも家族で自然の中へ遊びに出かけたいと思いました。グループワークを通して、自分自身の子ども時代にお外で遊び、いろんな発見をしてワクワクした気持ちになったことを思い出しました。とても学びが多い講演会で、有意義な時間でした。ありがとうございました。
園庭でしてみたいこと、グループワークの中で挙がったことを書かせていただきます。
・キャンプ
・キャンプファイヤー
・夜空、星空の観察
・夜間の昆虫採集
・よもぎ餅作り
・木のベンチ作りや大きな工作
○貴重なお話しをありがとうございました。
マリアの森はとても美しいので
ツリーハウスを作って頂き、子どもたちが木の上からマリア幼稚園を見渡せた時の感覚を人生の記憶として焼き付けてほしいです。
目一杯泥んこになれるスペース(田んぼのような)を作って頂き、身体全身で土に触れる感覚を
楽しめる環境に憧れます。
先生のお話を聴いて、マリア幼稚園の環境は改めて本当に素晴らしいのだなぁと感謝の気持ちで
いっぱいになりましたし、
マリア幼稚園に通わせることができて本当によかったなぁと思いました。
先生方の愛と素晴らしい環境の両方を兼ね備えていることに、毎日感謝の気持ちでいっぱいです。
○講師の先生の話もわかりやすく、下の子を抱っこしながらだったので、お家で参加できてとてもありがたかったです。
改めて園庭や自然で心を育む大切さを教えてもらい、聖母マリア幼稚園での毎日の学びがとてもありがたく感じました!
先生方、とても素敵な環境で毎日工夫して保育してくださり、ありがとうございます?
お母さん方と話をしていても、幼少期の経験や子どもへの思いが似ていて…自分の子どもにも色んな経験をさせてあげたいといったところが共感できてとてもうれしかったです!
幼稚園の園庭環境は自然に溢れていてとてもありがたく…話し合いでも上がっていた内容で、秘密基地を作ったり、星空観測をしたり、夜の昆虫採取や生き物、食べられる野草探しなんかを子どもたちとできたら楽しそうだなと思いました。
木の遊具や玩具作りなどもみんなで協力して作ることができたら、いいなと思いました!
これからも子どもたちが豊かな環境で日々過ごせますように、どうぞよろしくお願いします。
○講演会の内容は、特に落ち葉と紙を手で子どもが破った時の前頭葉の反応の違いについてが印象に残っています。マリア幼稚園の子ども達はたくさん落ち葉を持って帰ってきてくれますよね。目で手で鼻で時には全身で落ち葉のマリア温泉にダイブ!など経験させて頂ける環境は最高だと改めて感謝の気持ちが込み上げます。落ち葉にダイブしたら帰宅後偶然にモンペのポケットに巻き貝が入っていて喜ぶ娘が洗面所で洗ってそのまま置いておいたら、それは初めて見る巻き貝型のカタツムリだった!なんてサプライズがありました。(ママは少し心で悲鳴をあげました笑)
新たな園庭に望むことは、卒園した後もマリアの園庭でママもホッと出来る時間があったら嬉しいです。ママの同窓会みたいな。。カフェを探してもなかなかマリアの園庭のように素敵なカフェはありませんもの!あとは、卒園後も園庭の落ち葉掃きでもなんでもいいのでボランティアを是非やりたいです!
○とても参考になりお勉強になりました。昔の思い出が色々と甦ってきました。
息子が危ないことをしたり、私が面倒になるようなことを始めるとするやめて!とか危ない!とか止めてしまっていたのですが、少し色々経験させてあげようと思いました。
自然とのかかわりがここまで重要だとは知らなかったので、講演会を聞けて本当に良かったと思います。
昨日は制服と黒靴で水溜りに入りドロドロになって遊ばれてしまいました。水溜りに座られて、ズボンもどろんこでした…今朝も車から裸足で降りてまた遊び始めそうなところを叱責しました。
だったらいっそのこと、ドロドロになる日を作ってあげればよいのかなと思いました。水着や下着などで思いっきりドロにまみれる遊びはどうでしょうか。ドロの沼みたいなのがあると最高ですね。息子はきっと喜びます。今土壌が悪いとのことですが、そこを生かしてドロ遊びが一度出来ればと思います。
お泊まり保育が出来なかったので、テントで園庭に泊まり、みんなでキャンプして、お肉や野菜を焼いて、食べたいです。円になって真ん中向いてみんなで踊りたいです。
聖母マリアさん園庭
聖母マリアさんの園庭は、確かに、園庭環境多様性指標のほぼ全てを満たしていたり、様々な木があったり斜面や凸凹地面があったりと、乳幼児にとって良い環境にあります。
こうして子どもにも、保護者さんにも愛される園庭って素敵ですね。^^
そして「卒園しても」とまで言ってもらえる園と園庭なんて!!
でも、聖母マリアさんほどの環境ではなくても、どの園庭も、皆で話し合って少しずつ園庭環境を楽しく豊かにしていくことで、皆が愛情を持って関わってけると思います。
園庭を「育てて」いくイメージで。^^
そして、子どもも、先生方も、保護者の方々も、皆で園庭でやりたいことを考え、実現させていく。(地域の方々もお誘いしても良いですよね〜)
ぜひ貴園でも、園庭の環境や過ごし方について、子どもたちと、そして保護者さんたちと、一緒に考えてみていただければと思います。
お問合せ: 電話:080-2381-8611 / メールを送る ・ kaori.hagukumi★gmail.com(★を@に)
園庭研究所まとめページ: 研修・ワークショップ / 園庭 好事例 / 園庭の研究紹介
※ 園内研修や団体研修、園内研究支援など、いつでもお受けしています。ご希望の内容や方法に沿って構成いたしますので、お気軽にお問い合わせください。^^
【園庭や幼児と自然のについての著書】
『園庭を豊かな育ちの場に:質向上のためのヒントと事例』
園庭園庭全国調査に基づいて、園庭での保育・教育の質をより高めるための視点や工夫をご紹介しています。面積が小さな園や制約がある園での工夫や、地域活用の工夫もご覧いただけます。
* 2019こども環境学会賞【論文・著作賞】を頂きました。
『森と自然を活用した保育・幼児教育ガイドブック』
石田は以下を担当させていただきました。→第1章5「幼稚園施設整備指針と園庭調査を踏まえた屋外環境のあり方と自然」東京大学Cedep園庭調査研究グループ/第1章8「幼稚園教育要領等の5領域に合わせた先行研究」北澤明子, 木戸啓絵, 山口美和, 石田佳織
『保育内容 環境 第3版』
石田は第6章4節「自然環境と持続可能な社会」を担当させていただきました。