心と体と学びをはぐくむ園庭を

幼稚園保育園の園庭を、子どもが自然の中で遊び学べる場所にしませんか?

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こんにちは。園庭研究所の石田です。

園庭研修を開いてくださいました日本保育協会石川県支部青年部研修会さんでの園庭研修で出してくださったご質問についてです。

1)自然を取り入れた場合、ハチなど害をもたらす可能性のある自然もある。どう対処していけば良いのか?
一番大切なのは、子どもと一緒にどういった動植物が危ないのかを話し合っておくことだと私は考えています。
つまり、子ども自身が危険についての知識を得、自分の身を守っていけるようになることです。
例えば、園庭やお散歩時に見られる危ない動植物について、常日頃からその動植物の写真と合わせて、出会った時にはどう対応すれば良いのかを話し合っておくことがおすすめです。
(子どもの危機管理についての研究はこちらでご紹介しています。→「危ない事は取り除く」それで良いのでしょうか?, 2, 3, 4

そしてもう一つ。
地域の中の自然に詳しい方や、自然関係のミュージアムなど専門機関、そして何かあった際に診てもらえる病院と連携することです。
自然に詳しい方や専門機関は、探せば必ず地域にいらっしゃるはずです。園の考え方や日々の様子を伝え、先生や子どもたちに自然について教えてもらう機会を持っていただけないか、相談されると良いかと思います。
また、医師には園の考え方や日々の様子を伝え、そこも含めて理解しサポートもらえる関係を築かれることが重要かと思います。


2)自然豊かな園庭にしていきたいが、自然は手もかかる。どのように考えていけば良いのか?
園庭に自然を取り入れていくと、グラウンド型の園庭よりも、人工物中心の園庭よりも、もちろん手はかかります。
けれど、動植物は同時に、自分で生きていく力も持っています。土であっても、動植物や分解者の活動によって、少しずつ豊かになっていきます。
ですので、自然の力にまかせる感覚が大切なのかなと思います。
そのためには、自然の中のつながりや循環を活かしていくことかと思います。
例えば、落ち葉は掃き捨てないで、地面に残し、分解され土に還っていくようにする。色々な生き物がつながりの中でバランスを保って生きていけるように、多様な環境を用意する。などです。

そして、「綺麗に整然と」という庭園的庭づくりではなく、「自然が豊かであり、自然と人の関わりがある」といった、おうちの庭のような、里山のような庭づくりを意識されると良いかと思います。
雑草は抜いて綺麗に樹木を刈り込んで、では、自然の流れ(遷移)に反しているため、人の労力がかなり必要になります。
けれど、雑草が生えてもそれも活かしていく。樹木も刈り込みすぎずに、込み入ったところや伸びすぎた所のみ落とすようにする。
そんな風に、自然の流れに任せて、それを活かしていけば、手入れはぐっと楽になります。
またこうした環境の方が、子どもにとっては様々な遊びが生まれたり、自然や命について学びやすくなります。

また、地域の造園業者さんや植栽に詳しい方に味方になってもらえると良いですね。
植物の手入れにはやはり経験や知識が必要となります。保育の仕事の中で行うには難しいこともあるかと思います。
ですので、こうした方とつながり、相談し教えてもらいながら、進められると良いかと思います。

そして最後に、自然の手入れを日々の保育活動に活かしていくことかと思います。
子どもが園庭で遊んでいる側で、園庭の手入れをしていると、興味のある子が寄ってきますよね。その時には一緒に楽しんでいただければと思います。
また、水やりや野菜のお世話など、子どもに任せても良いでしょう。
園庭の手入れには、子どもの観察力が創造力がたくさん見られます。
手入れは大人の仕事、としてしまわずに、ぜひ一緒に楽しんでいただければと思います。^^

 

園庭研究所 代表 石田佳織

お問い合わせ: 電話:080-2381-8611  /  メールを送る

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こんにちは。園庭研究所の石田です。


先日は、日本保育協会石川県支部青年部研修会さんで園庭研修をさせていただきました。

研修内容は
1)子どもの頃の外での思い出について、参加者の方々でインタビューしあうゲーム
2)園庭についての全体的な話、求められる園庭要素
3)園庭の現在の課題と園庭案を考えるワーク
でした。

 

写真は、園庭案を考えるワークの様子。先生方の、子どもたちへの想いが詰まった時間です。^^


参加してくださった先生方からは以下のようなご感想をいただきました。

・園庭づくりは難しい決まりや法則があるのではなく、子どもの育ってもらいたい姿を考えながら、夢を描いていけばよいことを学んだ。そして、ダメだと思わず、叶えるための方法を気長に考えていく。
・他園の先生と仲良くなれたことが嬉しかった。情報交換ができた。園庭環境への考え方が良い方向へと変わったことも嬉しかった。
・園庭設計を、管理者だけでなく職員の立場でも夢を抱いて考えることができる、ということが分かって嬉しかった。
・子どもの遊びを観察し、何に興味を持っているのか、何を学んでいるのかを知ろうとすることが必要だとわかった。学びを活かしてあげられる環境づくりをしていきたい。
・保護者から危ないことを…と言われないようにと意識してしまっていた。保護者にきちんと「こんなことをするとこんな力がついて、こんな風に伸びるんですよ」と説明できる知識が必要だと分かった。

 

また、以下のようなご質問もいただきました。
1)自然を取り入れた場合、ハチやヒアリなど害をもたらす可能性のある自然もある。どう対処していけば良いのか。
2)自然豊かな園庭にしていきたいが、自然は手もかかる。どのように考えていけば良いのか。

これについては、次回書かせていただきますね。

 

園庭研究所 代表 石田佳織

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こんにちは。園庭研究所の石田です。

先日『人生フルーツ』という、老夫婦が数十年かけて庭を育て、庭の自然と共に暮らす様子を写したドキュメンタリー映画を見てきました。

そこで心に残った、園庭づくりの力になってくれる言葉がありましたので、ご紹介したいと思います。

風が吹けば葉が落ちる。葉が落ちれば土が肥えて果実が実る。こつこつゆっくり
これは、映画の中で何度も語られていた言葉です。(主人公のご主人のお言葉でしょうか。)
この言葉には、様々な自然が関わり合いながら、循環して成り立っていることが込められているように思います。
園庭でも、こうした循環や自然のつながりや循環を意識していくことは、より豊かな環境づくりにとって大切なことだと思います。(園庭づくりと言うよりは、「園庭そだて」と言った方が適しているかもしれませんね。)
例えば、落ち葉が落ちても、綺麗に掃いて捨ててしまうのではなく、その場に残したり、落ち葉置き場を設けて堆肥にしてまた土に還したり。それに、落ち葉を園庭に残しておくと、子どもたちも様々に遊びに使います。^^
菜園で抜いた雑草は、苗の根元にかけておいたり。分解されて土の栄養になりますし、雑草防止にも役立ってくれます。

また、映画では、主人公のご主人が建築家ということもあり、世界的に著名な建築家の言葉が紹介されていました。
家は暮らしの宝石箱でなければならない」(ル・コルビジェ氏)
すべての答えは、偉大なる自然の中にある」(アントニオ・ガウディ氏)

この二つも、園庭に大切なことを示唆してくれているように思います。

園庭もやはり、子どもにとっての「暮らしの宝石箱」でありたいものですね。いろんな楽しいことや出会いが散りばめられているような。
そして、すべての答えは自然の中にある。子どもはきっと大人以上にしっかりした観察眼で、自然から様々な事を見出すことでしょう。園庭も、こうした子どもの学びを支えていく環境でありたいですね。^^

 

 

園庭研究所 代表 石田佳織

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