心と体と学びをはぐくむ園庭を

幼稚園保育園の園庭を、子どもが自然の中で遊び学べる場所にしませんか?


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こんにちは。園庭研究所の石田です。

埼玉県の二葉こども園さんで、園庭研修をさせて頂きました。

二葉こども園さんは、昨年の豪雨により園庭も園舎も被害を受け、今年度に入り園舎を新設され、園庭も新たに考えていこうということで、全職員での研修の機会を持たれました。

写真は、研修最後の、各グループからの園提案の発表の様子です。


研修は、このような流れでさせて頂きました。
1)「子どもの頃の外での思い出」インタビューゲーム
2)「心と体と学びをはぐくむ園庭」についての話
3)園庭の現状・課題・これからの案を考えるグループワーク


研修内容詳細はこちらでご紹介しています。→ 園庭研修


先生方からは、このようなご感想をいただきました。
・園庭、奥が深い!もっともっと話を聞いていたかったです。
 皆で同じ話をお聞きして、話合い、意見を出し合って考え、まとまっていく。私たちの集団では普段難しいところが多々ありました。『園庭を良くしたい』という同じ気持で同じ時間を過ごし、話を聞く。本当に良い機会となりました。
 時間をかけて、ゆっくり確実に良い園庭・こども園にしていきたいです。いつか「こうなりました!」とお見せすることができれば良いなぁ〜。

・この研修で園庭に対する考えが変わりました。ずっと遊具があれば子どもの遊びは楽しいものだと思っていたのですが、多く遊具がなくても、そばに草花などがあるだけで色々な遊びにつながっていくのだなと感じました。

・一度で作り上げるのではなく、少しずつ手を加え、子どもの成長や発想と共に進化する園にしていきたいです。

・自分の子ども時代に嬉しかったこと、楽しかったことを園児にも経験させることをためらうことはない、ということを学びました。

・今までは漠然としていた園庭作りが、少しずつ形になり、嬉しく思っています。園庭作りに携われたことを光栄に思い、子どもにとって良い環境づくりをしていきたいです。また、園に関わりがない方や地域の方からも「いいな」「入ってみたいな」と思ってもらえるような園庭になると良いなと個人的に思っています。

・近隣の方とコミュニケーションを密にし、末永く付合ってもらえる関係を作って行こうと思いました。近隣の方、自園の先生たちとのコミュニケーション…人を育てていくのは、人と人とのつながりなのだなと思いました。



これまで色々な園や協会で研修をさせていただきましたが、二葉こども園さんでは、今までにない程、どのグループから出された園提案もイメージが似ていました。

通常は、出し合った案を擦り合わせながら全体計画を立てていくのですが、二葉さんは園提案のイメージをすでに先生方で共有されているので、すぐにでも園庭づくりが始められそうです。^^


二葉こども園さんのように、是非
子どもたちへの想い、先生お一人お一人の中にある経験を、園庭づくりに活かしていただければと願います。

そこに生まれる育ちの環境は、きっと、その園ならではのものであり、今そこにいる子どもにとって最善の環境になることと思います。


園庭研究所 代表 石田佳織

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こんにちは。園庭研究所の石田です。


社会的関係の中でやりとりされる支援である、ソーシャルサポート。
健康行動の維持や、ストレスの原因となる刺激の影響を緩和する働きがあると言われています。
(Weblio辞書より)

 なお、ソーシャルサポートは、その内容によって、以下のように分けることができます。
※情緒的サポート:共感や愛情の提供
※道具的サポート:形のある物やサービスの提供
※情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
※評価的サポート:肯定的な評価の提供


「こうしたソーシャルサポートを、保育園に通う乳幼児の母親がどのように感じているか」について、日本大学芸術学研究科 鈴木克也さんのご研究があります。(以下、鈴木さんの研究より)


乳幼児の母親にとってソーシャルサポートが使えることは、
・育児における自己効力感の一側面である
・育児におけるストレスの一部を軽減する
・子どもに対して肯定的な気持ちを持って積極的に関わるという、養育態度を促進する

ことが分かりました。


と同時に、以下の課題も示されました。
ソーシャルサポートを使えたとしても、発達の問題や、緊急時の対応におけるストレスは軽減されない。

この結果から鈴木さんは「母親はソーシャルサポートを十分に活用できていないことを示唆している」と述べられています。


そして、
保育施設は、発達の問題や緊急時の対応に詳しいソーシャルサポートの資源のひとつである。
発達の問題や、緊急時の対応について保育者が助言を行うためには、母親が保育者の悩みを相談できる環境が必要である。

そのためには、日々の関わりを通じた母親と保育者の関係構築に重要な意義がある。

と述べられています。


*** 石田より ***


鈴木さんのご研究より、ソーシャルサポートとしての保育施設の重要性や、保護者が保育者に相談できる環境を整えていくことの重要性が分かります。

こうした保護者と保育者が話しやすいようにと配慮される園も増えて来ていることと思います。
そのために、園舎の一室や一角を活用されている園もあることでしょう。


そして、園庭研究所からおすすめしたいのが、園庭での、保護者にとっての憩いの空間づくりです。

保護者が利用できる一室とその前の園庭空間を一体的に計画しても良いでしょうし、
園庭に、木陰や花、ベンチを合せて、保護者がちょっと座って憩える空間をつくっても良いですよね。
^^

また、保護者の方々だけでなく、地域の方が園庭に立ち寄ってもらえるスペースとして考えるのも良いかと思います。


園庭に、保護者や地域の方が憩い集える場所を。



園庭研究所 代表 石田佳織

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こんにちは。園庭研究所の石田です。


植物によるストレス緩和効果(緑の療法的効果)、前記事の続きです。


植物に接することによってストレス自体が緩和されます。
それにより、私たちの体を維持している、神経系・免疫系・内分泌系の3つの系のバランスが整い、体調が改善されるそうです。


これを裏付ける研究は数多く、医学的にも証明されています。
そして、国も予防医学のひとつとして病院緑化に取組んだり、都市環境においても緑環境が見直されつつあります。


研究としては、例えば以下のようなものがあります。

1)芝生地もしくはラベンダー畑の中で座って過ごしたところ…

・高血圧の人に対しては、血圧および脈拍を下げる効果があった。
・低血圧の人に対しては、血圧および脈拍を維持、または上げる傾向があった。

つまり、緑の療法的効果は、一部の健康状態(高血圧など)の人だけでなく、幅広く享受できると考えられる。


さらに、ストレス値を表す唾液アミラーゼ濃度の計測においても、芝生地、ラベンダー畑ともに、
高ストレス状態の人に対して、ストレスを軽減する効果があることが示唆された。




(研究論文『都市公園内の芝生地およびラベンダー畑が保有する生理・心理的効果に関する研究』岩崎寛 氏ら)



2)高速道路での休憩施設において、屋外の緑地で休憩した場合と、建物内にて休憩した場合の唾液アミラーゼ濃度(=ストレス値)比較したところ…

屋内でも屋外でもSAにおいて休息することは、運転によるストレスを緩和する効果が得られた。

さらに、

屋外の緑地で休憩した方が、屋内で休憩するよりも効果が長く継続し、長時間ストレスを緩和する効果が得られることが示唆された。

(※唾液アミラーゼ濃度は個人差が大きいため、値そのものではなく、濃度の増減で捉えます。)


また、印象評価における心理的効果を測定したところ、
屋外の緑地では、「自然や緑が多い」「綺麗」といった印象をもつが、屋内では「人工的」「緑が少ない」印象であった。

(※ここでのサービスエリア内の緑地は、ハーブ園と、花などの視覚的な効果を有する緑地において調査されました。)

(研究論文『高速道路休養施設における緑地空間が利用者のストレス緩和に与える効果に関する研究』岩崎寛 氏ら)



まとめると。

植物のある環境(緑の環境)は五感を通して、心身のバランスを整えてくれる。

つまり、人の自然治癒力を高めてくれるんですね。




~ 石田より ~

以上のような結果を見ても、園庭の植栽はやはり重要な要素なのではないでしょうか?
また、植栽内容についても、五感で楽しめる植栽計画にしていくことが、より効果的だと思います。

ぜひ、四季折々、五感を通して楽しめるような園庭植栽を考えてみて頂ければと思います。^^


園庭の植栽計画については、園庭研究所でもサポートさせていただいています。
ご興味のおありの方は、お気軽にお問合せください。



園庭研究所 代表 石田佳織

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