おはようございます。
若菜塾 数学講師の平野くりえです。
今日は、中1数学【空間図形】角柱・円柱・角錐の表面積について
3問解説したいと思います。
よろしくお願いします。
問題
(1)図の四角柱の表面積を求めなさい。
(解説・解答)
立体の表面全体の面積を表面積といいます。
また、1つの底面の面積を底面積、側面全体の面積を側面積といいます。
そして、底面積+側面積=表面積 となります。
底面積・側面積を下記のようにそれぞれ求めます。
・底面積
図の角柱の底面の形は台形になっています。
台形の面積は
(上底+下底)×高さ×1/2 なので
(6+12)×8×1/2=72 となります。
角柱の底面は上下に2個あるので、(上も”底面”とみます)
72×2(個)=144(㎠)です。
・側面積
側面だけを平たく広げて考えると、図のような長方形になります。
縦8㎝、横(8+6+10+12)㎝ なので
8×(8+6+10+12)=288(㎠)です。
よって表面積は、144+288=432(㎠)となります。
問題
(2)図の円柱の表面積を求めなさい。
(解答・解説)
角柱と同様に、底面積と側面積をそれぞれ求めます。
・底面積
半径が2㎝の円の面積なので
(半径)×(半径)×πにあてはめると
2×2×π=4π です。(※πr²に代入でもよい)
角柱と同じく、底面が2個あるので
4π×2=8π(㎠) です。
・側面積
図のマーカーで示しているように側面の長方形の横の長さは、底面の円の周の長さと同じになります。
円の周の長さは(直径)×πで求められるので、 (※2πrに代入でもよい)
(側面の横)=(底面の円周)=2×2×π=4π です。
側面は長方形であり、縦7㎝、横4π㎝より、
7×4π=28π(㎠) です。
よって表面積は、8π+28π=36π(㎠) となります。
問題
(3)図の正四角錐の表面積を求めなさい。
(解説・解答)
底面積と側面積をそれぞれ求めます
・底面積
”正四角錐”だから底面は正方形です。
10×10=100(㎠)となります。
・側面積
底辺の長さが10㎝、高さが12㎝の二等辺三角形が4個あると考えます。
三角形の面積は(底辺)×(高さ)×1/2 より
10×12×1/2×4(個)=240(㎠) です。
よって表面積は、100+240=340(㎠) となります。
表面積を求めるときの式は、
(底面積)+(側面積)と一つの式にしても良いですが
慣れないうちは上記の様に別々に出し、後で足す方法でも良いと思います。
ご質問等があればコメント欄にお願いします。
平野くりえの数学blogでした。