こんにちは。

若菜塾 数学講師の平野くりえです。

今日は中2数学 平行四辺形になることの証明(2)について

1問解説したいと思います。

よろしくお願いします。

 

 

問題

図のように▱ABCDの対角線BD上にBE=DFとなる点E,Fをとるとき

四角形AECFは平行四辺形になることを証明しなさい。

 

(考え方)

「平行四辺形になること」を証明するので、

平行四辺形になるための条件を用いて証明します。

 ◎平行四辺形になるための条件

  ①2組の向かいあう辺が、それぞれ平行である。…定義

  ②2組の向かいあう辺が、それぞれ等しい。

  ③2組の向かいあう角が、それぞれ等しい。

  ④対角線が、それぞれの中点で交わる。

  ⑤1組の向かいあう辺が、等しくて平行である。

このうち、今回の問題では  ④対角線が、それぞれの中点で交わる  をつかいます。

四角形AECFに対角線がかかれているので④をつかうと予想すればよいです。

 

④の条件をつかうためには、四角形AECFの「AO=CO」「EO=FO」を示す必要があります。

・AO=COがいえる理由

 ▱ABCDは平行四辺形なので、平行四辺形の性質 ”平行四辺形の対角線がそれぞれの中点で交わる”から。

・EO=FOがいえる理由

 1.BO=DO(上記と同じ)

 2.仮定よりBE=DF

   1.2からEO=FOがいえる。

 

証明の流れは、まずは「AO=CO」「EO=FO」を示し、”対角線がそれぞれの中点で交わる”ので

四角形AECFは平行四辺形である、となります。

 

写真の穴埋め形式の書き方を参考にして書くと良いです。

 

空欄の答えが入った証明は下のようになります。

 

(証明)

四角形AECFにおいて

平行四辺形の 対角線はそれぞれの中点で交わる ので

AO=CO・・・①

BO=DO・・・②

仮定より、BE=DF・・・③

②、③から、BO-BE=DO-DF

よって、EO=FO・・・④

③、④から、対角線がそれぞれの中点で交わるので、

四角形AECFは平行四辺形である。

 

 

ご質問等があればコメント欄にお願いします。

 

 

平野くりえの数学blogでした。