ストレッチとヨガの違いに気づく

先日、生徒さんがクラス終わりに

『私、ストレッチしてる感覚なんです。

　どうしたらヨガできますか？』

という質問を受けました。

さて、ストレッチとヨガの違いはなんでしょう？

ストレッチは1970年代に生まれた運動法です。ゆっくりと筋肉を伸ばして、柔軟性を高めたりします。ヨガやスウェーデンの運動法などからヒントを得たと聞いたことがあります。

一方、ヨガは？

ヨガは紀元前5000年前ともいわれていますが、元々は瞑想したり儀式をとり行ったりする中で、瞑想で自己と向き合い悟りに至るための道として深まり、心身と肉体に向き合うために、今のような動きのあるヨガとして、ハタヨガが成立したのが1300年ごろ。とはいえ、この頃はまだ今ほどポーズの数も多くはありませんでした。今やヨガの定番？太陽礼拝やさまざまな流派のヨガは1900年代に広まります。また、その際にはスウェーデン体操なども取り入れられたといいます。

簡単にいうと、ストレッチとヨガでは目的が違うとも言えますが、令和時代の今、ヨガを始めたきっかけを聞けば、運動不足の解消、柔軟性の向上などをきっかけに始められる方が多いですよね？？それってストレッチで良さそうじゃないですか？？私もそうでしたが、悟りを目指してヨガを始める人はほとんどいないと思います。

付け加えるならヨガは心身を整えるメソッドから発展したので、今はヨガの呼吸法や瞑想法から、肉体だけではなく精神的な働きかけや分泌系、神経系などへの働きについても臨床されていて、そういった働きがあることも多くの人が知るところとなっていると思います。なので、『自律神経を整えたい。』というのもヨガを始めるきっかけとして、最近は多い気がします。

さてさて、みなさんはヨガとストレッチどんな違いを期待していますか？似ているので、ヨガをしててストレッチになってる人もいるでしょうし、ストレッチもやりようによってはヨガの効果も期待できそうですよね。

私は、この質問を受けて正直に

『この人、センスあるな～』と思いました。

自分の中で違いに気づいているし、これでいいと思わずに、どうして自分の認識とずれているのかを聞いてくれたわけですから！！

これは、自分がイメージするヨガが何なのかによって、答えは変わってくる質問だと思うのです。

質問してきた人によっては「まずは、これをヨガと受け入れてみては？」と答えたかもしれないし、「もっと身体のどこに効いているのか意識をしてみては？」と答えたかもしれない。

今回は、生徒さんにも、『あなたの思うヨガってどんな感じ』と聞いたうえで、「呼吸との連動を意識してみては？」とお答えしましたが、人によって答えが変わる質問かな～と思いました。

自分がなぜヨガをしてるのか、それによってどうなりたいのか？何を期待しているのか？そして、自分はそれに近づいているのか？に向き合ってみるのもおすすめです。自分のヨガが変わるきっかけになるかもしれません。また、ヨガを継続していく中で、ヨガの興味ある部分が変わってくるかもしれないですよね！！それはそれで新たなヨガをぜひ楽しんでほしいと思います。

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