こんにちは。
若菜塾 数学講師の平野くりえです。
今日は、中1数学【空間図形】円錐の表面積・おうぎ形の弧の長さと中心角について
2問解説したいと思います。
よろしくお願いします。
問題
(1)図1の円錐の表面積を求めなさい。
(解説・解答)
立体の表面全体の面積を表面積といいます。
また、1つの底面の面積を底面積、側面全体の面積を側面積といいます。
そして、底面積+側面積=表面積 となります。
底面積・側面積を下記のようにそれぞれ求めます。
・底面積
半径が5㎝の円の面積です。
円の面積は(半径)×(半径)×π としてあてはめると、
5×5×π=25π(㎠) (半径rとしてπr²に代入でも良い)
・側面積
写真のピンクマーカーのように、
(母線)×(半径)×π で求めることができます。
12×5×π=60π(㎠)
よって表面積は
25π+60π=85π(㎠) となります。
問題
(2)図2は、図1の円錐の展開図です。この展開図の側面のおうぎ形の弧の長さと中心角の大きさを求めなさい。
(解説・解答)
・弧の長さ
写真のオレンジマーカーのように、おうぎ形の弧の長さは底面の円の周の長さと同じになります。
ですので、底面の 半径5㎝の円の周の長さを求めればよいです。
円の周の長さは、(直径)×π としてあてはめると
5×2×π=10π(㎝) (半径rとして2πrに代入でも良い)
よって弧の長さは 10π(㎝)
・中心角の大きさ
中心角の大きさを求めるには、おうぎ形とおうぎ形のもとになっている円(もとの円)を比べます。
(中心角の大きさ):360°(もとの円1周)=(おうぎ形の弧の長さ):(もとの円の周の長さ)
という関係が成り立ちます。 (※左辺と右辺が逆でも良い)
中心角の大きさを求めたいので x°とすると
x:360=10π:(12×2×π) となり
x:360=10π:24π です。
※比例式の解き方は
(外):(内)=(内):(外)
(外)×(外)=(内)×(内)
x:360=10π:24π
24π × X =360×10π 両辺÷24π
X=360×10π
..................24π
X=150
よって中心角は150°
ご質問等があればコメント欄にお願いします。
平野くりえの数学blogでした。